履歴書に「賞罰」の欄がある。何を書くのか。社内の表彰は賞なのか。昔のスピード違反は罰なのか。書く物がない時は空欄でいいのか。

先に言う。賞罰欄の「賞」は全国規模の表彰、「罰」は刑事罰の確定だ。ほとんどの人は「賞罰なし」と書いて終わる。交通違反の反則金は罰ではない。賞と罰の線、書き方、交通違反の扱い、刑の消滅、欄がない様式、隠した時に起きることを書く。

先に一文で。履歴書の賞罰は賞が全国規模以上の表彰、罰が罰金刑以上の刑事罰の確定を指し、社内表彰や県大会や反則金の交通違反は入らないので、ほとんどの人は「賞罰なし」と1行書き、罰金刑以上が確定していれば書くが刑の言い渡しの効力が消えた後は書かなくてよく、欄がない様式なら書かず、聞かれた時だけ正直に答えるのが正解だ。

この記事の要点

  • 賞は全国規模の表彰、罰は刑事罰の確定
  • ほとんどの人は「賞罰なし」
  • 反則金の交通違反は罰ではない
  • 欄がなければ書かない。聞かれたら正直に

賞と罰の線

種類書く書かない
賞国・自治体の表彰、全国大会の上位、業界団体の全国表彰、著名なコンテストの受賞社内表彰(優秀社員賞など)、部活の地区・県大会、資格の合格、皆勤賞
罰刑事罰が確定した物(罰金刑・禁錮・懲役、執行猶予付きを含む)交通違反の反則金(青切符)、免許停止、不起訴、示談で終わった物、少年時代の処分

社内表彰は、職務経歴書の実績として書く場所がある。賞罰欄に書くと、欄の意味を知らないと見られる。

書き方

書く物がない人は、賞罰欄に「賞罰なし」と書く。空欄にすると、書き忘れか、書きたくない物があるのかが分からない。

賞罰 なし

賞がある時は、年月と正式名称を書く。

2022年10月 第◯回全国◯◯コンテスト 最優秀賞

罰がある時は、年月と刑の種類を書く。

2019年6月 道路交通法違反により罰金刑

交通違反の扱い

処分賞罰欄
反則金(青切符。一時停止、速度超過の軽い物など)書かない。行政上の処分で刑事罰ではない
免許停止・免許取り消し書かない。行政処分
赤切符で罰金刑が確定刑事罰。欄がある様式では書く対象
起訴されなかった、示談で終わった書かない。刑が確定していない

刑の消滅と、書かなくていい時期

刑法には、刑の言い渡しの効力が消える決まりがある。罰金刑は、刑の執行を終えてから5年の間に罰金以上の刑を受けなければ、言い渡しの効力が消える。禁錮・懲役は10年だ。効力が消えた後は、賞罰欄に書かなくていい。

執行猶予付きの判決は、猶予期間を無事に終えると刑の言い渡しの効力が消える。それまでは書く対象になる。

賞罰欄がない様式

厚生労働省が示している履歴書の様式には、賞罰欄がない。市販の履歴書でも、性別や通勤時間の欄と一緒に省かれている物が増えた。欄がなければ書かない。

ただし、面接や入社時の書類で「賞罰はありますか」「刑事処分を受けたことはありますか」と聞かれた時は、正直に答える。書類に欄がなかったことは、隠していい理由にならない。

隠した時に起きること

賞罰欄がある履歴書で罰を書かず、入社後に分かった場合、経歴詐称として懲戒や解雇の理由にされることがある。応募先の仕事に関わる罰(運転の仕事での交通事犯など)ほど重く扱われる。

書くと落ちるのが怖い気持ちは分かる。だが、書いて落ちるのと、隠して入って後で解雇されるのでは、後の方が失う物が大きい。書いた上で、面接で聞かれたら事実と、その後どうしてきたかを短く答える。答え方の考え方は転職の面接で嘘をついたらバレるかに書いた。

よくある質問

部活で全国大会に出た。賞に書けるか

出場だけなら書かない。全国大会で入賞(上位入賞)していれば書ける。応募先の仕事と関係がなければ、趣味・特技の欄に回してもいい。

社内のMVPは賞に入らないのか

入らない。職務経歴書の実績の項に、選ばれた理由と数字を添えて書く方が伝わる。

賞罰欄と健康状態欄はどちらも空欄が多いが

どちらも空欄にしない。賞罰は「なし」、健康状態は「良好」が基本だ。健康状態欄の書き方は履歴書の健康状態欄はどう書くかに、本人希望欄は履歴書の本人希望欄に何を書くかに書いた。

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