看護師を辞めたい。だが、看護以外の仕事ができるのか。一般企業に転職したら、年収はどこまで下がるのか。資格を捨てることになるのか。
先に言う。看護師から一般企業への転職は、資格を捨てる転職でなく、資格を売る転職にすると通る。治験、医療機器、保険の査定、産業保健。看護の知識を使う職種に絞れば、年収を大きく下げずに病院を出られる。現実、資格を売る職種、使わない職種、年収、経験の訳し方、志望動機、面接、時期、後悔する人、辞めない選択を書く。
先に一文で。看護師から一般企業への転職は治験コーディネーター・臨床開発モニター・医療機器のフィールドナースと営業・保険の医務査定・健診センターと健康管理室・医療系の相談窓口といった資格と経験を売る職種に絞れば未経験でも通り年収も病院に近く、一般事務や接客に移ると年収が大きく下がると知った上で、患者対応を顧客対応に記録を正確な書類に急変対応を優先順位と判断に多職種の連携を調整に訳し、志望動機に夜勤や人間関係を書かず看護の経験をその職種でどう使うかを書き、3年以上の臨床の経験を作ってから動くのが正解だ。
この記事の要点
- 資格を売る職種に絞れば通る
- 一般事務や接客は年収が大きく下がる
- 看護の経験を企業の言葉に訳す
- 臨床3年以上で動くと選択肢が広い
看護師から一般企業への転職の現実
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 資格を売る職種 | 看護師の資格が入口の条件か強い加点。未経験でも通る。年収は病院に近い |
| 資格を使わない職種 | 看護の経験が加点になりにくい。年収が下がる。一般の未経験と同じ土俵 |
| 求人の探し方 | 看護師専門の転職サイトの「企業求人」、CRCやCRAの専門の転職サービス、一般の転職サイトで「看護師 資格 歓迎」 |
| 臨床の年数 | 3年以上あると、CRCとCRAと医療機器の求人が開く。1〜2年は狭い |
看護師の転職の年数の線は看護師の転職は何年目がベストかに書いた。企業への転職も、3年が1つの線だ。
資格と経験を売る職種
| 職種 | 仕事 | 年収の入口 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 治験コーディネーター(CRC) | 治験に参加する患者と医師と製薬会社の間の調整、記録 | 350〜450万円 | 患者対応と記録が得意 |
| 臨床開発モニター(CRA) | 製薬会社側で、治験が正しく行われているかを病院で確かめる。出張が多い | 400〜500万円。経験で600万円超 | 年収を上げたい。出張ができる |
| 医療機器メーカーのフィールドナース・営業 | 医療機器の使い方を病院で説明し、営業を支える | 400万円台。成果で上がる | 人と話すのが苦でない |
| 製薬のメディカル関連(MRの一部・学術) | 医薬品の情報の提供 | 450万円以上 | 勉強が苦でない |
| 保険会社の医務査定 | 保険の加入と給付の審査を、医療の知識で | 400万円前後 | 書類と判断の仕事が向く |
| 健診センター・企業の健康管理室 | 健診の看護、社員の健康管理 | 350〜450万円 | 日勤で看護を続けたい |
| 産業保健師 | 企業で社員の健康管理 | 400〜500万円 | 保健師の資格が要る |
| 医療系のコールセンター・相談窓口 | 健康相談、製薬会社の問い合わせ窓口 | 300〜400万円 | 在宅もある |
| 医療系ライター・医療事務 | 医療の記事の執筆、クリニックの事務 | 300万円前後 | 副業から始める人も |
資格を使わない職種と年収が下がる線
| 職種 | 年収 | 中身 |
|---|---|---|
| 一般事務 | 300万円前後 | 看護の経験は加点になりにくい。応募が多い |
| 営業事務 | 300〜350万円 | 患者対応の経験を顧客対応に訳せば、一般事務より通る。線は営業事務に未経験で転職するに書いた |
| 営業 | 350万円台から | 人と話す経験が使える。医療業界向けなら看護の知識が加点 |
| 接客・販売 | 300万円前後 | 患者対応の経験が使えるが、年収は大きく下がる |
| 人材(看護師の紹介) | 350〜450万円 | 看護師の転職を支援する側。看護の知識と業界の理解が加点 |
資格を使わない職種を選ぶなら、年収が病院の6〜7割になることを先に計算する。
年収の現実
| 段階 | 年収 |
|---|---|
| 病院(夜勤あり) | 400〜500万円台 |
| CRC(入口) | 350〜450万円。経験で上がる |
| CRA(入口) | 400〜500万円。経験で600万円超 |
| 医療機器の営業 | 400万円台から。成果で上がる |
| 健診・健康管理室 | 350〜450万円 |
| 一般事務 | 300万円前後 |
夜勤の手当がなくなる分は下がる。資格を売る職種なら、2〜3年で戻るか超える道がある。
看護の経験の訳し方
| 看護の経験 | 企業の言葉 |
|---|---|
| 患者と家族への説明 | 相手に合わせた説明、顧客対応 |
| 看護記録 | 正確な書類の作成、記録の管理 |
| 急変の対応 | 優先順位の判断、緊急時の対応 |
| 多職種との連携 | 部署をまたぐ調整、チームでの仕事 |
| 新人の指導・プリセプター | 教育、人の育成 |
| 委員会・病棟の改善 | 企画と改善の推進 |
| 夜勤とシフト | 体力と、時間の管理 |
看護の仕事は、そのまま企業の仕事に訳せる。訳さずに「看護師でした」と言うと、企業には伝わらない。
志望動機の型と例文
型は3つの文。1.看護師としての経験のうち、その職種で使える物。2.なぜ病院の外で、その職種か。3.その会社で何をするか。「夜勤がきつい」「人間関係が嫌」は書かない。
CRCの例。「病棟で◯年、◯科の患者の看護と、治験に参加する患者の対応を経験しました。患者に新しい治療が届く前の段階で、患者と医師と製薬会社の間に立つ治験コーディネーターの仕事に、看護で培った患者への説明と記録の正確さを使いたいと考えています。貴社が◯領域の治験を多く担っていると伺い、◯科の経験を活かせると考え志望しました」。
医療機器の例。「◯科の病棟で◯年、◯の医療機器を日常的に使い、新しい機器の導入時には病棟の看護師への説明を担当しました。機器を使う側の経験を、機器を病院に届ける側で使いたいと考えています。現場の看護師が使いやすい機器の説明と、現場の声をメーカーに返す仕事を担いたいと考えています」。
面接で聞かれること
| 質問 | 答え方 |
|---|---|
| なぜ看護師を辞めるか | 病院の悪口を言わない。「病院の外で、医療を別の立場から支えたい」を事実で。面接での退職理由の言い方は看護師の転職面接で聞かれることに書いた |
| 夜勤がないだけが理由でないか | 「夜勤がないことは理由の1つだが、この職種を選んだ理由は◯◯」と、職種の理由を言う |
| 企業の働き方に合うか | 「病院と違い、数字と期限で動く組織だと理解している。委員会で◯の改善を期限内に進めた」 |
| 出張はできるか(CRA) | できる範囲を正直に |
| 看護に戻りたくならないか | 「資格を使い、医療に関わる仕事を選んだ。戻る前提でない」 |
| PCのスキル | Excelとメールが使えるか。看護記録の電子カルテの経験を言う |
転職のタイミング
| 時期 | 判断 |
|---|---|
| 臨床3年以上 | CRC、CRA、医療機器の求人が開く。3年で動くと選択肢が広い |
| 臨床1〜2年 | 狭い。健診センター、コールセンター、医療事務が中心。3年まで続ける判断も |
| ボーナスの後 | 6月と12月のボーナスを受けてから |
| 年度末 | 病院の人事の区切り。退職の申し出は年度末の2〜3か月前 |
夜勤がきつくて辞めたい人の線は看護師を辞めたい、夜勤がきついに書いた。辞める前に、日勤のみの職場と、企業の資格を売る職種の両方を見る。
後悔する人と戻る人
| 後悔する型 | 中身 |
|---|---|
| 一般事務に移って年収が下がり、仕事にも手応えがない | 資格を使わない職種を、年収の計算なしで選んだ |
| 企業の数字と期限の働き方に合わなかった | 病院と企業の違いを知らずに移った |
| 看護の現場に戻りたくなった | 資格を売る職種なら、医療との接点は残る |
戻る人もいる。看護師の資格は消えないので、企業を経験してから病院に戻る道もある。企業の経験は、病院の管理職や教育の側で使える。
辞めない選択(病院以外の看護の職場)
| 職場 | 中身 |
|---|---|
| クリニック | 日勤のみ。年収は下がる |
| 訪問看護 | 日勤が中心。オンコールがある。年収は病院に近い |
| 健診センター | 日勤。企業の職場に近い |
| 介護施設 | 日勤が多い。医療の判断が要る |
| 保育園・学校 | 日勤。求人は少ない |
病院を出たい理由が夜勤なら、企業でなく日勤の看護の職場で解決することがある。企業に移る理由が「看護以外をやりたい」なら、資格を売る職種へ。
栄養士が資格を売って企業に移る職種と年収は栄養士・管理栄養士の一般企業への転職に書いた。
理学療法士が資格を売って企業に移る職種と年収は理学療法士・作業療法士の一般企業への転職に書いた。
技師が資格と機器の経験を売って企業に移る職種は臨床検査技師・放射線技師の企業への転職に書いた。
よくある質問
看護師から一般企業への転職は何歳までか
CRCとCRAは20代後半〜30代前半が中心で、30代後半は経験と専門で。医療機器と保険の査定は30代後半でも。健診と健康管理室は40代でも。一般事務は30代前半までが中心だ。
準看護師でも企業に転職できるか
CRCとCRAは正看護師を求めることが多い。健診センターとコールセンターは準看護師でも。資格を売る職種の幅は、正看護師より狭い。
企業に転職して、また病院に戻れるか
戻れる。資格は消えない。ただし臨床を離れた年数が長いと、急性期の病棟には戻りにくい。クリニック、訪問看護、介護施設には戻りやすい。
転職の資料をLINEで無料配布中
看護師から一般企業への転職の職種表(9職種の仕事と年収の入口と向く人)、看護の経験を企業の言葉に訳す表、志望動機の型と面接の6つの質問の答えを公式LINEで無料配布している。資格を捨てず、資格を売る職種に絞る。

