企業から初めてメールが来た。返信の書き出しは「はじめまして」か「お世話になっております」か。件名は変えるのか。相手の文章は消すのか、残すのか。署名には何を書くのか。ビジネスメールを書き慣れていないと、返す前に止まる。
先に言う。転職メールは5つの箱だ。件名はRe:のまま、宛名は会社・部署・担当者、書き出しは「お世話になっております」と名乗り、本文は用件1つ、締めと署名。相手の文章は消さない。5つの箱、書き出し、締め、引用、署名、敬称、記号、スマホ、送る前の確認を書く。
先に一文で。転職メールは件名をRe:のまま変えず、宛名は会社名・部署・担当者名に様、書き出しは初回でも「お世話になっております」と氏名と応募職種の名乗り、本文は用件1つを3〜6行、締めは用件別の1文、署名は氏名・電話・メールアドレスで、相手の文章は引用として消さずに残し、絵文字と記号を使わず、送る前に宛先・添付・日付を見るのが正解だ。
この記事の要点
- 5つの箱。件名・宛名・書き出し・本文・締めと署名
- 初回でも「お世話になっております」
- 相手の文章は消さない
- 送る前に宛先・添付・日付
5つの箱
| 箱 | 中身 |
|---|---|
| 件名 | 企業の件名に「Re:」が付いたまま。変えない |
| 宛名 | 株式会社◯◯ 人事部 ◯◯様 |
| 書き出し | お世話になっております。◯◯職に応募しております山田太郎です。 |
| 本文 | 用件1つ。3〜6行 |
| 締めと署名 | 締めの1文、空行、氏名・電話番号・メールアドレス |
全部で10〜15行に収まる。
書き出し
| 場面 | 書き出し |
|---|---|
| 初回の返信 | お世話になっております。◯◯職に応募しております山田太郎です。 |
| 2回目以降 | お世話になっております。山田太郎です。 |
| 面接の後 | お世話になっております。山田太郎です。先日は面接のお時間をいただき、ありがとうございました。 |
| 自分から新しく送る | お世話になっております。◯月◯日に◯◯職に応募いたしました山田太郎です。 |
「はじめまして」は要らない。応募した時点で関係は始まっている。名乗りは氏名と応募職種。企業は複数の職種で複数の応募者を見ている。
締めの言葉
| 用件 | 締め |
|---|---|
| 日程の返事 | 当日はよろしくお願いいたします。 |
| 書類の提出 | ご確認をお願いいたします。 |
| 質問 | お手数ですが、ご教示いただけますと幸いです。 |
| お礼・受領 | 引き続きよろしくお願いいたします。 |
| お願い(期限の延長など) | ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。 |
「以上です」「では」「失礼します」で終えない。締めの1文の後に、空行を入れて署名。
相手の文章を残すか
残す。メールソフトが自動で付ける引用(「> 」が付いた相手の文章)は消さない。担当者は、自分が何を送ったかを引用で確かめながら読む。消すと、担当者が前のメールを探すことになる。
長いスレッドで引用が何段になっても、消さなくていい。自分の本文を上に書き、引用は下に残す。相手の文章の間に自分の返事を差し込む形(インライン返信)は、企業とのやりとりでは使わない。
署名
山田太郎(やまだ たろう)
電話 090-0000-0000
メール yamada@example.com
3〜4行。住所は要らない。会社の署名(現職の会社名・部署)は絶対に使わない。現職のメールアドレスから送らない。転職用に個人のアドレスを1つ用意する。応募職種を1行足すと、担当者が探しやすい。
件名の「Re:」
消さない。企業側はスレッドで応募者を管理している。「Re:」を消して件名を書き換えると、別の用件として扱われ、過去のやりとりと紐づかなくなる。自分から新しく送る時だけ、「面接日程のご相談(山田太郎)」のように、用件と氏名を書く。
宛名の敬称
| 相手 | 敬称 |
|---|---|
| 担当者の名前が分かる | ◯◯様 |
| 部署までしか分からない | 人事部 採用ご担当者様 |
| 会社名だけ | 株式会社◯◯ 御中(会社宛の書類に近い時)。メールでは「採用ご担当者様」の方が自然 |
| 担当者が複数 | ◯◯様、◯◯様(連名)。または「採用ご担当者様」 |
「様」と「御中」は一緒に使わない。「◯◯株式会社御中 ◯◯様」は誤り。
記号と文字
- 絵文字、顔文字、「!」を使わない
- 半角カナ、機種依存文字(丸付き数字・㈱)を使わない。相手の環境で化けることがある
- 太字や色の装飾は使わない。テキスト形式で送る
- 1行は30〜40字で改行。スマホで読む担当者もいる
スマホから送る時
- 署名が「iPhoneから送信」になっていないか
- 予測変換で敬称が変わっていないか(様→さま、御中→ご中)
- 添付が付いているか。スマホは添付を忘れやすい
- 送信前に全文を1回読む
送る前の確認3点
- 宛先。ToとCcの中身。企業の別の担当者や、自分の現職の同僚が混ざっていないか
- 添付。付いているか。ファイル名に氏名が入っているか
- 日付と曜日。◯月◯日(◯)の曜日が合っているか
返信が遅れた時の書き方は転職のメール返信が遅れたに、日程調整の型は面接の日程調整メールは何日以内に返すかに、履歴書を添付で送る時は履歴書をメールで送る方法に、選考結果への返信は選考結果メールへの返信は必要かに書いた。
よくある質問
相手のメールが「山田様」でなく「山田さん」だった。合わせていいか
合わせない。あなたからは「様」で通す。相手が砕けても、選考中は崩さない。
相手の名前の漢字が分からない
メールの署名の通りに書く。署名がなく、読みしか分からない時は「採用ご担当者様」にする。間違った漢字を書くより安全だ。
返信の書き出しに「ご返信ありがとうございます」は要るか
要らない。「お世話になっております」の後に本文に入っていい。お礼を書くなら、用件に対して1文(「日程のご連絡をいただき、ありがとうございます」)。
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転職メールの5つの箱の記入見本と、場面別の書き出しと締めの一覧表を公式LINEで無料配布している。型を1つ持てば、メールで止まる時間が消える。


