1社落ちるのは運。2社なら偶然。だが5社連続となると、話が変わってくる。
そこには再現性のある原因がある。
そして、その原因を「自分がダメだから」という1語で説明してしまうと、直せるものまで直せなくなる。この記事では、5社の結果を材料にして原因を切り分ける手順を書く。
この記事の要点
- 切り分けは3軸。落ちた段階・共通する質問・応募先の帯
- 5社分の記録があれば、原因は1つか2つに絞れる
- 直すのは1箇所ずつ。全部変えると何が効いたか分からない
- 応募と改善を同じ日にやらない
私のDMに繰り返し届く、この形
まとめるとこうだ。
「在職中に転職活動を始めて2ヶ月、5社受けて全部落ちました。書類は通るので経歴は悪くないと思うのですが、面接で必ず落ちます。毎回それなりに話せている感覚はあるので、何が悪いのか分かりません。このまま続けても同じ結果になる気がして、応募する手が止まっています」
「書類は通るのに面接で落ちる」。
この一文だけで、原因の候補が半分に絞れる。経歴そのものは市場で通用している。問題は面接で起きている。
こういう形で、5社の結果は情報になる。切り分けを始める。
軸1。どの段階で落ちたかを並べる
紙に5社分を並べる。書くのはこれだけだ。
| 社 | 書類 | 一次 | 二次 | 最終 |
|---|---|---|---|---|
| A社 | 通過 | 落ち | - | - |
| B社 | 通過 | 通過 | 落ち | - |
| … |
パターン1。書類で落ちている(5社中4社以上)
面接の問題ではない。経歴の見せ方か、応募先の要件との距離だ。面接の練習をしても1ミリも改善しない。直す場所は職務経歴書になる。骨組みからやり直すなら職務経歴書ビルダーで型に沿って出力できる。
パターン2。一次で落ちている(5社中3社以上)
受け答えの基礎に穴がある。話が長い、結論が後ろ、逆質問がない、志望動機が定型。この4つのどれかである確率が高い。ここは技術なので直せる。
パターン3。二次・最終で落ちている
能力は認められている。落ちているのは別の軸だ。意思・定着・空気の3点が見られる場で、そこの見え方に課題がある。詳細は最終面接で落ちる理由に分けて書いた。
パターン4。バラバラ(書類落ち2、一次落ち2、最終落ち1)
これは実は良い状態だ。一貫した欠陥がないということでもある。この場合は原因が個別の相性である可能性が高く、母数を増やすのが正解になる。
軸2。5社で共通して詰まった質問を探す
次に、面接で「うまく答えられなかった」と感じた質問を、5社分すべて書き出す。
同じ質問が3回以上出てきたら、そこが穴だ。
現場で頻出するのはこの4つになる。
- 「なぜ転職するのですか」|前職の不満で終わっていないか。不満は理由であって動機ではない。「◯◯をやりたいから」まで接続できているか
- 「なぜうちなのですか」|他社にも言える内容になっていないか。会社名を入れ替えても成立する志望動機は、志望動機として機能しない
- 「あなたの強みは」|抽象語で終わっていないか。「コミュニケーション能力」ではなく、それが機能した場面を数字付きで
- 「入社後に何をしたいですか」|募集要項の言葉をなぞっていないか
5社受けたなら、あなたはこの4つを最低5回ずつ聞かれている。それでも答えが固まっていないなら、そこが直すべき1箇所だ。
全部直そうとしないこと。一番詰まった1つだけを、書いて、声に出して、固定する。
軸3。応募先の帯が、経歴と合っているか
ここが一番見落とされる。5社の求人票を並べて、要件を確認する。
- 求める経験年数は、あなたの年数を超えていないか
- 必須スキルに、あなたが持っていないものが入っていないか
- 想定年収は、いまの年収から何割増しか
5社全部が背伸びの応募だった、というケースは実際に多い。転職活動を始めた高揚感で、目線が上がったまま5社出している。
逆に、5社全部が同じ帯・同じ業界だった場合も問題だ。それは5回の挑戦ではなく、1回の挑戦を5回繰り返しただけになる。母集団が変わっていない。
自分の経歴がどの帯で評価されるのかを、外から測っておくと目線が合う。
*クリックすると公式サイトが開く。設問に答えると、その場で結果が表示される。*
受けた後の流れ|① 設問に答える(数分) → ② その場で結果が表示される → ③ 結果だけ持ち帰ってもいい
直し方。1箇所ずつ、3社単位で回す
原因が絞れたら、1箇所だけ直して次の3社に出す。
全部変えると、何が効いたのか分からなくなる。3社出して結果を見る。改善したなら続行、変わらなければ次の1箇所。この単位で回すのが一番早い。
そして、面接の受け答えは自分では直せない。自分の話が第三者にどう聞こえるかは、自分では絶対に分からないからだ。
*クリックすると公式サイトが開く。登録は経歴の入力のみで、面談の日程はあとから調整できる。*
登録後の流れ|① Web入力で登録(数分) → ② 担当から連絡が入り、面談の日程を決める → ③ 面談はオンラインか電話。書類添削と面接対策の相談ができる
もう1つの実利がある。エージェント経由の応募なら、不採用の理由が企業から返ってくることがある。直接応募では絶対に取れない情報だ。この話は落ちた理由を企業に聞いていいのかにまとめた。
こういう人は登録しなくていい。すでに原因が特定できていて、直す作業に集中している人。その場合は手を動かす方が先だ。
応募と改善を、同じ日にやるな
最後に、実務的だが効く話を1つ。
不採用の通知を見た日に、次の応募をしないでほしい。
落ちた直後の状態で書いた志望動機は、たいてい守りに入っている。その日の面接は、声が小さくなる。自信のなさは、そのまま次の不採用の材料になる。
だから分ける。
- 落ちた日 … 記録だけ取る(どの段階で落ちたか、詰まった質問は何か)
- 翌日以降 … 記録を見て、直す1箇所を決める
- その次 … 応募する
この分離だけで、消耗はかなり減る。
私も転職活動の時期、不採用のメールを見た夜に無理やり応募を続けていたことがある。あの時期に出した書類は、いま読み返したら通らないと思う。焦りが文章に出ていた。
心が削れきっている場合は、切り分けより休養が先だ。その判断は面接に落ちまくって病む前にに書いた。落ちるのは人格の問題ではないという話は面接に落ちまくるのは自分が悪いのかにある。
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よくある質問
面接で5社連続落ちたら何を疑うべきですか?
3軸で切り分ける。どの段階で落ちているか、複数社で同じ質問に詰まっていないか、応募先の帯が経歴と合っているか。この3つで原因は1つか2つに絞れる。
連続で落ちたら応募を止めるべきですか?
止めるのではなく中身を変える。同じ帯に同じ書類で出し続けるのは1回の挑戦の繰り返しだ。1箇所直して次の3社に出す単位で回せ。
連続不採用でメンタルが持ちません。どうすればいいですか?
応募と改善を同じ日にやらないこと。落ちた日は記録だけ取り、改善は翌日以降にやる。この分離だけで消耗はかなり減る。
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