上司に怒られるのが怖い。朝、出社前に胃が痛くなる。怒られるたびに自分が全部悪い気がして、辞めたくなる。だが辞めたら、怒られるのが怖いだけの甘い人間になる気もする。
先に言う。怒られ方には、3種類ある。自分が悪いのは、そのうち1つだけだ。仕分けの基準、引きずらない動き方、異常な職場の線、辞めていい条件を書く。
先に一文で。仕事で怒られるのが怖い時は、怒られ方を指導・八つ当たり・人格否定の3種類に仕分け、直すのは指導の事実の部分だけにし、八つ当たりと人格否定が日常なら職場の問題として辞める準備に入り、体のサインが出ているなら仕分けの前に休むのが正解だ。
この記事の要点
- 怒られ方は3種類。指導、八つ当たり、人格否定
- 自分が悪いのは指導の事実の部分だけ。評価の部分は引き受けない
- 八つ当たりと人格否定が日常なら、職場の問題。辞めるのは甘えではない
- 体のサイン(眠れない・吐き気・涙)が出ていたら、仕分けより休む
怒られ方の3種類
| 種類 | 中身 | 自分が悪いか | 対処 |
|---|---|---|---|
| 指導 | ミスや不足に対して、業務の範囲で指摘される。何を直すかが分かる | 事実の部分は悪い | 事実だけ直す。怖さは慣れで減る |
| 八つ当たり | ミスと無関係に、上司の機嫌や忙しさで怒られる。同じことをしても怒られる日と怒られない日がある | 悪くない | 距離を取る。記録を残す |
| 人格否定 | 「だからお前は」「使えない」「向いていない」。人前で長時間、怒鳴る、物を叩く | 悪くない | パワハラの範囲。記録を残し、辞める準備 |
怒られた直後は、3つが混ざって全部自分のせいに見える。怒られた内容を紙に書いて、事実と評価に分ける。「入力を間違えた」は事実で直せる。「だからダメだ」は評価で、引き受ける義務はない。
引きずらない動き方
指導の範囲の怒られ方でも、怖さで動けなくなる人はいる。動き方は3つだ。
- その場で事実だけ復唱する。「◯◯の確認が漏れていました。次回は◯◯を先に確認します」。評価には反応しない
- ミスの記録を自分でつける。同じミスを2回しないための記録で、自分を責めるためではない。ミスを引きずる時の整理はミスを引きずる時の相談へ
- 怒られた日に、怒られなかった仕事も書く。1日に怒られたのは1回で、残りの7時間は回っている。記録がないと、怒られた1回が1日全部になる
異常な職場の線
怒られる頻度ではなく、内容で見る。
| 普通の範囲 | 異常 |
|---|---|
| ミスへの指摘が多い(業務が難しい、新人期間) | ミスと無関係に怒られる |
| 全員が同じ基準で指摘される | 特定の人だけが怒られる |
| 声が大きいが、内容は業務のこと | 怒鳴る、物を叩く、人前で長時間 |
| 直せば終わる | 過去のミスを何度も持ち出す |
| 上司が変われば変わる | 会社全体の文化 |
右側が日常なら、あなたの問題ではなく職場の問題だ。上司に詰められるのが怖い状態の対処は上司に詰められるのが怖いに書いた。パワハラの3要素と記録の残し方は別記事へ。
辞めていい条件
- 八つ当たりと人格否定が日常で、上司や会社が変わる見込みがない
- 体のサインが出ている。眠れない、出社前の吐き気、通勤中に涙が出る
- 怒られる怖さで、業務そのものが回らなくなっている
3つのどれかなら、辞めるのは甘えではない。体のサインが出ているなら、仕分けの前に休む。受診して診断書があれば、休職も退職の引き止めも止まる。適応障害の経験がある人の転職は適応障害は転職でバレるかに書いた。
一方で、指導の範囲の怒られ方で3ヶ月目に辞めたくなっているなら、3ヶ月目の谷の可能性がある。仕事が3ヶ月で続かない時の切り分けを先に読んでほしい。
私の話
1社目の美容業界のブラック企業では、怒られない日がなかった。当時は全部自分が悪いと思っていた。辞めてから分かったのは、あの怒られ方の大半が八つ当たりと人格否定で、指導は1割もなかったことだ。仕分けを知っていれば、1年も自分を削らずに済んだ。
3分で診断:辞めどき診断——今の怖さが慣れの問題か、撤退のサインかを先に切り分ける。
朝に体のサインが出ているなら朝、仕事に行きたくなくて泣く・吐き気がする時のサインと今日やることだ。
よくある質問
怒られないように先回りして、疲れ切っています
先回りは、八つ当たりには効かない。指導の範囲なら先回りで減るが、機嫌で怒る上司には何をしても怒られる。効かない先回りをやめて、記録と距離に切り替える。
怒られた後、上司に謝りに行くべきですか?
指導の範囲なら、その場の復唱で足りる。後から謝りに行くと、上司の中であなたの位置が下がる。八つ当たりなら、謝る理由がない。
怒られるのが怖くて、質問ができません
質問しないミスのほうが、怒られる回数を増やす。「確認させてください」の一言を、怒られる前に使う。質問して怒る上司なら、それは指導ではない。
怒られ方の仕分けシートをLINEで無料配布中
怒られた内容を事実と評価に分ける記入シート、3種類の仕分け表、異常な職場の線の確認項目を公式LINEで無料配布している。自分が悪いのは、指導の事実の部分だけだ。

