3社目も、同じ理由で辞めようとしている。
人間関係だ。
1社目の時は、あの上司が特別ひどいのだと思った。2社目でも似たことが起きて、「運が悪い」と処理した。3社目で同じ感覚になった時、初めて別の可能性が頭をよぎる。
問題は自分の方にあるのではないか。
先に結論を言う。その問いに、はい/いいえで答えるのは間違いだ。答えは「共通点があるかどうか」にしかない。
この記事の要点
- 環境か自分かの二択で考えると、答えが出ない
- 辞めた職場3社の共通点を見れば、原因の在り処が分かる
- 共通点が環境側にあるなら、選び方を変える
- 共通点が反応側にあるなら、引き金を特定する
私のDMに繰り返し届く形
まとめるとこうだ。
「転職3回目ですが、いつも人間関係が原因で辞めています。合わない上司や、きつい言い方をする先輩がいて、そのたびに限界が来ます。友人からは「どこに行っても嫌な人はいる」と言われて、その通りだと思うのですが、それでも耐えられません。自分がおかしいのでしょうか」
「自分がおかしいのでしょうか」。
この問いは、答えても意味がない。おかしい/おかしくないの判定に、実用性がないからだ。
代わりに答えを出せる問いに変える。「辞めた3社に、共通するものは何か」。ここからしか、次の行動は決まらない。
手順1。辞めた職場を、事実で並べる
紙に、辞めた会社を全部書く。感情を抜いて、事実だけを埋める。
| 項目 | 1社目 | 2社目 | 3社目 |
|---|---|---|---|
| 業種・規模 | |||
| 直属の上司の型 | |||
| 評価のされ方 | |||
| 辞める直前に起きたこと | |||
| 相談できる人の有無 |
この表を埋めるだけで、8割の人は答えが見える。
共通点が環境側に出るパターン。
- 毎回、少人数の会社(10〜30人)を選んでいる
- 毎回、体育会系の営業組織にいる
- 毎回、評価制度が明文化されていない会社だ
- 毎回、直属の上司が創業者かオーナーだ
これは選び方の問題だ。あなたの性格ではなく、同じ地雷原に3回入っている。
共通点が反応側に出るパターン。
- 業種も規模もバラバラなのに、毎回「詰めてくる人」に消耗している
- 毎回、辞める直前に体調を崩している
- 毎回、誰にも相談しないまま限界が来ている
これは環境ではなく、あなたの引き金が一定だということだ。
どちらでも、次にやることが具体的に決まる。それがこの表の価値になる。
環境側が原因だった場合。選び方を変える
共通点が環境に出たなら、次の会社選びの基準に、その項目を入れる。
- 少人数で消耗するなら → 100人以上の組織を選ぶ(部署異動の余地がある)
- 明文化されていない評価で消耗するなら → 評価制度を面接で必ず聞く
- オーナー直下で消耗するなら → 階層のある組織を選ぶ
そして、入る前に確かめる。求人票には絶対に書かれていない情報だが、辞めた人の口コミには高い頻度で出てくる。この確認方法は出来上がった輪に入れない中途の立ち回りの後半にも書いた。
面接で聞ける質問も1つ置いておく。
「このポジションの前任の方は、どういう経緯で退職されましたか」
答え方に組織の体質が出る。具体的に説明できる会社と、濁す会社がある。
反応側が原因だった場合。引き金を特定する
共通点が反応側に出た場合、やることは自己否定ではなく、引き金の特定だ。
「自分に問題がある」で止まると、直しようがない。「自分は、この型の人にこう反応する」まで具体化すると、対処ができる。
よくある型を並べる。
- 詰めるタイプに固まる。論理で追い詰められると、頭が真っ白になる
- 無視・冷淡なタイプで消耗する。反応がないと、嫌われていると判断してしまう
- 曖昧なタイプに振り回される。指示がはっきりしないと、何が正解か分からず消耗する
あなたの引き金がどれかを知ると、次の職場での回避策が具体的になる。
そして、この特定を1人でやるのは難しい。自分の反応パターンは、自分では見えないからだ。
外から言語化してもらう場を、一度使う価値がある。
*クリックすると公式サイトが開く。フォーム送信後に日程を決めて、オンラインで相談できる。*
申込後の流れ|① 無料相談を申し込む → ② 日程を決めて、オンラインで相談する → ③ 有料の本サービスに進むかは、その場で決めなくていい
こういう人は使わなくていい。表を埋めた結果、共通点が明らかに環境側に出た人。その場合は相談より、次の会社選びの基準を固める方が早い。
適性の方向から整理したい人は、診断から入る手もある。
*クリックすると公式サイトが開く。設問に答えると、その場で結果が表示される。*
受けた後の流れ|① 設問に答える(数分) → ② その場で結果が表示される → ③ 結果だけ持ち帰ってもいい
「どこに行っても嫌な人はいる」への反論
友人に言われる、この定番の言葉について書いておく。
前半は正しい。後半が抜けている。
どこに行っても嫌な人はいる。だが、嫌な人が権限を持っているかどうかは、会社によってまったく違う。
- 嫌な人が直属の上司なのか、隣の部署なのか
- その人の言動を、組織が是正するのか、放置するのか
- 部署を移る仕組みがあるのか、ないのか
この3つで、同じ「嫌な人」の影響力が10倍変わる。
だから「どこに行っても同じ」は成立しない。変わるのは人の有無ではなく、その人が持つ権限と、組織の是正機能だ。ここを選べば、状況は確実に変わる。
転職回数が気になっている人へ
繰り返していると、回数そのものが不安になってくる。
回数より、説明できるかどうかが見られる。ただし正直に書くと、人間関係を理由にした短期離職が続くと、面接では必ず追及される。ここは事実だ。
その時に効くのは、繰り返しの仕組みを自分で特定していることだ。
「3社とも少人数で、評価制度が明文化されていない環境でした。今回は組織の規模と評価制度を基準に選んでいます」
この説明ができる人は、繰り返す人には見えない。分析して、対策を打った人に見える。同じ経歴でも、伝わり方がまるで変わる。
転職回数の扱い方全般は転職回数が多いと不利になるのかにまとめた。
正直に書いておくこと
私は4回転職している。うち1回は、正直なところ人間関係が大きな要因だった。
その時に自分を責めたし、いま振り返っても、私の側にも扱いにくい部分があったと思う。どちらか一方が悪いという整理は、たぶん現実には合わない。
そして、環境と自分のどちらが何割なのかを、私はいまも正確には言えない。言えないまま、次の環境を選び直して、そこでは同じことが起きなかった。
だから断定できるのは1つだけだ。環境を変えると、結果は変わり得る。繰り返しているのは事実でも、繰り返す運命ではない。
同じ環境で我慢し続ける判断の基準は新しい職場に馴染めなくて辞めたい、年齢が絡む難しさは職場に馴染めない30代40代に分けて書いた。
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よくある質問
人間関係で転職を繰り返すのは自分に問題があるからですか?
自分か環境かの二択では答えが出ない。辞めた職場の共通点を見ろ。業種・規模・上司の型が毎回同じなら選び方の問題、バラバラなら反応パターンを見る必要がある。
何回まで転職を繰り返しても大丈夫ですか?
回数より説明できるかどうかだ。繰り返す仕組みを特定し、対策を打ったと語れる人は、繰り返す人には見えない。
自分の反応パターンを知る方法はありますか?
辞めた職場3社を並べて、辞める直前に何が起きたかを書き出す。特定の型の人が毎回登場するなら、それが引き金だ。
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職場の見極めシートをLINEで無料配布している。繰り返しているなら、次で断ち切れる可能性も同じだけある。




