総務や人事に転職したい。衛生管理者の資格が有利と聞いた。本当か。第一種と第二種のどちらを取るのか。難しいのか。

先に言う。衛生管理者は、総務・人事の転職で最も効く国家資格の1つだ。選任義務の仕組み、第一種と第二種、効く場面、資格手当、難易度と受験資格、書き方を書く。

先に一文で。衛生管理者は常時50人以上の事業場で選任が義務づけられた国家資格で有資格者が足りない会社が多く、総務・人事・労務の転職で必置の資格として評価されるので、全業種で選任できる第一種を2〜3ヶ月の学習で取り、資格手当と選任の実績を書類に書き、総務や人事の未経験なら資格を入口の1つにするのが正解だ。

この記事の要点

  • 50人以上の事業場で選任義務。有資格者が足りない
  • 第一種は全業種、第二種は有害業務のない業種のみ。取るなら第一種
  • 効くのは、総務・人事・労務、製造や建設の管理部門
  • 合格率5割前後。受験資格に実務経験が要る

選任義務の仕組み

事業場の規模選任する人数
常時50人以上1人以上
200人超2人以上
500人超3人以上
1,000人超4人以上
2,000人超5人以上
3,000人超6人以上

労働安全衛生法の定めで、違反すると50万円以下の罰金がある。会社は資格者を置かなければならず、足りない会社が多い。転職で「必置の資格」として評価される理由がここにある。

第一種と第二種

第一種第二種
選任できる業種全業種有害業務のない業種(金融・情報通信・小売・サービスなど)
製造・建設・医療・運送選任できる選任できない
難易度合格率5割前後合格率5割前後
学習期間2〜3ヶ月1〜2ヶ月
転職での需要高い業種が限られる

難易度の差は小さい。最初から第一種を狙う。

効く場面

場面効き方
50人以上の会社の総務・人事・労務選任の候補として採用の理由になる。資格手当
製造・建設・医療の管理部門第一種が必須。安全衛生の担当
総務の未経験転職資格が入口の1つになる。総務に未経験で転職する志望動機
管理職への昇進取得を昇進の条件にする会社がある
中小の兼務総務が衛生管理者を兼ねることが多い

50人未満の会社では効かない。応募先の規模を見る。

資格手当

月数千〜1万円が相場で、選任されると手当が上がる会社がある。年収への影響は大きくないが、採用の理由になることが最大の効果だ。

難易度と取り方

項目内容
試験年に複数回、各地の安全衛生技術センターで
合格率第一種・第二種とも5割前後
学習2〜3ヶ月。過去問の繰り返しで足りる
受験資格労働衛生の実務経験。大卒1年以上、高卒3年以上、その他10年以上。勤務先の事業者証明が要る

実務経験は、健康診断の手配、職場の巡視、衛生委員会の運営、労働衛生の記録などで、総務や人事で関わっていれば証明できることが多い。今の会社で証明をもらってから転職する。

総務・人事への転職での書き方

総務として3年間、健康診断の手配(従業員120名)、衛生委員会の運営(月1回)、職場の巡視を担当し、第一種衛生管理者を取得しました。貴社は従業員200名を超えており、衛生管理者の選任と安全衛生の運用で、すぐに貢献できると考えています。

選任の対象になれることを、応募先の規模と結びつけて書く。ハラスメントや職場環境の相談の一次対応も、衛生管理者の関わる範囲だ。職場のモラハラの特徴に書いた相談窓口の設置義務と重なる。

30代40代の資格の全体は転職に役立つ資格。30代40代、50代は50代の転職に役立つ資格へ。

3分で診断リスキル診断——今の職種から総務・人事に入るのに、衛生管理者が先に取る資格に入るかを見る。

よくある質問

衛生管理者と、産業医・安全管理者の違いは?

産業医は医師、安全管理者は安全(事故の防止)の担当で、衛生管理者は衛生(健康・環境)の担当。50人以上の事業場は産業医と衛生管理者の両方が要り、製造や建設は安全管理者も要る。

衛生管理者を取ると、仕事が増えますか?

選任されると、週1回の職場の巡視、衛生委員会、健康診断の管理が仕事に加わる。総務の業務の一部として組み込まれることが多く、資格手当で相殺される。

実務経験の証明がもらえません

今の会社で労働衛生に関わる業務(健康診断の連絡・職場の巡視の補助)を担当させてもらい、1年後に証明をもらう。転職先で担当してから取る道もある。

出典(一次資料)

  • 労働安全衛生法第12条、労働安全衛生法施行令第4条(衛生管理者の選任)
  • 安全衛生技術試験協会「衛生管理者試験の受験資格」

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