内定後に「入社までに健康診断書を提出してください」と言われた。いつ、どこで受けるのか。何を調べるのか。前の会社で半年前に受けた結果は使えないのか。退職して保険証がないが、受けられるのか。
先に言う。転職の健康診断は、入社時に会社が受けさせる義務がある雇入時健診だ。3か月以内の結果があれば、前の会社の物でも使える。項目は法律で11個決まっている。法律の線、いつ、どこで、前の結果、費用、保険証がない時、結果が悪い時、提出方法、当日の注意を書く。
先に一文で。転職の健康診断は労働安全衛生法の雇入時健診で会社に受けさせる義務があり項目は11個、内定後に提出を求められたら入社の1〜2週間前までに会社指定か自分で探した医療機関で受け、入社前3か月以内の前の会社の定期健診の結果があれば項目が揃っている限りそのコピーで足り、保険証がなくても健診は自費なので受けられ、費用は会社の規定を確かめ、結果が悪くても内定取り消しの理由にはまずならないのが正解だ。
この記事の要点
- 雇入時健診。会社の義務。項目11個
- 入社の1〜2週間前までに受ける
- 3か月以内の前の会社の結果は使える
- 保険証がなくても受けられる
法律の線
労働安全衛生法と労働安全衛生規則43条で、会社は労働者を雇い入れる時に健康診断を行う義務がある。項目は11個で、省略できない。
| 項目 |
|---|
| 既往歴と業務歴の調査 |
| 自覚症状と他覚症状の有無 |
| 身長・体重・腹囲・視力・聴力 |
| 胸部X線 |
| 血圧 |
| 貧血(血色素量・赤血球数) |
| 肝機能(AST・ALT・γ-GT) |
| 血中脂質(LDL・HDL・トリグリセライド) |
| 血糖 |
| 尿(糖・蛋白) |
| 心電図 |
定期健診(年1回)では年齢によって省略できる項目があるが、雇入時健診は全部やる。
いつ受けるか
| 形 | 時期 |
|---|---|
| 内定後に提出を求められる | 入社日の1〜2週間前までに受ける。結果が出るまで1〜2週間かかる所があるので、案内が来たらすぐ予約 |
| 入社後に会社が受けさせる | 会社の指示で。入社後の初回の定期健診と兼ねることも |
| 選考の途中で求められる | 珍しい。最終面接の前後に求める会社はある。応じるが、結果を選考に使うことには線がある |
提出を求められた時は、いつまでに、何の形式(原本・コピー・PDF)で、どの項目を、と案内に書いてある。書いてなければ人事に聞く。入社書類の全体は入社書類は何が必要かに書いた。
どこで受けるか
| 場所 | 判断 |
|---|---|
| 会社指定の医療機関 | 指定があればそこで。会社が費用を持つことが多い |
| 自分で探す | 「雇入時健診」「入社前健診」で受け付けている内科・健診センター。予約制が多い |
| 即日結果が出る所 | 健診センターの一部。急ぐ時に |
| 前の会社の産業医や提携先 | 退職後は使えないことが多い |
電話で「雇入時健診を受けたい。11項目で、結果はいつ出るか」と聞く。会社から項目の指定用紙をもらっていれば、それを持って行く。
前の会社の結果は使えるか
使える。労働安全衛生規則43条に、入社前3か月以内に健康診断を受け、その結果を証明する書面を提出した場合は、その項目を省略できる、とある。
| 条件 | 判断 |
|---|---|
| 受けたのが入社前3か月以内 | 使える |
| 3か月を過ぎている | 使えない。受け直す |
| 11項目が揃っている | そのコピーで足りる |
| 項目が足りない(心電図・血液検査が省略されていた) | 足りない項目だけ受ける |
前の会社の定期健診は、35歳未満だと血液検査と心電図が省略されていることがある。結果表を見て、項目を数える。転職先の人事に「◯月◯日の定期健診の結果があるが、これで足りるか」と聞く。
費用
雇入時健診は会社の義務なので、費用は会社が負担するのが原則とされる。ただし、内定後に「自分で受けて提出」の形だと、自己負担にする会社がある。1万円前後。負担の線と請求の仕方は転職の健康診断書は費用が自己負担になるのかに書いた。領収書は必ずもらう。
保険証がない期間に受ける
健康診断は治療でないので、保険が使えず、もともと全額自費だ。保険証がなくても、医療機関で「健診で」と申し込めば受けられる。
- 前の会社の保険証は、退職日の翌日から使えない。出さない
- 身分証の提示を求められることがある。運転免許証かマイナンバーカード
- 国民健康保険に切り替えた人は、その保険証か資格確認書を持って行ってもいいが、健診では使わない
結果が悪い時
再検査の指示や、数値の異常があっても、それだけで内定が取り消されることはまずない。業務に耐えられないと医学的に判断される場合に限られる。再検査は受けて、結果を出す。線は健康診断で内定取り消しはあるかに書いた。問診票の既往歴の書き方は健康診断の既往歴にうつ病や持病を書くかに書いた。
提出方法
| 指定 | やること |
|---|---|
| 原本 | 医療機関が出す健康診断書の原本。自分用にコピーを取っておく |
| コピー | 結果表のコピー。全ページ |
| スキャンして、ファイル名に氏名と「健康診断書」 | |
| 会社の書式 | 会社の用紙を医療機関に持って行き、医師に記入してもらう |
提出したら、コピーかスキャンを自分でも保存する。次の転職や、国保の手続きで使うことがある。
当日の注意
- 所要時間は1〜2時間。予約の10分前に
- 服装は脱ぎ着しやすい物。金具の付いた下着や、X線に映る物は外す
- 食事は、血液検査があるので前日夜から指示の時間まで抜く(医療機関の案内に従う)
- ネイルは、指先で酸素の値を測る機器に影響することがあるので、外すか1本だけ落とす
- 持ち物は、身分証、会社の指定用紙、費用、あれば前の結果表
よくある質問
健康診断を受けていないまま入社日が来た
人事に連絡して、入社後の受診にしてもらう。会社の義務なので、会社側で日程を組む。黙って入社しない。
健康診断の結果は、会社の誰が見るのか
人事と産業医。上司には結果の詳細は渡らないのが普通だ。会社は結果を5年間保存する義務がある。
妊娠中でX線を受けたくない
医療機関と人事に伝えて、X線を省略か延期する。妊娠を理由に不利益な扱いをすることは禁止されている。
転職の資料をLINEで無料配布中
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