副業の収入が、本業の給与を超えた月が出た。会社に行く意味が分からなくなってきた。このまま辞めてフリーランスになるべきなのか。

先に言う。超えた月が1回あることと、超え続けることは違う。私も匿名SNSの副業が給与を超える月が出たが、その時点で辞めなかった。決める前にやる5つと、私が辞めるまでに整えたことを書く。

先に一文で。副業の収入が給与を超えたら、1回の月でなく12ヶ月の平均と最低月で辞められるかを判断し、辞めた後の国保・国民年金・税を引いた手取りを先に計算し、会社員のうちにしか取れないもの(育休・ローン審査・信用)を取ってから、副業の継続比率が高い状態で辞めるのが正解だ。

この記事の要点

  • 1回超えても決めない。12ヶ月の平均と最低月で見る
  • 辞めると社会保険と税が変わり、同じ額でも手取りは減る。先に計算する
  • 会社員のうちにしか取れないものがある。取ってから辞める
  • 副業の継続比率(毎月固定で入る割合)が高い状態で辞める

決める前にやる5つ

順番やること見るもの
1、12ヶ月の記録副業の月ごとの収入と、かかった時間を12ヶ月分並べる平均と最低の月。最低の月が生活費を超えるか
2、辞めた後の手取りの再計算副業の年収から、国保・国民年金・所得税・住民税・経費を引く会社員時代の手取りと比べる
3、会社員のうちにやること育休、ローン・賃貸の審査、クレジットカード、資格の取得支援辞めると取れなくなるもの
4、副業の継続比率毎月固定で入る収入が、副業全体の何割か7割以上なら下限が読める
5、辞める時期賞与の支給日、有給の残り、繁忙期、育休の取得取れるものを取り切った日

1と2で、辞められるかが決まる。3〜5で、いつ辞めるかが決まる。

12ヶ月の記録。平均と最低月

副業の収入は乱高下する。発信からの収入は特に、伸びた月と止まった月の差が大きい。給与を超えた月は、伸びた月であることが多い。

見る数字意味
平均年収の目安。だが毎月この額が入るわけではない
最低の月辞めた後の下限。この月が続いても生活が回るか
時間副業にかけた時間。辞めて時間が増えたら収入が増える型か、変わらない型か

最低の月が生活費(家賃・食費・保険・税の月割り)を超えていれば、辞めても回る。超えていなければ、給与がまだ保険の役割をしている。

辞めた後の手取り。同じ額で減る

項目会社員(給与+副業)フリーランス(副業のみ)
健康保険会社の健保。半分は会社負担国民健康保険。全額自己負担。前年の所得で決まり、高く感じる
年金厚生年金。半分は会社負担国民年金。月17,920円(令和8年度)。将来の年金額は減る
所得税・住民税給与と副業の合算副業の所得だけ。青色申告で65万円控除
経費副業分だけ全部。自宅の按分、通信費、機材

同じ600万円でも、会社員の給与600万円と、フリーランスの売上600万円では手取りが違う。計算は個人事業主の手取り早見表独立のお金の完全ガイドで先に出す。

会社員のうちにやること。取ってから辞める

副業が給与を超えた時点で辞めると、取れなくなるものがある。

  • 育休。男性でも取れる。私は副業が給与を超えた後に、会社で1年の育休を取った。フリーランスに育休はない
  • ローン・賃貸の審査。会社員の収入証明で通す。辞めると審査が厳しくなる
  • クレジットカード・信用。在職中に作る
  • 会社の制度で取れる資格・研修
  • リモートや時短の交渉。辞める前提なら、条件を変える交渉が通ることがある

私は4回目の転職でリモートと育休制度を重視して会社を選び、3年で信頼を作り、育休を取って沖縄に移住し、フルリモートで復帰してから辞めた。副業が給与を超えた時点で辞めていたら、育休も移住もなかった。会社員のうちにやる10個は独立前に会社員のうちにやることに書いた。

副業の継続比率。7割で辞める

副業の収入のうち、毎月固定で入る割合を見る。発信からの収入なら、メンバーシップや定期の案件が固定、単発の有料記事やスポットの案件が変動だ。固定が7割を超えると、最低の月の下限が読める。変動が大半なら、辞めた後の最初の年に収入が乱高下する。3年の推移はフリーランス3年の収入へ。

辞める時期。取り切った日

賞与の支給日の後、有給を消化した後、育休から復帰して一定期間の後。取れるものを取り切った日が、辞める日だ。会社への伝え方は、退職の理由を「独立」と言う必要はなく、「一身上の都合」で足りる。

3分で診断辞めるコスト診断——辞めた場合の失業保険・有給・手取りの変化を先に数字にする。

よくある質問

副業が給与を超えたことを、会社に言うべきですか?

言わない。副業の届出が要る会社なら届け出るが、額は聞かれない限り言わない。辞める時も、理由を独立と言う義務はない。

副業が給与を超えたのに、モチベーションが持ちません

会社に残る理由を、上の「取ってから辞める」の一覧で言葉にする。取るものが決まると、残る期間が投資の期間に変わる。取るものがないなら、辞める時期を決める段階だ。

副業の収入が給与の半分ですが、辞めたいです

最低の月が生活費を超えていないなら、まだ早い。副業の時間を増やせば収入が増える型(受託)なら、辞めて時間を増やす選択もある。増えない型(発信)なら、超えるまで会社員のまま育てる。

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12ヶ月の記録表、辞めた後の手取りの計算シート、会社員のうちに取るものの一覧を公式LINEで無料配布している。超えた月が1回あることと、超え続けることは違う。

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