キャリアコーチングが気になっている。でも数十万の価格を見て、手が止まった。これは価値があるものなのか、それとも不安につけ込まれているのか。

私はコーチングの回し者ではないし、受けたことを盛って語る立場でもない。相談を受け続けてきた立場と、サービスの仕組みの分析から、効く人と無駄になる人の分かれ目を正直に書く。結論から言うと、この分かれ目はかなりはっきりしている。

この記事の要点

  • コーチングで買っているのは、答えではなく質問と伴走だ
  • 効かない人のパターンは4つ。当てはまるなら申し込まない方がいい
  • 無料でできる代替を先に試す。それでも詰まる人が使う道具だ
  • 判断は必ず無料相談を挟んでから。即決する理由はない

先に、コーチングで買っているものの正体

効く・効かないの前に、この商品が何なのかを確定させておく。

キャリアコーチングは、答えを教えてくれるサービスではない。コーチはあなたの業界の専門家とは限らないし、どの会社に行くべきかの正解を持っているわけでもない。

売っているのは3つだ。

  • 質問。一人では出てこない角度から掘られることで、自分の中にあった材料が言葉になる
  • 期限と強制力。次の面談までに考えてくる、という締切が、先延ばしを止める
  • 判断の壁打ち相手。転職させる方向の利害を持たない相手に、思考を検証してもらえる

つまり、材料はあなたの中にある前提の商品だ。掘る道具と掘る時間を買っている。ここを誤解して「プロが答えをくれる」と期待して申し込むと、確実に失望する。

金の無駄になる人。4つのパターン

先に無駄になる側から書く。1つでも当てはまるなら、今は申し込まない方がいい。

1、答えそのものを教えてほしい人

「私はどの業界に行くべきですか」に、正解を返してほしい人。コーチングは質問で掘る商品だから、この期待とは根本的に噛み合わない。答えが欲しい段階なら、業界の実態は口コミやエージェントの情報の方が具体的だ。

2、求人が欲しい人

行き先は決まっていて、あとは求人と選考。この段階の人に必要なのはエージェントで、しかも無料だ。コーチングに払う理由がない。仕組みの違いはキャリアコーチングとエージェントの違いに書いた。

3、宿題をやる気がない人

コーチングは面談の間に、書き出しや振り返りの作業が入る。面談だけ受けて、間の作業をやらない人は、何も積み上がらない。週に数時間、自分と向き合う時間を出せない状態なら、時期が合っていない。

4、無料の手段を1つも試していない人

書き出しも、診断も、棚卸しも、公的な相談もやっていない。いきなり最も高い選択肢から入る必要はない。まず無料で掘ってみて、自分がどこで詰まるかを確かめてからでいい。

効く人。3つのパターン

逆に、次のどれかに当てはまる人には、この商品は機能する。

1、一人で考えて堂々巡りになっている人

同じ問いを何ヶ月も反芻して、結論が出ていない。頭の中の材料だけで回している状態は、外からの質問で壊すのが一番速い。書き出しを試しても、自分への質問は自分の発想の範囲を出ないからだ。

2、言語化の壁で止まっている人

モヤモヤはあるが、言葉にならない。言語化は、話しながらの方が進む人が実際に多い。書くのが苦手な人ほど、対話型の整理が合う。

3、決断の基準を作りたい人

選択肢は見えているが、決められない。決断に必要なのは情報ではなく基準で、基準づくりは壁打ち相手がいると速い。転職するかどうかを含めて、利害のない相手と決めたい人に噛み合う。

共通点は、材料は持っているが、掘る作業か決める作業で詰まっていることだ。材料がまだない人(社会人経験が浅い、そもそも悩みが具体化していない)は、先に経験と情報を増やす方が安い。

受ける前にやること。無料の代替を並べる

効く側に当てはまった人も、順番として先に試すべき無料の手段がある。

  1. 悩みの書き出し。「このままでいいのか」の分解の3つの質問をまず一人でやる
  2. 無料の診断。辞めどき診断市場価値タイプ診断で、状態に名前をつける
  3. キャリアの棚卸し。紙とペンでできる手順を置いてある
  4. ハローワークの職業相談。無料で人と話せる公的な窓口だ

ここまで全部やって、それでも詰まった場所が、あなたがコーチングで買うべき部分になる。逆に、ここまでで整理がついたなら、数十万は払わなくてよかった金だ。

使うと決めた場合の、損しない手順

無料の手段で詰まりが特定できて、それでも先に進みたい場合の手順を書く。

必ず無料相談から入る。ポジウィルキャリアの場合、初回の相談は無料で、求人紹介はない。

*クリックすると公式サイトが開く。求人紹介をしないキャリアコーチングで、初回の相談は無料だ。*

相談の流れ|① 無料相談を申し込む → ② 無料の手段で詰まった場所を具体的に話す → ③ 本編の内容と料金を聞いて、持ち帰って決める

ポジウィルキャリアの無料相談を見てみる

無料相談で確認すべきことは3つある。

  • 自分の詰まりに対して、どう進めるかの具体的な説明があるか
  • 料金と期間と、途中でやめる場合の扱い
  • 担当者との相性。この人に掘られたいと思えるか

その場で契約しない。持ち帰って一晩置く。それで気持ちが変わらないなら、そのときに決めればいい。急かされたと感じたら、その感覚も判断材料になる。料金を含めた実際の中身はポジウィルキャリアの評判に、業界全体への不信がある人はキャリアコーチングは怪しいのかに分けて書いた。

無料相談で実際に何が起きるかは、コーチングの無料面談で何を聞かれるのかに流れをまとめた。

効く側だと分かった人の、個社の比較基準はキャリアコーチングのおすすめ比較の前に、型を比較する話に書いた。

あわせて検索される疑問に、先に答えておく

コーチングを受ければ、転職に成功しやすくなりますか

直結はしない。コーチングが扱うのは「どこへ向かうか」の整理で、選考の通過率を上げる技術(書類・面接対策)はエージェントの領域だからだ。ただし間接的には繋がる。軸が定まった人の志望動機は一貫性が出るし、応募先の選び方の精度も上がる。成功の定義が「内定を取ること」ならエージェント、「入った後に後悔しないこと」なら整理の価値が大きい、という関係になる。

数十万払うなら、その金で資格やスクールに行く方がよくないですか

比較の軸が違う。スクールが売るのはスキルで、コーチングが売るのは方向の整理だ。方向が決まっていない人がスキルに投資すると、使わない資格が増える——この失敗は本当に多い。逆に方向が決まっている人には、コーチングよりスキル投資の方が費用対効果が高い。自分がどちらの段階かで答えが変わる質問であって、商品の優劣の質問ではないんよ。

無料相談だけ受けて、契約しないのは失礼ではないですか

失礼ではない。無料相談は、サービス側にとっても相性を見る場であって、契約の約束の場ではない。断る前提で冷やかしに行くのは勧めないが、真剣に検討した結果の見送りは、正当な判断だ。むしろ無料相談だけで自分の詰まりが少し整理されることもあり、それはそれで持ち帰っていい成果になる。決めるのは、必ず家に帰ってからだわ。

よくある質問

キャリアコーチングはどんな人に効きますか?

堂々巡りの人、言語化で止まっている人、決断の基準を作りたい人。材料はあるが掘る作業で詰まっている人に効く。

キャリアコーチングを受ける前に、無料でできることはありますか?

書き出し・無料診断・棚卸し・ハローワーク。全部試して残った詰まりが、金を払って買うべき部分になる。

料金が高いと感じます。妥当なのでしょうか?

高いと感じる感覚は正常だ。迷い続けた場合の時間の損失と比べ、無料相談で具体的な進め方を聞いてから決める。

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無料の手段でどこまで掘れるかを試すシートを、公式LINEで無料配布している。買うのは、無料で埋まらなかった部分だけでいいんよ。

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