前に落ちた会社が、別の部署で募集している。応募していいのか。また落ちるだけじゃないか。

結論から言う。別部署なら、可能性は普通に残る。確認すべきことと、通し方を書く。

先に一文で。落ちた会社の違う部署への応募は多くの場合可能で、再応募規定の確認をした上で、前回からの変化を1つ添えて説明すれば、条件の変わった応募として評価される余地がある。

この記事の要点

  • 再応募のルールは会社ごと。まず募集要項と採用ページを確認
  • 別部署・別職種は、求める要件自体が違う。前回は参考情報にすぎない
  • 前回の不合格は、聞かれたら正直に。自分からは短く
  • 変化を1つ添える。それで「条件の変わった応募」になる

まず確認する。再応募の規定

会社によってルールが違う。

  • 期間の定めがある|「不合格から6ヶ月/1年は再応募不可」。募集要項や採用FAQに書かれていることがある
  • 部署・職種が違えば別扱い|明記していない会社が多いが、実務ではこの運用が一般的だ
  • 規定なし|記載がなければ、応募して問題ない

採用ページのFAQを確認して、見当たらなければ応募していい。わざわざ問い合わせて確認する必要はない(問い合わせ自体が前回の不合格を印象づける)。同じ部署への再応募のタイミングは再応募の記事で書いた。

別部署が通りやすい理由

  • 求める要件が違う|営業職で落ちた人が、企画職の要件には合致することは普通にある。前回の不合格は「その職種の要件に合わなかった」という情報でしかない
  • 評価者が違う|部署が違えば、面接官も評価軸も変わる。相性の要素もリセットされる(面接の相性の記事
  • タイミングが違う|前回は採用枠が埋まった・急ぎの補充だった、といった事情で落ちた可能性もある

つまり、前回の不合格=あなたの否定ではない。ポジションとのマッチングの結果だ。

説明の型。変化を1つ添える

聞かれた時の答え方は、事実→変化→今回の理由の順で短く。

「◯年に△△職で応募し、ご縁がありませんでした。その後、□□の経験を積みまして、今回の◯◯職であれば貢献できると考え、改めて応募いたしました」

  • 隠さない|企業は応募履歴を管理していることが多い。隠したことが分かる方が痛手になる
  • 長く語らない|前回の話は2文で終える。主役は今回の応募理由だ
  • 変化を1つ|経験・スキル・資格・状況。何か1つあれば、「条件が変わった応募」として扱われる

前職の退職理由の説明と同じで、過去でなく現在と未来に着地させるのが型になる(退職理由の書き方)。

志望度の説明が、少し有利になる

再応募には1つ強みがある。この会社を継続して志望している事実だ。

「前回の選考で御社の◯◯を知り、その後も関心を持ち続けていました」

第一志望かを聞かれた時(答え方の記事)にも、この履歴は志望度の裏づけとして働く。熱意を語るより、応募履歴という事実が語ってくれる

よくある誤解

「一度落ちた会社は、社内でブラックリストに載っている」。通常の不合格でブラックリストに載ることはない。記録は残るが、それは「◯年に△△職で応募」という事実で、再応募を排除するものではない。例外は、選考中の重大なマナー違反や虚偽があった場合だけだ。

「同じ会社に何度も応募するのは、しつこいと思われる」。回数が3回4回と重なると印象の問題は出るが、部署違いの2回目は普通の応募として扱われる。むしろ志望度の高さとして読まれることもある。

よくある質問

前回と同じ面接官が出てきたらどうすればいいですか?

覚えていることを前提に、冒頭で「以前もお時間をいただきました。ありがとうございました」と一言添えれば十分だ。気まずさを引きずるより、変化を語る方に時間を使う。

エージェント経由で落ちた会社に、直接応募してもいいですか?

エージェント経由の応募には期間の制約がある場合があるので、まず担当に確認する。直接応募の方が企業側の採用コストは下がるが、重複応募の管理を誤ると双方に迷惑がかかるので、経路の整理は必ずやること。

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