キャリアコーチングの無料面談が気になっている。でも、何を聞かれるのか分からないまま申し込むのは怖い。行ったら最後、契約するまで帰れないのではないか。

先に断っておくと、私はこの無料面談を受けた体験を語る立場ではない。書けるのは、公開されている情報と、キャリア相談を受け続けてきた側としての仕組みの理解だ。その範囲で、流れ・聞かれること・こちらが確認すべきことを整理する。それで十分に準備はできる。

この記事の要点

  • 聞かれるのは4点。現状・悩み・経緯・これからどうしたいか
  • 答えが整理されていない状態で行っていい。それを整理する場だからだ
  • 無料面談は、あなたがサービスを検品する場でもある
  • その場で契約しない。持ち帰って一晩置いてから決める

前提。無料面談が無料である理由

まず仕組みから。無料面談は、本編(有料プログラム)の入口として置かれている。サービス側にとっては、あなたの状態を把握し、本編で何ができるかを説明する場になる。

これは保険の無料相談やスクールの無料カウンセリングと同じ型で、それ自体は怪しいことではない。有料サービスが、買う前に中身と相性を確認する機会を置いているだけだ。

ただしこの仕組み上、面談の後半で本編の説明と案内が入るのは確定している。それを知った上で行けば、身構える必要はない。営業されたと感じるか、説明を受けたと感じるかは、事前に知っていたかどうかでほぼ決まる。

聞かれること。一般的には4点になる

キャリア系の無料面談で聞かれる内容は、サービスが違ってもだいたい共通している。

1、現在の状況。仕事の内容、働き方、環境。事実の確認から始まる。

2、悩みの中身。何にモヤモヤしているか、いつからか。ここで言葉に詰まっても問題ない。言葉になっていないものを整理するのが相手の仕事だからだ。

3、これまでの経緯。どういう選択をしてきて今があるか。

4、今後どうしたいか。明確な答えを求められているのではなく、どのくらい決まっていて、どこから決まっていないかの確認になる。

準備するなら、3行のメモで足りる。今の状態・一番気になっていること・決めきれていないこと。この3行を持って行くだけで、限られた時間の密度が変わる。逆に、完璧な自己分析を済ませてから行く必要はまったくない。整理されていない状態こそが、この面談の入力なんよ。

こちらから確認すべきこと。4つある

無料面談は、聞かれるだけの場ではない。あなたがサービスを検品する場でもある。確認すべきは4つだ。

  1. 自分の悩みに対して、本編ではどう進めるのか。一般論ではなく、あなたのケースでの進め方が説明されるかを見る
  2. 料金と期間の全体像。総額でいくらか、期間はどのくらいか
  3. 途中でやめる場合の扱い。返金や中断の条件は、契約前に確認する項目になる
  4. 担当者との相性。この人に掘られたいと思えるか。技術より先に、話しやすさが成立しているか

1の答えが具体的かどうかが、一番の判定材料になる。あなたの話を聞いた上で、進め方があなた仕様になっているなら、聞く価値のある提案だ。誰にでも当てはまる説明しか返ってこないなら、本編も同じ可能性がある。

その場で決めない。これだけは固定でいい

無料面談の唯一のルールを置いておく。その場で契約しない。

理由は3つある。

  • 比較対象がない。その場の判断は、他の選択肢(無料の手段・他のサービス・何もしない)と比べていない判断になる
  • 面談直後は気分が上がっている。話を聞いてもらった直後は、整理が進んだ高揚で判断が甘くなる
  • 急ぐ理由が存在しない。キャリアの整理は、1日遅れて困るものではない

「内容は分かりました。検討して連絡します」で帰っていい。それで態度が変わる窓口なら、その反応が答えだ。一晩置いて、それでも受けたいと思うなら、そのときに決めればいい。

ポジウィルキャリアの場合。公開情報の範囲で

具体的なサービスで見たい人向けに、ポジウィルキャリアの公開されている情報を置いておく。

  • 初回の相談は無料で、オンラインで受けられる
  • 求人紹介は行わない。転職エージェントとは事業の型が違う
  • 本編は有料のプログラムで、無料相談の後に案内される

求人を紹介されないということは、転職を強要されないということでもある。転職する・しないを決めていない状態のまま話せるのが、エージェントの面談との一番の違いになる。

*クリックすると公式サイトが開く。求人紹介をしないキャリアコーチングで、初回の相談は無料だ。*

相談の流れ|① 無料相談を申し込む → ② 3行メモの内容を話しながら整理する → ③ 本編の内容と料金を聞いて、持ち帰って決める

ポジウィルキャリアの無料相談を見てみる

無料相談を受けるかどうか自体の判断はポジウィルの無料相談は受けるべきかに、そもそもコーチングが自分に効くのかはキャリアコーチングが効く人・金の無駄になる人に分けて書いた。効かない側に当てはまる人は、無料面談にも行かなくていい。時間の無駄になるからだ。

エージェントの面談との違い。混同しやすいので並べる

無料で面談、という形が同じなので混同されやすいが、中身は別物だ。

コーチングの無料面談エージェントの面談
目的悩みの整理と本編の案内求人紹介のための情報収集
主な話題あなたの内面と方向経歴と希望条件
その後本編(有料)の案内求人の紹介(無料)
向く段階動くか決めていない動くと決めている

行き先が決まっている人は、エージェントの面談の方が実利が大きい。無料で書類添削と求人紹介まで進むからだ。決まっていない人は、エージェントの面談だと求人の話が先行して消耗する。この分岐の詳細はキャリアコーチングとエージェントの違いにまとめてある。

複数社を比較する場合の基準は、キャリアコーチングのおすすめ比較の前に、型を比較する話に書いた。

あわせて検索される疑問に、先に答えておく

無料面談の前に自己分析をやっておくべきですか

完成させる必要はないが、3つの質問(成果が出た仕事・消耗した仕事・没入した作業)に軽く目を通しておくと、面談の質問に答えやすくなる。ただしやりすぎない方がいい面もある。綺麗に整理された答えを持って行くと、整理済みの部分の確認で時間が終わる。詰まっている場所を詰まったまま持って行く方が、この面談の使い方としては正しいんだわ。

泣いてしまいそうなくらい悩んでいるのですが、行っていいですか

行っていいが、順番の確認だけさせてほしい。眠れない・食欲がない・涙が止まらないといった身体の症状が出ているなら、先に行くべきは医療機関になる。キャリアの整理は、体調が戻ってからでも遅くない。症状が出ていない範囲の深い悩みなら、感情が動くこと自体は問題ない。相手は悩みを聞く前提の場だから、取り繕う必要はない。受診の迷いがある人は仕事のストレスで何科に行けばいいかを先に見てほしい。

無料面談を複数のサービスで受けて比較してもいいですか

いい。むしろまとまった金額を払う前提なら、2社の無料面談を受けて比較するのは合理的な検品になる。同じ悩みを話して、返ってくる整理の質と提案の具体性を比べる。1社だけだと、その対応が良いのか普通なのか判定できない。比較して初めて、担当者の質とサービスの型の違いが見える。時間はかかるが、金額を考えれば割に合う手間だわ。

よくある質問

キャリアコーチングの無料面談では何を聞かれますか?

現状・悩み・経緯・今後どうしたいかの4点が軸になる。答えが整理されていない状態で行っていい。

無料面談の場で契約を決める必要がありますか?

ない。内容と料金を聞いて持ち帰り、一晩置いてから決める。即決を迫られたら、その対応自体が判断材料になる。

無料面談だけ受けて終わるのは失礼ですか?

失礼ではない。相性を確認する場であって契約を約束する場ではない。検討した結果の見送りは正当な判断だ。

面談準備の3行メモの型をLINEで無料配布中

無料面談に持って行く3行メモの書き方を、公式LINEで無料配布している。検品するのは、あなたの側だわ。

LINEで無料の資料を受け取る