一人社長になろうか迷っている。個人事業主のままでいいのか。法人にしたら何が変わるのか。メリットは節税だけなのか。

先に言う。一人社長の最大のメリットは節税でなく、決める相手が自分だけになることだ。最大のデメリットも同じだ。会社員・個人事業主との違い、得たもの4つと失ったもの3つ、向く人と向かない人、一人で回すために減らしたことを書く。

先に一文で。一人社長は決定の速さ・取引先の信用・収入の形の選択・経費の幅を得る代わりに、社会保険と事務の負担・相談相手・辞める自由の軽さを失い、決める相手が自分だけという同じ性質がメリットにもデメリットにもなるので、決めることが苦にならず事務を仕組みで回せる人が向き、営業と会議と意思決定の量を減らして一人で回すのが正解だ。

この記事の要点

  • 最大のメリットとデメリットは同じ。決める相手が自分だけ
  • 得たものは4つ、失ったものは3つ
  • 向くのは、決めることと一人の時間が苦にならない人
  • 一人で回すには、営業・会議・意思決定を減らす

会社員・個人事業主・一人社長で変わること

会社員個人事業主一人社長
決める相手上司・会社自分自分
収入の形給与事業所得役員報酬+法人に残す
事務ほぼなし確定申告会計・申告・登記・社会保険
信用会社の名前個人法人の名前
辞める手続き退職届廃業届解散・清算

法人化の時期の考え方は法人化のタイミング、社会保険の中身はマイクロ法人の社会保険と節税へ。

法人にして得たもの4つ

得たもの中身
決定の速さ会議も稟議もない。決めた瞬間に動ける
取引先の信用法人であることが取引の条件になる相手がいる
収入の形の選択役員報酬と法人に残す額を分けられる
経費の幅個人事業主より認められる範囲が広がる場面がある

失ったもの3つ

失ったもの中身
軽さ社会保険の加入、会計と申告、登記の事務が増える
相談相手社内に誰もいない。間違えても止める人がいない
辞める自由の軽さ閉じる時にも費用と手間がかかる

孤独への対処は一人社長の孤独への対処に書いた。

向く人と向かない人

向く向かない
決めることが苦にならない人と話して考えたい
事務を仕組みか外注で回せる事務を溜める
一人の時間が平気収入の波で不安になりやすい

向かない人でも、事務を税理士に任せ、話す相手を社外に作れば回る。

一人で回すために減らしたこと

私は沖縄で一人の会社を回している。営業はしていない。減らしたのは、営業・会議・意思決定の量だ。営業をしない代わりに、Xとnoteで書いたものから仕事が来る形にした。会議はない。意思決定は、決める回数そのものを減らす仕組みにした。決める回数が多いほど、一人社長は消耗する。

営業しない集客と人を雇わない拡大は内向型の起業は一人で完結する形が向いている理由だ。

段階順に全記事を並べた入口は一人社長の完全ガイドだ。

休める仕組みと閉じ方の現実は一人社長の肩書・名刺・休みの決め方だ。

よくある質問

一人社長は年収いくらから?

所得800万円前後が目安と言われるが一般論で、扶養や経費や社会保険で分岐は動く。自分の数字で税理士に試算してもらう。

一人社長は孤独?

孤独になりやすい。社内に相談相手がいないからだ。社外に話す相手を作る。

一人社長を辞めて会社員に戻れる?

戻れる。法人を閉じる手続きに費用と手間はかかるが、戻る道は消えない。