退職日を会社に言われるがまま決めて、有給を10日以上捨てて辞めた。そういう人を何人も見てきた。

即答する。退職日は、会社に決めてもらう日付ではない。有給から逆算して自分で決める数字だ。計算は3ステップで終わる。切り出す前に、これだけやってほしい。

この記事の要点

  • 手順は、残日数の確認→最終出社日の仮置き→営業日で逆算の3つ
  • 有給は営業日で数える。土日祝はカウントしない
  • 引き継ぎ期間を最終出社日の前に置き、その後ろに有給を並べる
  • 計算してから切り出す。切り出してから計算すると流される

ステップ1。残日数を正確に確認する

まず自分の有給残日数を確認する。給与明細に記載がある会社が多く、なければ人事システムか総務への問い合わせで分かる。ここは推測で進めない。繰越分を含めた正確な日数が計算の土台になる。

ついでに知っておくべき知識が1つ。有給は退職日までしか使えず、退職日を過ぎた瞬間に残日数は全て消滅する。買い取りは会社の任意で、義務ではない。つまり退職日の設定こそが、有給を金額に換える唯一の確実な手段なんよ。残して辞めるといくら損するかは有給を残して辞めると損なのかで計算した通りだ。

ステップ2と3。最終出社日を置き、営業日で逆算する

次に、引き継ぎに必要な期間を見積もる。資料作成と後任への説明で、一般的には2週間〜1ヶ月あれば足りる。この期間の最終日が最終出社日だ。

そして逆算する。最終出社日の翌営業日から、有給残日数分の営業日を数えた先が退職日になる。有給は暦日ではなく営業日で消化する点に注意だ。

具体例で見せる。

  • 残日数20日・引き継ぎ1ヶ月の場合|3月1日に切り出し→3月末まで引き継ぎ(最終出社3月31日)→4月1日から有給消化。4月の営業日が約21日なら、退職日は4月30日。4月は丸ごと出社せず給与が出る
  • 残日数10日の場合|最終出社の翌営業日から営業日10日分→約2週間後が退職日
  • 月末を退職日に合わせる小技|社会保険は月末在籍の月まで会社の厚生年金・健康保険に入れる。半端な日で辞めるより、月末に寄せる方が保険の切り替えが綺麗になる

この計算を済ませてから、退職を切り出す。切り出した後に計算を始めると、「退職日はこの日で」という会社側の提案に流される。逆算済みの日付を自分から提示するのが正しい順番だ。退職届に書く日付もこの数字で、用紙の用意は退職届はコンビニで揃うの通り今夜中にできる。

渋られた時。有給の時季変更権は退職では効かない

「そんなに休まれては困る」と言われることがある。知っておくべきはこれだ。会社の時季変更権は、退職日を越えて有給をずらせない。退職までの期間しか働く日がない以上、変更する先がないからだ。つまり退職時の有給消化は、法律上ほぼ拒めない。

それでも渋られたら、「引き継ぎ資料は最終出社日までに完成させます。有給は権利として消化させていただきます」と淡々と返す。引き継ぎを盾に取られない準備も含めて、切り出し方の全体は辞めたい人の案内所から辿ってほしい。

よくある質問

有給消化中に転職先で働き始めてもいいですか?

前職に在籍したまま入社すると社会保険の二重加入などの問題が出るため、入社日は前職の退職日の後に設定するのが原則だ。入社日を先に決めた場合は、そこから逆算して退職日を組む。

ボーナス支給日が有給消化期間中にあります。もらえますか?

支給日在籍要件を満たしていれば対象になるのが一般的だが、就業規則の規定次第だ。支給日を退職日の前に置く逆算をしておくと確実になる。

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