最近、仕事に力を入れるのをやめた。言われたことだけやって、定時で帰る。昇進も要らない。これが静かな退職というものらしい。悪いことなのか。このままでいいのか。
先に言う。静かな退職は、辞めずに最低限だけ働くことだ。悪くない。だが、それを選ぶなら外で何かを積む時間に変えろ。ただ静かにしていると、5年後に選択肢が消える。言葉の意味、増えた背景、会社側の見え方、選んでいい人と損する人、5年後、出口にする順番を書く。
先に一文で。静かな退職は辞めずに与えられた業務だけを定時の中でこなし昇進や残業を求めない働き方で、契約の範囲を守っている以上は悪いことではないが、空いた時間と気力を副業・資格・家庭・体調の回復に回していない人は5年後に社内でも社外でも売れる物が残らないので、期限を決めて外で積む時間に変えるか、次を決めて実際に辞めるのが正解だ。
この記事の要点
- 辞めずに最低限だけ働く状態
- 契約の範囲なら悪くない
- 空いた分を外で積んでいるかで分かれる
- 期限を決める。何年続けるか
言葉の意味と、増えた背景
静かな退職(クワイエット・クイッティング)は、会社を辞めずに、与えられた業務だけを定時の中でこなし、昇進・評価・残業・社内の付き合いを求めない働き方だ。実際に辞めるわけではなく、会社への期待を手放した状態を指す。
増えた背景は3つある。頑張っても給与が動かない会社が多いこと、リモートで働き方の見え方が変わったこと、副業や投資で会社以外の収入の道が見えたこと。頑張る先が会社の中にない人が、会社の中で頑張るのをやめた。
やっている人の特徴
- 定時で帰る。残業を頼まれても断る
- 会議で手を挙げない。意見を求められたら答える
- 昇進の打診を断る、または興味を示さない
- 社内の飲み会や行事に出ない
- 与えられた業務は期限内に正確にやる
最後の1つがあるかどうかで、静かな退職と、ただの手抜きが分かれる。
会社側からどう見えるか
評価する側には分かる。手を挙げない、残業しない、という行動は記録に残らなくても見える。評価は下がる。ただし、与えられた業務を期限内にこなしていれば、解雇の理由にはならない。会社から見れば、「コストの低い安定した戦力」として置かれる。それ以上にも以下にもならない。
選んでいい人と、損する人
| 選んでいい人 | 損する人 |
|---|---|
| 空いた時間を副業に回し、収入の2本目を作っている | 空いた時間を何にも使っていない |
| 資格や勉強で、社外で売れる物を積んでいる | 会社の評価が下がることだけを避けたい |
| 家庭や体調の回復に時間が要る期間だと決めている | いつまで続けるかを決めていない |
| 次の転職の準備を進めている | 転職市場で今の年収が出るかを見ていない |
同じ行動でも、外で何を積んでいるかで、5年後が変わる。
5年後に起きること
静かな退職を5年続けると、社内では昇進と昇給が止まる。ここまでは想定内だ。問題は社外で、5年間の職務経歴に書ける中身が増えていないことになる。転職市場では、年齢は上がり、売れる物は増えていない。今の会社にいる以外の選択肢が消える。
外で積んでいた人は逆だ。副業の収入、資格、社外のつながりが5年分ある。会社への依存を減らす順番は会社に依存しない40代の順番に書いた。年代が違っても、順番は同じだ。
静かな退職を出口にする順番
- 期限を決める。1年か2年か。その間は会社で最低限、外で積む
- 空いた時間の使い先を1つ決める。副業なら副業の始め方の順番で、月に数千円でも収入の2本目を作る
- 半年ごとに、外で積んだ物を職務経歴書に書けるかを見る
- 期限が来たら、残るか辞めるかを決める。辞めるなら、次を決めてから退職届を出す
私は会社員の時、4社目を年収を下げてリモートと育休の制度で選んだ。会社の中で上に行くことは、そこで手放した。代わりに副業の時間を作り、副業の収入が給与を超える月が出て、フリーランスになった。会社の中で頑張らない選択は、外で頑張る時間を作るためにある。
昇進を望まない働き方そのものの線は出世したくないに書いた。
よくある質問
静かな退職はクビになるか
契約した業務をこなしていれば、それだけで解雇はできない。評価は下がる。異動や配置転換はあり得る。
上司に「やる気がない」と言われた
「担当の業務は期限内にやります。それ以上を求められるなら、評価と報酬の話を聞かせてください」と返す。感情でなく、契約の話にする。
静かな退職と、本当に辞めるのはどちらがいいか
次が決まっていないなら、静かな退職で給料を受けながら外で積む方が安全だ。次が決まった、または外で積んだ物が売れると分かったら、辞める。
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