「あと100万貯まったら辞める」。そう言い始めてから、もう何年かたっている。貯まりかけると何かでお金が出ていき、また振り出しに戻る。いつになったら辞められるのか。

貯金の額で辞める日を決めると、100万はずっと遠い。順番が逆だ。月いくらで暮らせるか、辞めた後に月いくら入るか、その差に月数をかけた額が要る貯金だ。外の収入が入り始めてから辞める日を決めろ。

この記事の要点

  • 貯金の額には根拠がない。額で決めると辞める日が遠のく
  • 月いくらで暮らせるか、辞めた後に月いくら入るか、その差に月数をかける
  • 辞めた後は健康保険と年金と住民税の支払いが増える
  • 外の収入の入り口を会社にいるうちに作り、入り始めてから辞める日を決める

額で決めると遠のく理由

理由中身
額に根拠がない100万円で何か月暮らせるかを出していない。足りるか分からないので、貯まっても踏み出せない
辞めたい気持ちが先に来る貯まる前に消耗が限界になり、足りないまま辞めるか、あきらめる
辞めた後の支払いが抜けている健康保険と年金と住民税を入れていないので、出した額でも足りない
収入の側を見ていない貯金だけを増やそうとして、辞めた後に入るお金を作っていない

貯金は、辞めた後の収入が育つまでの橋だ。橋の長さは、収入の側で決まる。

正しい順番

順出す物中身
1月いくらで暮らせるか家賃、食費、通信、保険、交通、その他の最低の額
2辞めた後に増える支払い国民健康保険、国民年金、住民税
3辞めた後に月いくら入るか副業、業務の委託、次の仕事
4差1と2の合計から3を引く
5月数外の収入が生活費に届くまで何か月か
6要る貯金差×月数

生活費の出し方

項目出し方
家賃今の額。引っ越すなら引っ越した後の額
食費と日用品直近3か月の平均
通信スマホと回線
保険生命保険と医療保険
交通会社の定期がなくなった後の額
その他直近3か月で毎月出ている物

直近3か月の通帳とカードの明細から出す。思い込みの額で出すと、実際より少なく出る。

辞めた後に増える支払い

支払い中身
健康保険国民健康保険か、前の会社の健康保険を続ける任意継続に変わる。会社が出していた分がなくなる
年金国民年金に変わり、保険料を自分で払う。月1万7千円を超える
住民税前の年の所得で決まる。収入が減った年にも、会社員の時の所得で来る

額は住んでいる市区町村の窓口と、日本年金機構のページで確かめる。辞めた月から数か月の間にまとめて来るので、生活費と別に取っておく。

計算の例

項目例
生活費月20万円
辞めた後の外の収入月5万円
差月15万円
外の収入が育つまで12か月と見る
要る貯金15万円×12か月で180万円

外の収入が月10万円なら、差は月10万円で、12か月で120万円。外の収入を増やすほど、要る貯金は減る。貯金を増やすより、外の収入を先に作る方が、辞める日は早く来る。

外の収入の入り口を会社にいるうちに作る

私は会社員の時に副業のブログを始め、月数千円から数万円の収益になった。育休の前後には匿名のSNSのアカウントを伸ばし、副業の収入が給与を超える月も出た。その後、育休から復帰し、会社を辞めてフリーランスになった。

辞める日は、貯金の額でなく、外の収入が入り始めてから決める。入り口が1つでもあると、差が縮み、要る貯金が減る。給料以外の収入の作り方は給料以外の収入の作り方に、独立の前に会社員のうちにやることは独立前に会社員のうちにやること10個に書いた。

順入り口中身
1今の仕事の技能を外で売る業務の委託、単発の依頼
2書いて売るブログ、note、SNS
32つ目の入り口1つ目が月数万円になってから

貯金が足りないまま辞める時の線

状態判断
体か心を壊しかけている貯金より先に離れる。休職と傷病手当金を先に確かめる
外の収入が生活費の半分を超えている辞めていい。差が小さい
次の仕事が決まっている辞めていい
外の収入が0で、生活費の3か月分もない辞めない。入り口を先に作る

仕事を辞めたいけど貯金がない時の算数は仕事辞めたいけど貯金がないに、脱サラの貯金となしで辞めた時に起きることは脱サラの貯金はいくら要るかに書いた。

辞める日の決め方

条件見る物
外の収入3か月続けて入っているか
差差×月数の貯金があるか
支払い健康保険と年金と住民税の額を確かめたか
家族数字を見せて話したか

4つがそろった月を、辞める日にする。額だけを追うより、条件で決める方が迷わない。

会社にいるうちに外に収入の入り口を作る順番と、月いくらあれば暮らせるかを先に決める話は、私が運営しているメンバーシップ孔明の自由帳で週2本出している。何が読めるかは募集ページに書いてある。中身と向かない人は孔明の自由帳とはに書いた。

よくある質問

生活費を下げてから辞めるべきか

下げられる物は下げる方がいい。差が縮み、要る貯金が減る。ただし、下げすぎて続かない額にすると、辞めた後に戻ってしまう。家賃と通信と保険のように、1回見直せば続く物から下げる。

失業の給付は当てにしていいか

当てにしない方がいい。自分から辞めた場合は、給付が始まるまでに待つ期間があり、額も会社員の時の給料より少ない。副業で収入がある時の扱いもある。受けられるかと額は、ハローワークで確かめ、受けられたら上乗せと考える。

家族に辞めることをどう話せばいいか

数字で話す。月いくらで暮らせるか、辞めた後に月いくら入るか、要る貯金と今の貯金、辞める日の条件の4つを紙に書いて見せる。気持ちで話すと、気持ちで返ってくる。