言われたことは、期限までにきちんと返している。ミスも少ない。なのに評価されない。任されるのは、いつも別の人だ。何が足りないのか。

言われたことを100点で返すのは悪くない。危ないのは、それしか返さないことだ。言われたことは誰にでも頼める。指示の目的を1行聞き、1つだけ足して返せ。足しすぎて期限を落とすな。

この記事の要点

  • 言われたことは誰にでも頼める。100点で返すだけだと代わりが利く
  • 評価は、頼む前に分かっている人に付く
  • 目的を聞く、次の一手、選択肢、途中を見せる、穴を伝えるの5つから1つ足す
  • 足しすぎて期限と範囲を崩すと、かえって怒られる

100点で返すだけだと危ない理由

理由中身
誰にでも頼める言われた通りに作る仕事は、言えば他の人にも頼める
AIにも頼める決まった作業は、AIで下書きまで作れるようになった
頼む側の手間が減らない毎回全部を言わないといけない。その手間が評価の差になる
決める側に上がれない作る側から決める側に上がる時に要るのは、言われる前の1行

100点で返すのは土台として必要だ。問題は、その上に何も足さないことだ。

3つの返し方の違い

返し方例(集計を頼まれた時)上司から見ると
100点で返すだけ集計した表を送る安心。だが次は自分で考える
1つ足す表に「先月より◯%下がっています。原因を見ますか」を1行次の判断が早くなる。任せたくなる
足しすぎ頼まれていない原因の分析に3日使い、表が遅れる期限を落とした。範囲を勝手に広げた

目指すのは真ん中だ。足すのは1つ、1行で。

足し方の5つの型

型言い方の例効くところ
目的を聞く「この資料は誰が何を決めるために使いますか」作る物の外れが減る
次の一手を1行「集計しました。◯◯が下がっているので、原因を見ますか」相手の次の判断が早くなる
選択肢を2つ「AとBがあります。私はAがいいと思います。理由は◯◯です」相手が選ぶだけで済む
期限の前に途中を見せる「半分できました。この方向で合っていますか」直しが早く済む
気づいた穴を1行「この条件だと◯◯の場合が抜けています」後で起きる問題を先に止める

最初は、目的を聞くだけでいい。目的が分かると、残りの4つは自然に出てくる。

足しすぎの失敗

失敗中身直し方
期限を落とす頼まれていない作業に時間を使う頼まれた物を先に返し、足す物は後で1行
範囲を勝手に広げる相手が決める所を自分で決める「◯◯もやりましょうか」と先に聞く
長い説明を付ける1行で済む物を1枚にする足すのは1行
全部に足す小さい頼みにも毎回意見を付ける大きい仕事と、繰り返す仕事にだけ足す

上司の反応が悪い時

足しても反応が悪い時は、足した物が期限か範囲を崩していないかを先に見る。崩していないのに嫌がる上司は、指示通りを求める人だ。その上司の下では100点で返すことに集中し、足す力は別の場で使う。上司が変わった時と、会社の外の仕事では、同じ力がそのまま評価される。

私は大手系企業のUIデザイナーとして入り、2年後にディレクターに上がった。

作る側から決める側に上がる時に要るのは、作る腕より、言われる前に目的をつかんで1行足す力だ。この力は、会社の中でも、会社の外で客から仕事を受ける時でも同じ形で使える。会社に依存しない働き方の順番は会社に依存しない働き方に書いた。

会社の外でも同じ力が要る理由

場面100点で返すだけ1つ足す
会社の中代わりが利く任される
副業の受注単価が上がらない次の依頼と紹介が来る
独立した後安い仕事に埋もれる値段を上げても頼まれる

言われたことだけを返す働き方は、会社の外に出るとさらに厳しくなる。会社にいるうちに、1行足す癖を付けておく。決める基準の作り方は決める基準の作り方に書いた。

会社に向いていない内向型が自由に暮らす記録は、私が運営しているメンバーシップ孔明の自由帳で週2本出している。何が読めるかは募集ページに書いてある。中身と向かない人は孔明の自由帳とはに書いた。

会社の目標設定シートが書けない時の書き方は会社の目標設定がしんどいに書いた。

仕事が評価されない時に腐る前に確かめることは仕事が評価されない時に書いた。

上司の丸投げを受ける前に決めることは上司が丸投げしてくる時に書いた。

よくある質問

指示待ちと言われるのをやめたい

目的を聞くことから始める。「これは何に使いますか」を1行聞くだけで、指示待ちから、目的をつかんで動く人に見え方が変わる。次に、頼まれた物に次の一手を1行添える。いきなり自分から仕事を作らなくていい。

内向型で、自分から提案するのが苦手だ

口で言わなくていい。チャットかメールで1行添えれば足りる。「集計しました。◯◯が気になりました」と文で送る方が、内向型には合う。会議の場で発言するより、文の1行の方が相手にも残る。

言われたこともまだ100点で返せていない

先に100点で返すことに集中する。期限を守り、ミスを減らすのが土台だ。土台がないまま足すと、足した物より抜けた物が目立つ。期限とミスが安定してから、目的を聞く1行を足す。