現場から契約終了を告げられた。いわゆる退場だ。頭が真っ白で、クビになったのと同じなのか、この後どうなるのかが分からない。

即答する。退場は解雇ではない。あなたの所属はSES企業のままで、次の案件までの待機に入るだけだ。珍しいことでもない。その後の流れと、やるべきことを順番に書く。

この記事の要点

  • 退場=解雇ではない。所属会社との雇用契約は続いている
  • 待機中も給料は支払われる建前だ。無給と言われたら別の問題になる
  • 次の案件は数週間〜1ヶ月で決まるのが一般的な流れだ
  • 退場が繰り返されるなら、原因の見直しと会社を変える判断が要る

まず現在地。退場の後に起きること

退場は、客先とあなたの所属会社の間の契約が終わっただけで、あなたと所属会社の雇用契約は続いている。だから流れはこうなる。

1、待機期間に入る。自宅待機か、帰社して社内作業。この間も給料は支払われるのが雇用契約の原則だ。もし「待機中は無給」「欠勤扱い」と言われたら、それは退場の問題ではなく会社の労務の問題で、労働局に相談する筋の話になる。

2、営業が次の案件を探す。あなたのスキルシートで提案が回り、案件面談に進む。面談の準備は案件面談の服装と聞かれることで書いた通りだ。

3、数週間〜1ヶ月程度で次の現場へ。これが一般的な時間感覚になる。つまり退場は、キャリアの終わりではなく現場の入れ替わりだ。まずここで落ち着いてほしい。

退場理由を確認する。次の一手の材料になる

やるべきことの1つ目は、営業に退場の理由を確認することだ。案件の予算終了や体制縮小なら、あなたの問題ではない。スキル不足やコミュニケーションの指摘なら、耳は痛いが次の案件選定の精度を上げる材料になる。

理由を聞かずに次へ行くと、同じミスマッチを引き直す。「差し支えなければ、先方の理由を教えてください。次の現場選びに活かしたいので」と聞けば、営業も答えやすい。

退場が繰り返されるなら。見直す場所は2つ

1回の退場は事故だが、短期間での退場が続くなら構図を疑う。見直す場所は2つある。

1、スキルと案件のミスマッチ。背伸びしたスキルシートで入場していないか。基礎の抜けが現場で露呈していないか。この場合は、学習で足場を固め直すのが回り道に見えて最短になる。

2、会社の案件の質。単価の安い案件、無茶な体制の現場ばかり回してくる会社なら、あなたでなく所属が問題だ。やばいSESの見分け方の基準で自分の会社を採点してみてほしい。常駐という働き方自体に消耗しているなら客先常駐を辞めたい人への出口も選択肢に入る。

会社ごと変える場合、未経験に近い立場からやり直すなら学習サポートつきの窓口、経験を積んでいるならIT特化のエージェントで相場から確かめるのが現実的だ。

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退場の直後は、自分の全部が否定された気分になる。だが実際に終わったのは1つの契約だけだ。理由を確認し、待機の給料を確保し、次の現場か次の会社かを選ぶ。順番に進めば立て直せる。

よくある質問

退場になったことは転職で不利になりますか?

職務経歴書に「退場」と書く欄はなく、案件単位の経歴として書けばいい。案件の入れ替わりはSESでは普通のことで、それ自体が不利の材料にはならない。

待機が長引いて退職を勧められました。応じるべきですか?

待機の長期化を理由にした退職勧奨は、応じる義務がない。応じる場合も自己都合でなく会社都合の扱いを書面で確認すべき場面だ。安易にサインせず、条件を確かめてから判断してほしい。

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