書類が通らない。面接まで行っても終わる。エージェントの反応も悪い。このまま続けても意味があるのか。
その判断をする前に、1つだけやってほしいことがある。どこで詰まっているかを特定することだ。転職活動が止まる場所は9箇所しかなく、9箇所とも打ち手が違う。場所を間違えたまま頑張ると、労力だけが減る。この記事は逆引きの案内板だ。自分の症状から入って、必要な記事だけ読んでほしい。
この記事の要点
- 詰まる場所は9箇所。まず数字で自分の段階を特定する
- 段階ごとに打ち手が違う。「もっと頑張る」は打ち手ではない
- 合否は能力の判定ではない。市場価値はスカウトの中身で測る方が正確だ
- 在職中なら中断していい。ただし受け身の経路だけは残しておく
先に。数字で段階を特定する
読む記事を決める前に、この4つを書き出してほしい。
- 応募した数
- 書類が通った数
- 一次面接を通過した数
- 内定が出た数
この並びで、止まっている場所がすぐ分かる。感覚ではなく数字で見るのが全ての起点になる。手順の詳細は転職活動が長引いて決まらないときの切り分けに書いた。ここから先は、症状別の案内に入る。
詰まり1|そもそも応募できていない
応募数が10件未満なら、それが原因だ。慎重に選びすぎて母数が足りていない。
書類選考の通過率は、条件のいい求人ほど低い。10件出して2〜3件通れば普通という感覚を持つと、1件落ちるごとの消耗が減る。受けるかどうかは内定が出てから決めればいい。
何社まで同時に進めていいかの上限は転職は何社応募すべきかに書いた。多すぎても管理が破綻して志望動機が薄くなる。適正な幅がある。
詰まり2|書類が通らない
母数は足りているのに通らないなら、原因はほぼ2つだ。同じ書類を全社に出しているか、応募先の帯と経歴が合っていないか。
- 書くことがない状態から始める人は職務経歴書に書くことがない人への記事
- 40代で急に通らなくなった人は40代の書類が通らない理由
そして自分で書き直しても、自分では気づけない。第三者に見せるのが一番速い。
詰まり3|面接で落ちる
書類が通るなら、経歴は市場に評価されている。問題は伝え方の方だ。
- 連続で落ちている人は面接で5社連続で落ちたときの切り分け
- オンラインで実力が出ない人はWeb面接で緊張する人へ
同じ質問で毎回詰まっているなら、そこが原因だ。面接後に答えに詰まった質問をメモするだけで、3社目には答えが用意できる。
詰まり4|スカウトが来ない
スカウト型に登録したのに反応がない場合、直す場所は決まっている。経歴の記載量、直近の更新日、公開設定の3つだ。
具体的な直し方はリクルートダイレクトスカウトからスカウトが来ないときに書いた。多くの人が止まっているのは、経歴欄が数行しかないという1点になる。
そもそも自分の市場価値がどのくらいか分からない状態なら、先に測っておく方が早い。
*クリックすると公式サイトが開く。質問に答えると想定年収と、経歴を求める企業からのスカウトが見られる。*
登録後の流れ|① 質問に答えて経歴を登録する(10分弱) → ② 想定年収が表示される → ③ 経歴に興味を持った企業からスカウトが届く
詰まり5|エージェントに断られた・紹介がない
これが一番、心を折りにくる。だが実態は違う。
- 未経験で断られた人はレバテックに未経験で断られた人へ
- 紹介される求人に不信感がある人はUZUZはブラック企業を紹介しないは本当か
- 担当の対応がひどい人はエージェントの対応がひどいときの対処
断られたのは、その窓口が扱う領域・年齢帯・方向と重ならなかったという事実でしかない。実際、サービス70社の「向いていない人」を集計したデータを見ると、能力を理由に対象外としている窓口は0社だった。型の違う窓口を当て直せば結果は変わる。
詰まり6|エージェントの面談が不安で登録できない
準備ができていないから登録できない、という詰まり方も多い。結論から言うと準備ゼロで行っていい。面談は選考ではないからだ。
何を聞かれて何を話すかはエージェントの面談で何を話すかにまとめた。職務経歴書が未完成でも登録できる。
*クリックすると公式サイトが開く。登録後に担当から連絡が来て、書類の添削から相談できる。*
登録後の流れ|① Web入力で登録(数分。職務経歴書は未完成でいい) → ② 担当から連絡が入り、面談の日程を決める → ③ 書類の添削と求人紹介を受けられる
詰まり7|サービスが多すぎて、どれを使えばいいか分からない
選択肢の多さで止まっている人だ。原則は型を変えて2〜3社であって、数を増やすことではない。
- 使い分けの原則は転職サイトとエージェントの併用
- 30代の組み合わせは30代が使うべき転職サービス3つ
- 評判から選びたい人は転職サービスの評判まとめ
詰まり8|会社にバレるのが怖くて動けない
不安で応募数が止まっているなら、防御の設定を先に済ませる方が早い。
- 在職中の動き方の全体像は在職中の転職活動をバレずに進める方法
- 口コミサイトの登録が心配な人は転職会議の登録は会社にバレるか
スカウト型には現職企業に自分を見せない設定があるものが多い。先に閉じてから動けばいい。
詰まり9|断る場面で止まる
進んだ後の詰まりもある。ここで気まずさに負けると、望まない場所に着地する。
- エージェントを断る文面は転職エージェントの断り方
- 引き止めへの対処は引き止めがうざいときの対処
- 社内の異動を断る場合は栄転は断れるのか
断ることは、次の交渉の前提になる。ここを避けると、条件の悪い選択肢が残る。
それでも動けないときの判断
9箇所のどれにも当てはまらず、ただ気力が湧かない状態もある。
在職中なら、中断していい。期限がないのが在職中の最大の武器で、消耗した状態での面接は結果が悪くなる。1ヶ月止めて経歴の整理だけやり直す方が、結果的に早い。ただしスカウト型に経歴を置いて、受け身の経路だけ残しておく。回復したときの再開が軽くなる。
離職中なら、中断より優先順位の変更が先だ。「◯月までに決まらなければ年収条件を下げる」と先に決めておくと、追い詰められた状態での判断を避けられる。
初めての転職で全体の流れから知りたい人ははじめての転職・完全ガイド、そもそも自分の値段を知りたい人は市場価値の測り方へ。
一度落ちた会社にもう一度出したい人は、一度落ちた会社への再応募の記事に期間と条件を書いた。求人票そのものが読めていないと感じる人は求人票の読み方を項目ごとに解説した記事へ。
あわせて検索される疑問に、先に答えておく
全部当てはまる気がします。どこから手をつければいいですか
数字が一番小さいところの1つ手前から手をつける。応募3件・書類通過0件なら、詰まりは書類ではなく応募数だ。母数が少なすぎて書類の良し悪しを判定できない状態だから、まず応募を増やす。順番を守るのが最短になる。全部を同時に直そうとすると、どれも中途半端で終わる。
転職活動をしていると自分が否定されている気がして苦しい
その感覚は正常だ。ただし事実と一致していない。採用は椅子取りゲームであって能力試験ではなく、席の数と時期で結果が変わる。「自分はダメだ」は感想だが、「応募20件・書類通過2件」は事実になる。事実からは打ち手が出るが、感想からは何も出ない。苦しくなったら数字に戻ってほしい。
半年やっても決まりません。条件を下げるべきですか
下げる前に、優先順位を1つだけ決める方を先にやってほしい。年収・働き方・仕事内容・場所のうち、絶対に譲れないものを1つ選び、残りを交渉と妥協の対象にする。全部を少しずつ下げると、何のために転職するのか分からない着地になる。逆に1つだけ守ると決めれば、応募できる求人の幅は一気に広がるんよ。
よくある質問
転職活動がうまくいきません。何から見直せばいいですか?
応募数・書類通過数・面接通過数・内定数の4つを書き出し、止まっている段階を特定する。段階ごとに打ち手が違う。
何をやっても落ちます。自分に市場価値がないということですか?
合否は企業側の事情が混ざるため指標として精度が低い。市場価値はスカウトの内容と提示年収帯で見る方が正確だ。
転職活動をやめたくなりました。中断してもいいですか?
在職中なら中断していい。ただしスカウト型に経歴を置いて受け身の経路は残す。離職中なら優先順位の変更が先になる。
詰まりの切り分けシートをLINEで無料配布中
9箇所のどこで止まっているかを判定するシートを、公式LINEで無料配布している。頑張る場所さえ合っていれば、転職活動は進むわ。


