単価を上げたい。だが言い出すタイミングが分からない。1年目で言っていいのか。何て書けばいいのか。断られたらどうするのか。
先に言う。交渉のタイミングは更新時と成果の直後だ。だが一番早いのは、交渉しなくても上がる形を作ることだ。タイミング、相場を根拠にしない理由、メールの例文3つ、断られた時の返し方、交渉せずに上がる形、私が値上げ交渉を一度もしなかった話を書く。
先に一文で。単価交渉は契約更新の1ヶ月前・成果が出た直後・範囲が増えた時に切り出し、相場ではなく相手が得ているものを根拠に、範囲の差・新単価・適用時期の3点を短くメールで伝え、断られたら範囲を戻すか期限を切って再提案し、並行して指名と紹介で選べる状態を作って交渉なしで上がる形にするのが正解だ。
この記事の要点
- タイミングは更新前・成果直後・範囲が増えた時
- 根拠は相場ではなく相手が得ているもの
- メールは3点を短く
- 交渉なしで上がる形が一番早い
切り出すタイミング
| タイミング | 通りやすさ | 根拠 |
|---|---|---|
| 契約更新の1ヶ月前 | 高い | 更新の条件として自然 |
| 成果が数字で出た直後 | 高い | 相手が得たものが見えている |
| 業務範囲が増えた時 | 高い | 当初の合意との差 |
| 受注直後 | 低い | 実績がない |
| 相手の繁忙期 | 低い | 読まれない |
1年目でも、範囲が増えていれば切り出していい。半年で切り出すなら、成果か範囲の根拠が要る。根拠なしの「そろそろ上げてほしい」は通らない。
相場を根拠にしない理由
「相場では〇円です」は、相手の事情に関係ない。相手は相場に払っているのではなく、あなたが出す成果に払っている。
根拠は相手が得ているものにする。範囲が増えた、成果が出た、納期が短くなった。この3つのどれかを数字で出す。
単価の決め方はフリーランスの単価の決め方に書いた。
メールの例文3パターン
範囲が増えた時
いつもありがとうございます。当初は月4本の記事作成でご契約いただきましたが、直近3ヶ月は月8本と構成案の作成もお受けしています。来月分から、1本あたり〇円でお願いできないでしょうか。範囲を当初の月4本に戻す形でも構いませんので、ご検討ください。
成果の直後
先月納品した〇〇の記事が、検索で上位に入りアクセスが前月比で〇倍になったとご共有いただきました。今後も同じ水準で対応したく、次回の更新から1本〇円でお願いできればと思います。
更新時
次回の契約更新について、ご相談です。この1年で対応範囲が〇〇まで広がり、納期も当初より短く対応しています。更新後は月額〇円でお願いできないでしょうか。
3つとも、今の状態と当初の差、新しい単価、いつからの3点だ。長い前置きは要らない。
断られた時の返し方
| 返し方 | 中身 |
|---|---|
| 範囲を戻す | 増えた分を引き受けない。当初の合意に戻す |
| 期限を切って再提案 | 3ヶ月後に再度相談する旨を伝えて、成果を積む |
感情的に切らない。断られた案件は、単価が上がる別の案件を取るまでの収入として残す。
交渉が通らない相手と長く付き合うより、選べる状態を作る方が単価は上がる。
交渉せずに単価が上がる形を作る方が早い理由
交渉は、相手が決める。選べる状態は、自分が決める。
- 指名で来る仕事は、最初から自分の単価で受けられる
- 紹介で来る仕事は、値切られにくい
- 断れる案件があると、安い案件を受けなくて済む
この3つが揃うと、交渉しなくても単価は上がる。営業をせずに仕事が来る形は営業が苦手なフリーランスの収入の安定に書いた。
私が値上げ交渉を一度もしなかった話
私はフリーランス4年目だが、値上げ交渉を一度もしたことがない。営業もしていない。
単価は、発信を見た人から指名で来る仕事の中で、自分で決めてきた。安い案件は最初から受けていない。断れる状態を先に作ったから、交渉する場面がなかった。
交渉の例文を覚えるより、断れる状態を作る方が早い。上げ方の全体はフリーランスの単価の上げ方と交渉に書いた。
よくある質問
Q. いつ切り出すか
契約更新の1ヶ月前、成果が出た直後、範囲が増えた時。受注直後と相手の繁忙期は避ける。
Q. メールは何を書くか
今の状態と当初の差、新しい単価、いつからの3点を短く。相場は根拠にしない。
Q. 断られたら
範囲を戻すか、期限を切って再提案する。感情的に切らず、選べる状態を作る。


