退職する。制服を返す。クリーニングに出せと言われたが、自分の金でやるのか。そもそも義務なのか。郵送で返していいのか。

先に言う。クリーニングの義務は法律でなく、貸与のルールで決まる。就業規則にあれば従い、なければ洗濯して返す。費用の負担、郵送の手順、しないとどうなるかを書く。

先に一文で。退職時の制服のクリーニングは法律上の義務ではなく就業規則や貸与規程で決まり、費用は自己負担の記載があれば自己負担でなければ会社負担が原則なので、自宅で洗えるものは洗濯して返し、洗えないものはクリーニングして領収書を取り、郵送するなら貸与品の一覧と添え状を同封して追跡できる方法で送るのが正解だ。

この記事の要点

  • 法律の義務はない。根拠は就業規則と貸与規程
  • 費用は、規程に自己負担の記載があれば自己負担。なければ会社負担が原則
  • 洗える素材は洗濯で足りる。洗えないものだけクリーニング
  • 郵送は、一覧・添え状・追跡の3点

義務の根拠

根拠中身
法律クリーニングの義務を定めた法律はない
就業規則・貸与規程「退職時はクリーニングのうえ返却」とあれば、それに従う
貸与の原則借りたものは、借りた時の状態に近づけて返す。洗って返すのはこの原則

クリーニング業界や社労士の解説が揃って書くのは、義務の根拠は法律でなく会社の規程だということだ。規程がなければ、洗濯して返せば足りる

費用は誰が負担するか

規程の記載負担
「クリーニング費用は本人負担」と明記自己負担
「クリーニングして返却」とあるが費用の記載なし原則は会社負担。会社に精算を頼める
記載なし会社負担が原則。洗濯で返して問題ない

数千円のことで揉めるより、洗えるものは洗い、洗えないものはクリーニングして領収書を取る。規程がなければ精算を頼み、断られたら、それ以上は追わない。

洗濯で足りるか、クリーニングか

制服の種類対応
ポロシャツ・Tシャツ・エプロン・作業着(綿・ポリエステル)洗濯で足りる。アイロンをかけてたたむ
スーツ型の制服・ジャケット・ウールクリーニング
汚れがひどい作業着(油・薬品)クリーニング。落ちない場合はその旨を添え状に
名札・社員証・キー・入館カード洗わない。一覧に入れて一緒に返す

郵送で返す手順

  1. 洗濯かクリーニング。クリーニングのタグはつけたまま返すと、出したことが伝わる
  2. たたんで袋に入れる。ハンガーは不要。クリーニングのビニールはそのまま
  3. 貸与品の一覧を同封。制服◯枚、名札、社員証、キー。紙に書いて入れる
  4. 添え状を入れる。3行でいい
  5. 追跡できる方法で送る。レターパックか宅配便。送った日と番号を控える

添え状の例。

◯◯部 ◯◯様
お世話になりました。貸与品を返却いたします。同封の一覧にてご確認ください。
◯年◯月◯日 氏名

送料は会社負担が原則だが、数百円なら自分で払って終わらせるほうが早い。私物の引き取りと合わせて郵送で完結させる方法は退職後、私物を取りに行きたくないに書いた。

クリーニングしないとどうなるか

状態結果
規程があるのに、洗わずに返した規程違反。クリーニング代を請求される可能性はあるが、給与から勝手に引くことはできない
規程がなく、洗濯して返した問題ない
返却自体をしない貸与品の未返却。弁償を求められる。給与から控除するには本人の同意が要る

返さないのが最も損で、洗ったかどうかは二の次だ。会社が給与から一方的に引くことは、労働基準法の全額払いの原則でできない。最終出社日の返却物の全体は最終出社日に何をするかへ。

退職後に催促された時

「制服が返っていない」「クリーニングされていない」と連絡が来たら、送った日と追跡番号を伝える。届いているなら、一覧の控えで返した物を示す。洗っていないと言われたら、規程の有無を聞き、規程がなければ「洗濯のうえ返却しました」で終わる。社宅の退去期限は退職時の社宅はいつまで、退職時に書かされる書類の扱いは退職時の誓約書を拒否できるかに書いた。

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よくある質問

制服を紛失しました。弁償ですか?

貸与規程に弁償の記載があれば、実費か減価した額を求められる。新品の定価を丸ごと請求されるのは過大で、使用年数で減った額が妥当だ。給与から勝手に引くことはできない。

靴や安全靴も返しますか?

貸与品なら返す。支給品(返却不要と明記)なら返さない。区別が分からなければ一覧に入れて、会社に不要なら処分してもらう。

退職代行を使いました。制服はどう返しますか?

郵送で返す。上の手順と同じで、添え状は代行業者経由でなく自分の名前で書く。会社との直接のやり取りは要らない。

出典(一次資料)

  • 労働基準法第24条(賃金の全額払い)

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