履歴書に「退社」と書くのか「退職」と書くのか。退職願はあるのに退社願はない。面接で「前の会社を退社しました」と言っていいのか。同じ意味に見えて、どこが違うのか。
先に言う。退社は会社を辞めることにも、その日の帰りにも使う。退職は職を離れることだけを指す。履歴書はどちらでも通るが、1枚の中で揃えろ。意味の違い、履歴書での使い分け、書面での言葉、公務員の場合、面接とメールでの言い方を書く。
先に一文で。退社は会社を辞めることと1日の勤務を終えて帰ることの両方を指し、退職は雇用契約を終えて職を離れることだけを指すので、履歴書の職歴欄はどちらでも通るが1枚の中で揃え、会社に出す書面は退職願・退職届のように退職で書き、面接やメールで辞めたことを言う時は誤解のない退職を使うのが正解だ。
この記事の要点
- 退社は辞める・帰るの2つの意味
- 退職は職を離れることだけ
- 履歴書はどちらでも。1枚の中で揃える
- 書面は退職で書く
意味の違い
| 言葉 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 退社 | 会社を辞めること。または、その日の勤務を終えて会社を出ること | 「3月末で退社しました」「本日は18時に退社しました」 |
| 退職 | 雇用契約を終えて、職を離れること | 「3月末で退職しました」 |
| 退勤 | その日の勤務を終えること | 「退勤の打刻」 |
| 離職 | 職を離れている状態。雇用保険の言葉 | 「離職票」「離職期間」 |
| 退任 | 役職や役員を離れること | 「取締役を退任」 |
辞めたことを伝える場面で退社を使うと、聞いた側が一瞬「帰った話か」と迷う。誤解を消したいなら退職を使う。
履歴書の職歴欄
| 書き方 | 可否 |
|---|---|
| 2021年3月 株式会社◯◯ 一身上の都合により退社 | 通る |
| 2021年3月 株式会社◯◯ 一身上の都合により退職 | 通る |
| 1社目は退社、2社目は退職 | 揃えていない。どちらかに統一する |
入社と対にするなら退社、書面の言葉に合わせるなら退職。どちらを選んでも評価は動かない。揃っていないことだけが目に付く。職歴欄の書き方の全体は転職の履歴書の職歴欄の書き方に、退職理由の欄は履歴書の退職理由の書き方に書いた。
契約満了や会社都合の時は、「契約期間満了により退職」「会社都合により退職」と書く。ここは退職の方が制度の言葉と合う。
会社に出す書面は退職で書く
退職願、退職届、退職金、退職証明書、退職所得。制度と書面に関わる言葉は全部「退職」だ。退社願・退社届という書面はない。退職願と退職届の違いは退職願と退職届の違いに書いた。
公務員の場合
公務員は「会社」ではないので、退社は使わない。退職、または辞職(自分の意思で職を辞めること)を使う。書面は退職願か辞職願になる。履歴書の職歴欄も「◯◯市役所 一身上の都合により退職」と書く。
面接・メール・挨拶での言い方
| 場面 | 言い方 |
|---|---|
| 面接で前の会社を辞めたことを言う | 「前職は◯月に退職しました」。退社でも通じるが、退職の方が誤解がない |
| 退職の挨拶メール | 「◯月◯日をもって退職いたします」 |
| 社内で最終日の挨拶 | 「本日をもって退職いたします。お世話になりました」 |
| 同僚との会話 | 退社でも退職でもいい |
| 転職先への入社書類 | 「前職の退職日」のように、書類は退職で統一されている |
挨拶メールの送る時期と文面は退職の挨拶メールはいつ送るかに書いた。
よくある質問
履歴書に「退職」と書いたら、職務経歴書は「退社」でもいいか
書類の間でも揃える。履歴書と職務経歴書は一緒に読まれるので、どちらかに統一する。
派遣やアルバイトを辞めた時も退職か
雇用契約を終えるので退職だ。履歴書には「契約期間満了により退職」「一身上の都合により退職」と書く。
自分で会社をやっていて閉じた場合は
退職ではなく、廃業か解散になる。履歴書には「◯◯(個人事業)廃業」のように書く。
転職の資料をLINEで無料配布中
履歴書の職歴欄で迷う言葉の表(退社・退職・入社・現在に至る・以上の使い方)を公式LINEで無料配布している。言葉で落ちる人はいないが、揃っていない紙は雑に見える。



