面接で「挫折した経験は」と聞かれた。失敗経験とは何が違うのか。大きな挫折はない気がする。落ち込んだ話をして大丈夫なのか。
先に言う。挫折経験は、落ちた深さでなく、戻り方を聞かれている。失敗経験との違い、4段の型、例文5つ、ない時の探し方、言ってはいけない挫折を書く。
先に一文で。転職面接の挫折経験は、挫折の事実→その時の状態→立ち直るためにしたこと→学びと今の行動の4段を1分で答えるもので、面接官は落ち込んだ時の立ち直り方と学びを見ているので、目標未達や評価されなかった場面を選び、私生活の深刻な話・人のせい・立ち直っていない話・前職批判を避け、失敗経験と同じ出来事なら立ち直りと学びを厚くするのが正解だ。
この記事の要点
- 失敗は改善の仕組み、挫折は立ち直り方と学びを見る
- 型は4段で1分。事実、状態、立ち直りの行動、学びと今
- 小さい挫折で足りる。「ない」は避ける
- 避けるのは、私生活の深刻な話、人のせい、立ち直っていない話
失敗経験との違い
| 失敗経験 | 挫折経験 | |
|---|---|---|
| 出来事 | ミス、判断の誤り | 目標未達、評価されなかった、通用しなかった |
| 見ている | 改善の仕組み(行動をどう変えたか) | 立ち直り方と学び(気持ちをどう戻し、何を得たか) |
| 厚くする段 | 変えた行動 | 立ち直るためにしたこと |
同じ出来事を両方に使ってもいい。厚くする段を変える。失敗経験の型は転職面接の失敗経験の答え方へ。
4段の型。1分
| 段 | 中身 | 秒 |
|---|---|---|
| 1、挫折の事実 | 何に届かなかったか | 10秒 |
| 2、その時の状態 | 落ち込んだ、迷った。短く正直に | 10秒 |
| 3、立ち直るためにしたこと | 人に相談した、目標を分けた、環境を変えた、学び直した | 25秒 |
| 4、学びと今の行動 | 何を得て、今どう動いているか | 15秒 |
例文5つ
目標未達(営業)
2年目に、半年間目標に届かず、自分は営業に向いていないと思いました。落ち込んで数字を見るのが怖くなった時期があります。先輩に同行を頼み、自分の商談との違いを書き出して、月の目標を週の行動の数に分けました。3ヶ月で目標に戻り、以後は数字を週単位で管理しています。届かない時は、目標でなく行動を分けることを学びました。
昇進の見送り
主任への昇進を期待していた年に見送られ、評価されていないと感じて転職も考えました。上司に理由を聞いたところ、成果はあるが後輩の育成が見えないと言われました。翌年は新人2名の教育を担当し、2名とも独り立ちしました。その翌年に昇進しました。自分の評価と会社の評価の軸がずれていたことを学び、今は期待される役割を先に確認するようにしています。
異動
意向と違う部署への異動があり、積み上げた経験が無駄になると感じました。最初の3ヶ月は意欲が持てませんでした。異動先の業務を前の経験と結びつけて見直したところ、前の部署の知識で改善できる点が見つかり、業務の手順を1つ標準化しました。それが評価され、意欲も戻りました。環境が変わっても、経験は形を変えて使えると学びました。
転職の失敗
3社目の転職で、入社前の想定と業務が違い、1年で退職しました。自分の判断を疑い、次の転職が怖くなりました。何を確認しなかったのかを書き出し、次の選考では配属先の業務と上司に事前に会うことを条件にしました。今の会社はその確認をして入り、3年続いています。転職は、条件でなく業務の中身で決めることを学びました。
未経験の壁
未経験でWeb業界に入った最初の半年、周りとの差に打ちのめされました。自分だけ何もできないと感じた時期です。毎日1つ、できるようになったことを記録し、分からないことは翌朝に必ず聞く形にしました。半年で任される範囲が広がり、記録は今も続けています。差を見るのでなく、自分の昨日との差を見ることを学びました。
挫折がない時の探し方
- 目標や期限に届かなかったこと
- 期待していた評価・役割が得られなかったこと
- 新しい環境で通用しなかったこと
大きな挫折でなくていい。立ち直り方と学びが言えれば、小さい挫折で足りる。「挫折はない」は、挑戦していないと読まれる。
言ってはいけない挫折
| 避ける | 理由 |
|---|---|
| 私生活の深刻な話(病気・家族・借金) | 仕事での動きが見えず、面接官が反応に困る |
| 人のせいの挫折 | 「上司が評価しなかった」で終わると、捉え方で落ちる |
| 立ち直っていない話 | 4段目がない。今も引きずっていると読まれる |
| 前職への批判 | 印象で損をする。転職の失敗事例は転職の失敗事例に整理した |
私の話
1社目のブラック企業を1年以内に辞めた時、自分は社会で通用しないと思った。フリーターの期間、何者でもない時間が続いた。戻れたのは、50万円払ってWebスクールに通い、毎日1つ作れるものが増える日々を作ったからだ。挫折から戻る方法は、大きな決断でなく、小さく積める場所を1つ作ることだった。面接で話すなら、この形だ。
長所と短所の型は転職面接の長所の答え方と短所が思いつかない時へ。
3分で診断:転職の選考タイプ診断——挫折の話で立ち直りを言い忘れやすい型かを先に見ておく。
よくある質問
挫折経験を聞かれて、泣きそうになります
まだ立ち直っていない挫折は、面接で使わない。立ち直った別の挫折を選ぶ。面接で使う挫折は、話しても心が動かないものにする。
挫折と失敗を同じ話で聞かれたら?
同じ出来事で、厚くする段を変える。失敗なら「変えた行動」、挫折なら「立ち直るためにしたこと」と「学び」。両方聞かれることは少ないが、準備は同じ話でいい。
挫折の学びが、きれいごとに聞こえます
学びを、今の行動に落とす。「◯◯を学びました」で終えず、「今は◯◯をしています」まで言う。行動があれば、きれいごとにならない。
挫折経験の記入シートをLINEで無料配布中
4段の記入シート、例文5つ、失敗経験との使い分け表を公式LINEで無料配布している。挫折経験は、落ちた深さでなく、戻り方を聞かれている。



