一次面接の後、「次の面接までに課題を提出してください」と言われた。企画書か、分析か、コードか。どのくらい時間をかけるのか。何を見られているのか。完璧に作るべきか。量が多すぎる気もする。

先に言う。事前課題で見られているのは、答えの正しさより、問いをどう分けて、何を根拠にして、どこまでで止めたかだ。かける時間は、指定がなければ半日。凝りすぎるな。仮定を書いて、結論を先に置け。見られている4点、時間の線、作り方の順番、職種別の型、提出の形、面接での説明、断る線、成果物の権利、落ちた時を書く。

先に一文で。転職面接の事前課題は問いの分け方・根拠の置き方・結論の明確さ・期限と形式の遵守の4点が見られ、指定がなければ半日〜1日で作り、問いを自分の言葉で書き直して仮定を明記し結論を先に置いて根拠を3つ並べてやらなかったことも書き、指定の形式とファイル名で期限の前日に出し、面接で作り方の順番を1分で説明できるようにし、数日かかる量や実務そのものの課題は範囲を絞る提案をして無償労働に見えるなら辞退を選択に入れるのが正解だ。

この記事の要点

  • 見られるのは分け方・根拠・結論・期限
  • 時間は半日〜1日。凝りすぎない
  • 仮定を書き、結論を先に、やらなかったことも書く
  • 量が多すぎれば範囲を絞る提案

見られている4点

点中身
問いの分け方大きな問い(売上を上げるには)を、答えられる小さな問い(誰に・何を・どの経路で)に割れているか
根拠の置き方数字・事実・仮定を分けて書けているか。仮定を事実のように書いていないか
結論の明確さ最初に答えが書いてあるか。読む側が1分で分かるか
期限と形式期限を守ったか。指定の形式(枚数・ファイル形式)を守ったか

答えの正しさは、この後だ。企業側は正解を持っていないことが多く、あなたが仕事をどう進めるかを見ている。ケース面接(その場で問いを解く形式)の考え方はケース面接の対策のやり方に書いた。事前課題は、その時間を延ばした形だ。

かける時間の線

指定目安
「◯時間程度」と書いてあるその1.5倍まで
指定なし半日〜1日
大きな企画書・分析1〜2日。それ以上かかる量なら範囲を絞る提案
コーディングのテスト指定の時間内。多くは2〜4時間

3日かけて完璧に作った課題は、時間の使い方を疑われる。1時間で雑に作ると、本気度を疑われる。かけた時間を聞かれたら、正直に答える。

作り方の順番

順やること
1問いを自分の言葉で書き直す。「この課題は◯◯を◯◯の観点で答える物と理解した」。解釈がずれていれば、ここで分かる
2仮定を書く。分からない数字、前提は「◯◯と仮定する」と明記
3結論を先に書く。1〜3行
4根拠を3つ並べる。数字・事実・仮定を分けて
5やらなかったこと、調べていないことを書く。「時間の都合で◯◯は扱っていない」
6全体を読み直して、結論が最初にあるか、枚数と形式が指定通りかを見る

5が抜ける人が多い。「ここまでで止めた」と書ける人は、仕事でも線を引ける人と見られる。

職種別の課題の型

職種課題の例見られる点
企画・マーケ自社サービスの改善提案、競合の分析問いの分け方、数字の根拠、実行の順番
営業架空の顧客への提案書、営業計画顧客の課題の特定、提案の一貫性
エンジニアコーディングのテスト、仕組みの説明、既存コードのレビュー動くか、読みやすいか、テストがあるか、判断の理由を書いているか
ライター・編集指定テーマの作文、既存記事のリライト構成、事実の確認、読みやすさ、文字数の遵守
デザイナーバナーやページの制作、既存デザインの改善案要件の理解、意図の説明、納期
人事・総務制度の改善案、業務フローの整理現状の把握、実現性
コンサルケースの分析、市場規模の推計問いの分け方、仮定の明記、結論

デザインやライターの課題は、ポートフォリオと一緒に見られる。前職の実績を載せる線は前職の実績をポートフォリオに載せていいかに書いた。

提出の形

項目やること
形式指定の通り(PDF・パワポ・Word・GitHub)。指定がなければPDF
枚数指定があれば守る。なければA4で2〜5枚。多いほど良いわけではない
ファイル名「課題_氏名_日付.pdf」。中身が分かる名前
期限前日までに。当日の締切直前は、送信の不具合で遅れることがある
送り方指定の宛先へ。メールなら「事前課題のご提出(氏名)」の件名と、3行の本文
添えること「かけた時間は約◯時間です」「◯◯は仮定で置いています」を本文に1〜2行

面接での説明の準備

課題を出した後の面接で、「この課題をどう作ったか」と聞かれる。1分で、作り方の順番を言う。

課題を◯◯の問いと理解し、◯◯と◯◯の2つに分けました。◯◯の数字がなかったので◯◯と仮定し、結論は◯◯です。根拠は3つで、◯◯・◯◯・◯◯。時間の都合で◯◯は扱っていません。かけた時間は約◯時間です。

結論の正しさを弁護するより、作り方の順番を説明する。面接官は、そこを聞いている。中途面接の質問の全体は転職面接で聞かれること一覧に書いた。

断っていい線

状況判断
半日〜1日で終わる量やる
数日かかる量「◯◯の部分は概要のみとしてよいか」と範囲を絞る提案
実際の業務そのもの(顧客への提案書を実名で、実装をそのまま使う)無償の労働に近い。範囲と用途を確かめる
成果物を企業が使う前提が見える権利と用途を確かめる。納得できなければ辞退の判断
課題の説明が曖昧で、質問しても答えない企業側の準備不足。他の面でも同じ可能性

まともな会社の課題は、半日〜1日で終わる量に作られている。範囲を絞る提案は、印象を落とさない。線を引ける人と見られる。

成果物の権利

事前課題の成果物の権利は、原則として作った本人にある。企業が採用の判断以外に使う(実際に提案書を使う・コードを製品に入れる)なら、本人の同意が要る。課題の案内に「成果物の権利は当社に帰属」と書いてある会社は、その旨を承諾した上で出すか、範囲を確かめるか、辞退する。

落ちた時に課題が理由かを考えない

課題を出して落ちると、「課題が悪かった」と考える。だが、企業は課題と面接と他の候補者を合わせて判断している。課題だけが理由と分かることはまれだ。次の課題で直すのは、作り方の順番(問いの分け方・仮定の明記・結論を先に・やらなかったことを書く)だけでいい。

よくある質問

AIを使って課題を作っていいか

禁止と書いてなければ、使っていい。ただし、面接で作り方を説明できることが条件だ。AIの出力をそのまま出して、説明できなければ、そこで分かる。使ったなら、聞かれた時に「構成の整理に使った」と正直に。

課題の期限を延ばしてもらえるか

事情(在職中の業務・体調)があれば、期限の前に頼めば1〜3日は延びることが多い。期限を過ぎてから頼むのは、印象を落とす。

課題のフィードバックはもらえるか

落ちた場合はほぼもらえない。通った場合、次の面接で「◯◯が良かった」と言われることがある。求めなくていい。

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