派遣で3年働いている。正社員になりたい。今の派遣先で登用を目指すか、他社の正社員に応募するか。志望動機に何を書けばいいのか。「安定したい」が本音だが、それを書いていいのか。

先に言う。派遣から正社員の志望動機は、「安定したい」で書くな。派遣で何を担当し、正社員として何を広げたいか。同じ会社なら、派遣では触れなかった業務を1つ名指しで書け。採用側が見る3点、3つの場面、例文5つ、安定の言い換え、派遣の経歴の書き方、NG、面接の追加質問、履歴書の欄を書く。

先に一文で。派遣から正社員の志望動機は、派遣で担当した業務と数字・正社員として広げたい業務(顧客との調整・予算・後輩の教育・改善)・長く続ける根拠の3つを書き、同じ会社で登用を目指すなら派遣では触れられなかった業務を1つ名指しし、他社へなら派遣先の業界の経験を次の会社の業務と結び、紹介予定派遣なら6か月で何を確かめて何を担いたいかを書き、「安定したい」は仕事の中身の言葉に変え、派遣の経歴は派遣元と派遣先を分けて隠さず書くのが正解だ。

この記事の要点

  • 派遣で何をしたか・何を広げたいか・続く根拠
  • 同じ会社なら触れなかった業務を名指し
  • 安定は仕事の中身の言葉に
  • 派遣の経歴は隠さない

採用側が見る3点

見る点何を知りたいか
派遣で何をしたか実務ができるか。業務と数字
正社員として何を広げたいか責任の範囲が広がることを分かっているか。同じ仕事を同じ範囲でやりたいだけか
長く続けるか正社員になった後、腰を据えるか

派遣で実務ができることは、採用側も分かっている。見ているのは、正社員としての範囲の広がりだ。派遣から正社員になった人の動き方は派遣から正社員になれた人は何をしたかに書いた。

3つの場面で変える所

場面志望動機で触れる点
同じ会社で登用派遣では触れられなかった業務を1つ名指し。会社の中を知っている強み
他社の正社員へ派遣先の業界と業務の経験を、次の会社の業務と結ぶ。なぜその会社か
紹介予定派遣6か月の派遣期間で何を確かめ、直接雇用で何を担いたいか

例文

派遣先で登用を目指す

派遣社員として貴社の営業事務を3年担当し、月400件の受発注と、5名の営業担当の見積と請求を処理してきました。派遣の立場では、顧客との直接の納期調整と、新しい担当者への業務の引き継ぎに関われませんでした。正社員として、顧客との調整と、事務の手順の整理と後輩の教育を担い、貴社の営業部門の事務を長く支えたいと考え、登用に応募しました。

派遣先と同業の他社へ

派遣社員として、IT機器の販社で営業事務を3年担当し、月400件の受発注と請求を処理しました。同じ業界で、正社員として顧客との調整や在庫の管理まで担いたいと考え、貴社を志望しました。貴社の商材は前の派遣先と近く、受発注の流れをすぐに覚えられます。派遣で培った複数の営業担当を同時に支える段取りは、貴社の営業部門でも使えます。

派遣先と別業界へ

派遣社員として、メーカーの経理補助を2年、人材会社の営業事務を2年担当しました。業界は違いましたが、どちらも数字を正確に処理して期限を守ることが求められ、月300件以上の処理をミスなく続けました。正社員として1つの会社で腰を据えて、業務の改善まで担いたいと考え、貴社の事務職を志望しました。派遣で複数の業界を見た経験は、貴社の取引先の多様さに対応する時に使えます。

紹介予定派遣

紹介予定派遣として、6か月の派遣期間で貴社の営業事務を担当しました。受発注と請求の流れを覚え、月◯件を処理しています。この6か月で、貴社の営業部門の動きと事務の課題(◯◯の手順の重複)が見えました。直接雇用として、その手順の整理と、営業担当の新規の顧客対応の支援まで担いたいと考え、直接雇用をお願いしたいです。

紹介予定派遣で直接雇用になる線は紹介予定派遣で正社員になれるのかに書いた。

派遣を複数社経験してから

派遣社員として4社で通算6年、営業事務と一般事務を担当しました。会社ごとに違う業務システムと手順を短期間で覚え、どの派遣先でも3か月で1人で業務を回せるようになりました。この覚える速さと、複数の会社の事務を見た経験を、正社員として1つの会社に腰を据えて、事務の手順の改善に使いたいと考え、貴社を志望しました。

「安定したい」を書く時の言い換え

本音言い方
安定したい「腰を据えて◯◯の業務を長く担い、◯◯まで広げたい」
収入を上げたい「責任の範囲を広げて、成果に応じた評価を受けたい」
派遣の契約の不安から抜けたい「1つの会社で長く働き、業務の改善まで関わりたい」
賞与と退職金がほしい書かない。条件は内定後に

安定は正当な動機だ。だが、志望動機の中心にすると、正社員なら何でもいい人に見える。仕事の中身の言葉に変える。本音からの作り方は志望動機は本音で言っていいかに書いた。

派遣の経歴の書き方

書類書き方
履歴書の職歴欄◯年◯月 株式会社◯◯(派遣元)に登録/◯年◯月〜◯年◯月 株式会社◯◯(派遣先)にて営業事務に従事/◯年◯月 派遣期間満了
派遣先が複数派遣元を1つ書いて、派遣先を並べる
職務経歴書派遣先ごとに、事業内容・担当業務・数字。雇用形態は1行

雇用形態は隠さない。派遣だったことで落とされることは少なく、隠したことが分かった時の方が重い。線は契約社員だったことは転職先にバレるかに書いた。派遣も同じだ。

書いてはいけない理由

NG読まれ方
派遣は不安定だから正社員なら何でもいい人
時給が低いから条件で選ぶ人
正社員なら何でもこの会社を選んだ理由がない
派遣先で正社員にしてもらえなかった前の会社の否定
派遣は責任がないから楽だった責任を避けてきた人
派遣の経験を書かない経歴の空白に見える

面接で追加で聞かれること

質問答え方
なぜ派遣で働いていたのか事実で。「子育てと両立するため」「複数の業界を見たかった」「正社員の求人に通らなかった時期があり、実務を積むため」
正社員の責任は担えるか派遣で担った範囲と、広げたい範囲を具体で
派遣先で正社員にならなかった理由(他社へ応募の時)「登用の枠がなかった」「別の業務に広げたかった」。派遣先の否定にしない
長く続けるか続ける根拠を1つ

履歴書の欄の長さに合わせる

上の例文は職務経歴書用の長さ(150〜200字)だ。履歴書の欄には4文に削る。1文目に派遣での担当と数字、2文目に正社員として広げたい業務、3文目になぜこの会社か、4文目に入社後。

よくある質問

派遣先に登用を頼む時、誰に言うか

派遣先の上司でなく、まず派遣元の担当者に「正社員への登用の可能性を確かめたい」と伝える。派遣元が派遣先と話す。派遣先の上司に直接言うと、派遣元との関係でこじれる。

派遣の在籍が短い(半年ごとに派遣先が変わる)

派遣先が変わるのは派遣の性質で、転職回数とは別に見られる。職務経歴書はキャリア式で、職種ごとにまとめる。

40代で派遣から正社員を目指す

志望動機の型は同じ。派遣で担当した業務の年数と数字が長い分、それを厚く書く。年齢より、実務の積み上げで見られる。

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