書類を出しても返事がない。たまに面接に進んでも、そこで終わる。始めてから3ヶ月、半年。自分は市場から必要とされていないのかもしれない。

その結論を出す前に、10分だけ使ってほしい。長引く原因は4つしかない。そして4つとも、打ち手が違う。まず段階を特定するところから始める。

この記事の要点

  • 在職中の活動なら3ヶ月前後が目安。半年かかること自体は異常ではない
  • 原因は4段階。応募数・書類・面接・条件のどこで止まっているかを数字で見る
  • 段階ごとに打ち手はまったく違う。感覚で自分を否定するな
  • 消耗しているなら止めていい。ただし受け身の経路だけは残す

期間の目安。半年は異常ではない

まず、焦りの土台になっている「遅れている感覚」を潰す。

在職中の転職活動で、3ヶ月前後が1つの目安になる。ただしこれは平均的な話で、条件を絞るほど期間は伸びる。年収を上げたい、リモートがいい、職種を変えたい——条件が増えるほど、該当する求人の母数は掛け算で減っていく。

半年かかること自体は、失敗ではない。問題は期間の長さではなく、同じやり方を修正せずに繰り返している状態の方だ。3ヶ月同じ方法で落ち続けたなら、直すべきものがある。それを特定する。

4段階のどこで止まっているかを数字で見る

紙に、この4つの数字を書き出してほしい。

  1. 応募した数
  2. 書類が通った数
  3. 一次面接を通過した数
  4. 内定が出た数

この並びを見れば、どこで止まっているかが一目で分かる。感覚ではなく数字で見るのが、この手順の全てだ。

段階1、応募数が足りない(応募10件未満)

一番多いのがこれだ。慎重に選びすぎて、そもそも母数が足りていない。

書類選考の通過率は、条件のいい求人ほど低くなる。10件出して2〜3件通れば普通という感覚を持っておくと、1件落ちるごとに凹む消耗が減る。まずは応募数を増やす。受けるかどうかは内定が出てから決めればいい。

在職中で時間がないなら、自分で探す経路だけに頼らないことだ。

*クリックすると公式サイトが開く。質問に答えると想定年収と、経歴を求める企業からのスカウトが見られる。*

登録後の流れ|① 質問に答えて経歴を登録する(10分弱) → ② 想定年収が表示される → ③ 経歴に興味を持った企業からスカウトが届く

ミイダスで受け皿を作る

段階2、書類で落ちる(応募20件で通過1〜2件)

母数は足りているのに通らないなら、書類の問題だ。原因はほぼ2つに絞られる。

  • 経歴の書き方が、応募先の求める形になっていない。同じ書類を全社に出していないか
  • 応募先の帯が、経歴と合っていない。求人の要件を満たしていない求人に出し続けていないか

40代で書類が通らない場合の直し方は40代の書類が通らない理由に、そもそも書くことがない場合は職務経歴書に書くことがない人への記事に分けて書いた。

そして自分で書き直しても、自分では気づけない。第三者に見せるのが一番速い。

*クリックすると公式サイトが開く。登録後に担当から連絡が来て、書類の添削から相談できる。*

登録後の流れ|① Web入力で登録(数分。職務経歴書は未完成でいい) → ② 担当から連絡が入り、面談の日程を決める → ③ 書類の添削と求人紹介を受けられる

パソナキャリアで書類を添削してもらう

段階3、面接で落ちる(書類は通るが面接で終わる)

書類が通るなら、経歴は市場に評価されている。問題は伝え方だ。原因の切り分け手順は面接で5社連続で落ちた人への記事に手順で書いた。落ちた段階・共通する質問・応募先の帯の3軸で分解する。

同じ質問で毎回詰まっているなら、そこが原因だ。面接後に「答えに詰まった質問」をメモしておくだけで、3社目には答えが用意できる。

段階4、内定は出るが条件が合わない

ここまで来ているなら、活動そのものは成功している。残っているのは条件の優先順位の問題だ。全部を満たす求人はない。年収・働き方・仕事内容・場所のうち、絶対に譲れないものを1つだけ決める。それ以外は交渉と妥協の対象になる。

年収の交渉余地がある場合は年収交渉でいくら提示するかを読んでから返答してほしい。提示された金額をそのまま受けるのは、判断ではなく受け入れになる。

在職中と離職中で、立て直し方が変わる

同じ「長引く」でも、置かれた状況で打ち手が違う。

在職中の人。期限がないのが最大の武器だ。焦って条件を下げる必要がない。むしろ一度止まっていい。消耗した状態での面接は、表情にも受け答えにも出て、結果が悪くなる。1ヶ月休んで、経歴の整理だけやり直す方が結果的に早い。

離職中の人。生活の期限があるから、時間の使い方が変わる。優先順位を下げる判断を、期限から逆算して先に決めておく。「◯月までに決まらなければ、年収の条件を50万下げる」のように、あらかじめ決めておくと、追い詰められた状態での判断を避けられる。失業手当の受給期間との兼ね合いも、計算に入れておくべきだ。

心が折れる前に。数字はあなたの価値ではない

最後に、一番言いたいことを書く。

不採用の通知は、あなたの人格への評価ではない。その企業の、そのポジションの、その時期の要件と噛み合わなかったという事実にすぎない。採用は椅子取りゲームであって、能力試験ではない。

だが、落ち続けている最中にこれを信じるのは難しい。だから数字で見ろと言っている。「自分はダメだ」は感想だが、「応募20件・書類通過2件」は事実だ。事実からは打ち手が出るが、感想からは何も出ない。

自分がどの段階で詰まっているかを診断で確かめたい人は、選考タイプ診断が8問で判定できる。無料・登録不要だ。

あわせて検索される疑問に、先に答えておく

応募を増やすと、志望動機が薄くなりませんか

なる場合がある。だから増やすのは「受ける数」であって、「書類の使い回し」ではない。ただし現実的には、全社に完全オーダーメイドの書類を作るのは続かない。土台の職務経歴書を1つ作り込み、応募先ごとに冒頭の要約と志望動機の段落だけ書き換える運用が、量と質の両立点になる。

エージェントに「紹介できる求人がない」と言われた

その窓口の扱う領域と、あなたの経歴が重ならなかったというだけの話だ。市場価値の否定ではない。特化型のエージェントほどこの断りは起きる。型の違う窓口(総合型・スカウト型)を当て直せば、結果は変わる。1社の判定で自分の値段を決めないでほしい。

転職活動が会社にバレないか心配で応募が進まない

在職中の活動でバレる経路は限られている。スカウト型のサービスには、現職の企業に自分の情報を見せない設定(ブロック機能)があるものが多い。面接の日程も、有給や時間休で調整できる範囲が大半だ。バレる不安で応募数が止まっている人は、防御の設定を先に済ませてしまう方が、活動が前に進むわ。

よくある質問

転職活動はどのくらいの期間が普通ですか?

在職中で3ヶ月前後が目安だが、条件を絞るほど伸びる。半年かかること自体は異常ではない。問題は修正せずに繰り返す状態の方だ。

転職活動が長引く原因はどう特定すればいいですか?

応募数・書類・面接・条件の4段階のどこで止まっているかを数字で見る。段階ごとに打ち手がまったく違う。

長引いて心が折れそうです。一度やめてもいいですか?

在職中なら止めていい。ただしスカウト型に経歴を置いて受け身の経路だけ残す。離職中なら条件の優先順位を先に決めておく。

立て直しの手順はLINEで。転職戦略シートを無料配布中

4段階の切り分けシートを含む転職戦略シートを、公式LINEで無料配布している。感想ではなく、数字から打ち手を出してほしい。

LINEで無料の資料を受け取る