退職を決めた。上司に言う日も決めた。だが、何と言えばいいのか。最初の一言が出ない。理由を聞かれたら、何と答えるのか。引き止められたら。言葉が決まっていないと、その場で崩れる。
先に言う。退職の切り出しは、最初の一言で決まる。「お話があります。15分お時間をいただけますか」で場所を取り、席に着いたら「退職させていただきたく、◯月◯日を考えています」と日付で言う。相談の形にするな。流れ、セリフ8つ、相談にしない理由、言ってはいけないセリフ、電話とメール、緊張した時、時間が取れない時、上司が黙った時を書く。
先に一文で。退職の切り出しは「お話があります。15分お時間をいただけますか」で会議室を取り、席に着いて前置きなしに「退職させていただきたく、ご報告です。◯月◯日を考えています」と日付で言い、理由は聞かれてから「一身上の都合です」と会社に直せない事実を1文添え、引き止めには「決めたことなので変わりません」を同じ言葉で繰り返し、条件を上げると言われても「条件の問題ではない」と返し、退職届を渡して引き継ぎの話に移すのが正解だ。
この記事の要点
- 時間と場所を頼む→最初の一言→日付→理由→引き継ぎ
- 相談の形にしない。報告として日付で
- 理由は会社に直せない物を1文
- 引き止めには同じ言葉を繰り返す
切り出しの流れ
| 順 | 場面 | 長さ |
|---|---|---|
| 1 | 時間と場所を頼む | 10秒 |
| 2 | 席に着いて、最初の一言 | 10秒 |
| 3 | 日付を言う | 5秒 |
| 4 | 理由を聞かれたら答える | 30秒 |
| 5 | 引き止めへの返し | 各10秒 |
| 6 | 退職届を渡す | 10秒 |
| 7 | 引き継ぎの話に移す | 5分 |
全部で15分。長くしない。曜日と時間帯は退職を切り出すのは月曜と金曜どっちかと退職を伝える時間帯に書いた。
セリフ1。時間と場所を頼む
お疲れさまです。お話があります。15分ほどお時間をいただけますか。会議室でお願いしたいです。
その場(席の横)で言わない。周りに聞かれる。「お話があります」で、上司は察する。察されていい。
セリフ2。最初の一言
お時間ありがとうございます。退職させていただきたく、ご相談でなく、ご報告です。
前置き(「突然で申し訳ないのですが」「ずっと考えていたのですが」)を長くしない。最初の10秒で「退職」と言う。
セリフ3。日付
◯月◯日での退職を考えています。就業規則の1か月前より前にお伝えしています。
日付を入れる。日付がないと、相談になる。就業規則の期限を守っていることを添えると、上司は「まだ先の話」にできない。
セリフ4。理由を聞かれた時
一身上の都合です。
上司は詳しく聞いてくる。次の1文を用意する。
| 状況 | 1文 |
|---|---|
| 次が決まっている | 次の会社が決まっており、入社日も確定しています |
| 決まっていない | ◯◯の仕事をすることを決めました |
| 家庭の事情 | 家庭の事情で、◯月から◯◯に住むことになりました |
| 体調 | 体調の面で、今の働き方を続けることが難しいと医師からも言われています |
| 進路の変更 | ◯◯の分野に進むことを決めました |
会社の不満は言わない。言うと「直す」と提案されて引き止めが始まる。引き止められない理由の型は引き止められない退職理由の言い方に書いた。
セリフ5。引き止められた時
ありがたいお話ですが、決めたことなので変わりません。
何を言われても、この1文を繰り返す。理由を説明し直さない。
| 言われたこと | 返し |
|---|---|
| 考え直してほしい | ありがたいお話ですが、決めたことなので変わりません |
| 条件を上げる | 条件の問題ではなく、決めたことです |
| 後任が決まるまで | ◯月◯日までは出ます。それ以降はお約束できません |
| 今辞めるのは無責任だ | ご迷惑をおかけするのは申し訳ないです。ですから1か月以上前にお伝えしています |
| 理由をもっと詳しく | 一身上の都合で、詳しくお話しできない事情があります |
| 上に相談してから返事する | 承知しました。ただ、退職の意思は変わりませんので、手続きを進めていただきたいです |
短く、同じ言葉で。1回で断って、引き継ぎの話に移す。
セリフ6。退職届を渡す
退職届を持ってきました。お受け取りください。
その場で渡す。「後で持ってくる」にすると、次の機会に引き止めが入る。受け取らない時は、「では、人事にお渡しします」。
セリフ7。引き継ぎの話に移す
引き継ぎについてご相談させてください。◯月◯日を最終出社日と考えており、それまでに◯◯と◯◯を整理して、後任の方にお渡しします。
引き継ぎの話に移すと、上司の頭が「辞めさせない」から「どう回すか」に変わる。
セリフ8。最後の一言
ご迷惑をおかけしますが、最終日まで責任を持って引き継ぎます。よろしくお願いいたします。
謝罪は1回。「すみません」を連発しない。
相談の形にしない理由
「辞めようか迷っている」「相談したいことがある」と言うと、上司は止める仕事を始める。迷っている人を止めるのは、上司の仕事だ。決めたことの報告なら、上司の仕事は手続きになる。
言葉の差は小さいが、その後の30分が変わる。「ご相談でなく、ご報告です」と、最初の一言に入れる。
言ってはいけないセリフ
| NG | 起きること |
|---|---|
| 会社の悪口、上司への不満 | 感情の対立。退職日までが苦しくなる |
| 迷っている、相談したい | 引き止めが始まる |
| すみません、申し訳ありませんの連発 | 弱く見えて、押し返される |
| 他社の名前 | その会社の悪い話や、取引先だった場合の気まずさ |
| 給料が低いから | 「上げる」と言われて、条件の話になる |
| ◯◯さんも辞めると言っていた | 他人を巻き込む |
| いつでもいいので | 日付が決まらない。延ばされる |
対面で言えない時
| 手段 | 言い方 |
|---|---|
| 電話 | 「お時間をいただきたい」と先に頼み、電話で。セリフは対面と同じ。リモート中心や上司が遠隔なら普通 |
| メール | 対面や電話の後に、記録として送る。最初の連絡としては、上司が不在の時と、対面が難しい事情がある時。「退職のご報告」の件名で、日付と退職届の提出の意思を書く |
| チャット | 最初の連絡には避ける。「15分お時間をいただけますか」の日程の依頼だけに使う |
上司が怖くて対面で言えない時の線は上司が怖くて退職を言えないに書いた。
緊張で言葉が出ない時
- セリフ2とセリフ3を紙に書いて、ポケットに入れる。見ていい
- 最初の一言だけ決めておく。「退職させていただきたく、ご報告です」。ここが出れば、後は続く
- 会議室に入る前に、深く息を1回
- 上司の目でなく、机の上の1点を見て言ってもいい
- 言い終わったら、黙る。埋めようとして余計なことを言わない
上司が忙しくて時間が取れない時
「来週のどこかで15分いただけますか。ご都合のよい日時を教えてください」と、チャットかメールで日程を頼む。1週間返事がなければ、「◯日の◯時はいかがでしょうか」と日時を指定する。それでも取れなければ、上司の上司か人事に「直属の上司の時間が取れないため」と伝えて動く。就業規則の期限が迫る時は、待たない。
切り出した後に上司が黙った時
黙るのは、上司が状況を整理している時間だ。埋めなくていい。5〜10秒待つ。上司が口を開かなければ、「引き継ぎについてご相談させてください」と、次の話に移す。沈黙を怖がって「すみません」を足すと、押し返される。
よくある質問
退職を切り出す前に、同僚に相談していいか
1人まで。広く言うと、上司に別の経路で伝わり、「本人から聞いていない」状態になって一番こじれる。
最初の一言の後、泣きそうになった
泣いていい。「すみません、少し待ってください」と言って、息をする。泣いても、決めたことは変わらないと、もう一度日付を言う。
切り出したら、その場で「分かった」とすぐ受け入れられた
引き止めがないことは、あなたの評価と関係ない。そのまま引き継ぎの話に移す。
転職の資料をLINEで無料配布中
退職を切り出す時のセリフ8つの台本(時間の頼み方・最初の一言・日付・理由・引き止めへの返し・退職届・引き継ぎ・最後の一言)を公式LINEで無料配布している。最初の一言を決めて、紙に書いて、会議室に入る。


