一人社長の年収はいくらなのか。役員報酬はどう決めるのか。会社員より手取りは増えるのか。年収を上げるには何を増やせばいいのか。

先に言う。一人社長の年収は、役員報酬の額でなく、役員報酬と法人に残す額と経費の合計で見る。分け方、会社員との手取りの違い、上げやすい構成、上げるほど消耗する型、波を均す仕組みを書く。

先に一文で。一人社長の年収は役員報酬と法人に残す額と経費の合計で決まり、役員報酬は年度の途中で変えにくく法人に残す額は次の年の余裕になり、手取りは社会保険を実質全額負担する分と経費の幅で会社員と違い、上げやすいのは単価の高い依頼・毎月積み上がるもの・手数料の外の3つの組み合わせで、時間を売る仕事を増やす型は消耗するので避けるのが正解だ。

この記事の要点

  • 年収は役員報酬だけでなく、法人に残す額と経費を合わせて見る
  • 役員報酬は途中で変えにくい。法人に残す額が翌年の余裕
  • 手取りは社会保険の実質全額負担と経費の幅で会社員と違う
  • 上げるのは、単価・積み上がるもの・手数料の外

役員報酬と法人に残す額の分け方

役員報酬法人に残す額
性質毎月の給与。個人の所得法人の利益。翌年の余裕
変えやすさ年度の途中で変えにくい売上で自然に変わる
使い道生活費設備・外注・次の年の役員報酬の原資

役員報酬を決める時は、年度の売上の見通しで決める。高く決めて売上が落ちると、法人が赤字になる。法人化の判断は法人化のタイミングへ。

手取りで見ると会社員とどう違うか

項目会社員一人社長
社会保険料半分は会社負担法人負担分も自分の会社が払う。実質全額
経費ほぼ使えない事業に関わる範囲で幅がある
税の調整できない役員報酬と法人に残す額の分け方で調整できる
手取りの安定安定売上で変わる

同じ額なら手取りが増えるとは限らない。自分の数字で税理士に試算してもらう。

年収を上げやすい収入の構成

収入上げやすさ消耗
単価の高い依頼営業しなくても来る形なら上がる少ない
毎月積み上がるものメンバーシップ・継続の契約少ない
手数料の外で受け取るもの自分の商品少ない
時間を売る仕事を増やす上がるが上限がある大きい

単価の決め方はフリーランスの単価の決め方へ。

上げるほど消耗する型

時間を売る仕事(時給や日当の案件)を増やして年収を上げると、上げるほど時間が消え、決める疲れが溜まり、続かない。年収の額より、時間あたりの額と、時間を使わずに入る額の割合を見る。

収入の波を均す仕組み

  • 毎月積み上がるものを1つ持つ
  • 法人に残した額を、売上が落ちた月の役員報酬の原資にする
  • 単発の大きな依頼を、年収の中心にしない

私は沖縄で一人の会社を回している。営業はしていない。Xとnoteで書いたものから仕事が来る形にして、毎月積み上がるものを土台にした。波を均したのは、売上の額でなく、収入の構成だった。独立3年の収入の変化はフリーランス3年目の収入に書いた。

いくらにするかの4つの基準は一人社長の役員報酬の決め方だ。

4種類の組み合わせと波を均す割合はフリーランスの収入源を複数にする作り方だ。

段階順に全記事を並べた入口は一人社長の完全ガイドだ。

よくある質問

役員報酬はいくらにすればいい?

生活費と、社会保険料と、税の分岐で決める。自分の数字で税理士に試算してもらう。一般論の額は当てにならない。

一人社長の年収を面接で聞かれたら?

会社員に戻る場合は、役員報酬の額を言う。法人に残した額は別に説明する。

年収を上げるために営業すべき?

営業しなくても来る形を先に作る。営業で上げると、営業の時間で消耗する。