子どもが2人いる。転職したい。だが、年収が下がるかもしれない。妻は反対するかもしれない。保育園は、住宅ローンは。自分の都合だけで動けない。動かない方がいいのか。

先に言う。子持ちの男性の転職は、自分の都合だけで決められない。だが、決められないから動かない、は違う。年収の下限と、通勤と、休みの3つを家族と先に決めて、その枠の中で選べ。タイミング、年収の線、在職中に動く理由、家族への伝え方、住宅ローン、保育園、育休との順番、面接での質問、家庭の時間を増やす選び方、妻の働き方による違いを書く。

先に一文で。子持ち男性の転職は妻の産休育休中・住宅ローンの審査前後・保育園の入園や転園の直前を避け、家計の固定費から年収の下限を出して通勤と休みと合わせた3条件を妻と先に決め、在職中に動いて空白を作らず、内定が出たら条件の中に入っているかで判断し、住宅ローンは審査を通した後に転職し、保育園は転職で保育の要件が変わらないか自治体に確かめ、面接で子どものことを聞かれたら「勤務に支障がない体制」を事実で答えるのが正解だ。

この記事の要点

  • 産休育休中・ローン審査前後・入園直前は避ける
  • 年収の下限・通勤・休みの3条件を先に決める
  • 妻には決める前に条件を共有
  • 在職中に動く。空白を作らない

タイミング

時期判断
妻の産休育休中避ける。家計が妻の給付金と自分の給料で回っている時に、自分の収入を動かさない
住宅ローンの審査の前後審査の前は避ける。審査を通して、融資が実行された後に動く。線は住宅ローンと転職のタイミングに書いた
保育園の入園・転園の直前避ける。転職で保育の要件(就労時間・勤務地)が変わることがある
子どもが0〜2歳手がかかる時期。転職直後の負荷と重なる。動くなら、妻と分担を決めてから
子どもが3〜5歳動きやすい。保育園が決まっていて、生活のリズムがある
小学校の入学前後生活のリズムが変わる。避ける人が多い
子どもが小学校の中学年以降動きやすい

避ける時期を外せば、動ける時期は残る。

年収を下げられる線

順やること
1家計の固定費を出す。家賃かローン、保育料、食費、保険、通信、車、貯蓄の最低額
2月の手取りの下限を出す。固定費+最低限の生活費
3年収の下限を出す。手取りの下限×12÷0.8(社会保険と税を引かれる前)
4妻が働いているなら、世帯の手取りで見る
5下限を超えて下げるなら、代わりに得る物を書く。残業がなくなる、通勤が短くなる、リモートで送迎ができる

下げる幅の目安は1割以内。2割を超えるなら、家計の組み直しが要る。下げる転職の判断は別記事に書いた。転職活動と退職後の貯金の考え方は転職活動に貯金はいくら必要かに書いた。

在職中に動く理由

子持ちで退職してから探すのは、避ける。理由は3つ。収入が途切れると家計が回らない。保育園の就労の要件を満たさなくなることがある(自治体によって、求職中は3か月などの猶予)。空白があると、次の面接で理由を聞かれる。

在職中に動くと、面接の日程が取りにくい。一次はオンラインにしてもらい、対面は最終だけにする。有給は月1〜2日で回す。

家族への伝え方

段階伝えること
考え始めた時「転職を考えている。理由は◯◯」。決める前に
条件を決める時年収の下限、通勤の時間、休みの形、リモートの有無。妻と一緒に決める
応募する時「◯社に応募した。面接が◯日にある」。隠さない
内定が出た時条件の中に入っているかを一緒に見る。入っていれば承諾、外れていれば辞退か交渉
転職直後の3か月忙しくなる。家のことの分担を、前に決める

決めてから伝えると、反対された時に引き返せず、揉める。妻が反対する理由は、年収の不安と、転職直後に家のことが回らなくなる不安の2つだ。数字と、3か月の分担で答える。反対された時の話し方は転職を家族に反対されたときの説得に書いた。

住宅ローン

状況判断
これからローンを組む審査を通して融資が実行された後に転職する。転職直後は勤続年数が短く、審査に響く
ローンの返済中転職で年収が下がっても、返済は続く。年収の下限に返済額を入れる
転職後に借り換えやリフォームのローン勤続1年以上を求める銀行が多い。転職から1年待つ

保育園

項目中身
保育の要件就労時間(月◯時間以上)と勤務地で、保育の必要性が判定される。転職で就労時間が減ると、要件を外れることがある
空白期間退職から入社までに空白があると、「求職中」の扱い。自治体によって3か月などの猶予がある。超えると退園の可能性
届け転職したら、就労証明書を新しい会社に書いてもらい、自治体に提出。期限は自治体で違う(転職から1か月以内など)
転園勤務地が変わって送迎ができなくなる時。転園は空きがあるかで決まる。年度の途中は難しい

転職の前に、自治体の保育の窓口に「転職を考えている。要件と届けの期限を確かめたい」と聞く。

育休の取得と転職の順番

状況判断
今の会社で育休を取ってから転職育休明けすぐの転職は、育休を取った会社との関係と、育児休業給付金の受給が終わっているかを見る。育休明けの転職の線は別記事に書いた
転職してから次の会社で育休を取る入社1年未満は労使協定で育休の対象外になることがある。線は試用期間中に育休・産休は取れるかに書いた
妻の妊娠が分かった出産の前後半年は転職を避ける。妻の産休育休中に自分の収入を動かさない

面接で子どものことを聞かれた時

聞かれる義務はない質問だが、聞かれることはある。「子どもがいますが、勤務に支障はありません。送迎は妻と分担しており、◯曜日は私が担当のため◯時に退社する必要があります」と、事実と、勤務の条件を短く。隠すと、入社後に条件が合わない。条件があるなら、内定後に人事に伝える。

家庭の時間を増やす選び方

見る物なぜ
残業の月平均平日の夜に家にいられるか
リモートの実態送迎と、子どもの発熱の時に対応できるか
通勤時間往復の時間が、そのまま家庭の時間になる
休日の形土日祝が休みか。子どもの行事と合うか
子どもの看護休暇・時短の実績制度でなく、男性が使っている実績

年収と同じ重さで、この5つを面接と内定後の確認で見る。

妻が働いている場合と専業の場合

妻が働いている妻が専業
年収の下限世帯の手取りで見る。下げる幅の余地がある自分の年収が全部。下げる幅は小さい
転職直後の負荷送迎と家事の分担を前に決める妻が担うが、妻の負荷が増える。感謝と、期限を伝える
時期妻の仕事の繁忙期と重ねない妻の体調と、子どもの年齢で
保育園両方の就労証明が要る妻が専業なら保育園の要件は自分の就労で

よくある質問

子どもが生まれてから転職していない。動く勇気がない

条件を3つ決めて、在職中に転職活動だけしてみる。書類を作り、2〜3社の面接を受ける。条件の中に入る提示が出れば動く、出なければ残る。動かないことも、比べた上なら判断だ。

妻に転職を反対されている

反対の理由を1つに絞る。年収か、忙しさか、安定か。年収なら下限の数字で、忙しさなら3か月の分担で、安定なら今の会社の実態と次の会社の実態を並べて話す。

転職で年収が上がるが、残業が増える

家庭の時間が減る分と、年収の増える分を、家族と比べる。子どもが小さい時期は、時間の方が重いことが多い。上がった年収で時間は買えない。

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