離職率を知らずに入社するのは、目隠しで崖を歩くようなものだ
「あの会社、入ってみたら地獄だった」。こういう話を何百回聞いたかわからない。私のフォロワーからのDMで最も多い相談が「入社前にブラックだと見抜けなかった」だ。
でも冷静に考えてほしい。離職率が高い会社には必ず理由がある。給料が低い、残業が多い、人間関係が最悪、成長できない。どれかは確実に当てはまる。そしてその離職率は、入社前に調べられる。調べなかったあなたにも責任がある。厳しいことを言うが事実だ。
私自身、2社目でブラック企業に入ってしまった経験がある。入社前に離職率を調べていれば、あの地獄の1年間は避けられた。3年後離職率が50%以上だった。普通に調べれば分かったのに、調べなかった。あの後悔があるから、今この記事を書いている。
離職率の調べ方5選
方法1。就職四季報を見る
東洋経済が出している就職四季報は、離職率を調べる最も信頼できるソースだ。3年後離職率、新卒定着率、平均勤続年数が載っている。上場企業なら大抵掲載されている。
書店で買うと約2000円。でもこの2000円で、ブラック企業への入社を防げるなら安すぎる投資だ。図書館にも置いてある。金がないなら図書館に行け。
就職四季報を見る時のポイントは、3年後離職率30%以上の会社は要注意ということだ。日本企業の平均は約30%。これを大幅に超えている会社は、何かしら問題がある。逆に10%以下の会社はホワイトの可能性が高い。
方法2。OpenWorkの口コミを分析する
OpenWork(旧Vorkers)は転職口コミサイトの中で最も信頼度が高い。退職者の口コミには、離職率に直結する情報が含まれていることが多い。
「人がすぐ辞める」「入社3年以内に半分いなくなる」「毎月誰かが退職する」。こういう口コミが複数あれば、離職率は高い。1件だけなら個人の感想かもしれないが、3件以上あれば構造的な問題だ。
OpenWorkでは「組織体制・企業文化」「ワークライフバランス」の項目を重点的にチェックしてほしい。ここに離職率の手がかりが隠れている。
方法3。IR情報・有価証券報告書を確認する
上場企業なら有価証券報告書に「従業員の状況」が記載されている。平均勤続年数、平均年収、従業員数の推移がわかる。
平均勤続年数が短い会社は離職率が高い証拠だ。日本企業の平均勤続年数は約12年。これが5年以下なら離職率はかなり高い。また、従業員数が毎年大きく変動している会社も要注意。大量採用して大量離職している可能性がある。
離職率データの正しい読み方
業界平均と比較しろ
離職率は業界によって大きく異なる。飲食業の3年後離職率は約50%。IT業界は約30%。金融は約25%。製造業は約20%。同じ30%でも、製造業なら高いがIT業界なら平均的だ。
だから必ず同業他社と比較してほしい。その会社だけを見ても判断できない。同じ業界の他社と比較して初めて、その会社の離職率が高いのか低いのかがわかる。
部署別の離職率を意識しろ
会社全体の離職率が低くても、特定の部署だけ離職率が高いことがある。営業部門は離職率が高いが管理部門は低い、ということはよくある。面接で「この部署の離職率はどうですか?」と聞くのは全く問題ない。
よくある質問
Q. 離職率が高い会社に入ってしまった。すぐ辞めるべき?
状況による。入社3ヶ月以内なら早めに判断してほしい。我慢して1年いるより、傷が浅いうちに次を探す方が合理的だ。ただし、次の会社が決まってから辞めるのが鉄則。
Q. 中小企業の離職率はどうやって調べる?
中小企業は公開情報が少ない。OpenWorkの口コミ、転職エージェントへの質問、面接での逆質問。この3つを組み合わせるしかない。特に転職エージェントは企業の内部情報を持っているから、遠慮なく聞け。
Q. 離職率何%以上がブラック?
業界による。全業界平均で3年後離職率が30%を超えると注意信号。40%を超えるとかなり危険。50%以上は明確にブラック。ただし同業他社との比較が大事だ。
Q. 面接で離職率を聞いて落とされない?
まともな会社なら落とさない。聞かれて困るような離職率の会社は、最初から入るべきじゃない。堂々と聞け。
ホワイト企業に転職して変わったこと
ブラック企業→ホワイト企業に転職して、一番変わったのは「心の余裕」だった。
定時で帰れる。有給が取れる。上司がまとも。これが当たり前の環境に来ると、人間って変わるんだなと実感した。
趣味を再開した。友人と会う時間ができた。健康診断の結果が改善した。
大げさじゃなく、人生が変わった。
ホワイト企業の見つけ方で大事なこと
求人票だけでは分からない。これは断言できる。
私が実際にやったのは、口コミサイトのチェック、面接での逆質問、そして転職エージェントへの相談。この3つを組み合わせて初めて、その会社の実態が見える。
特に面接での逆質問は効果があった。「残業時間の平均はどのくらいですか?」「有給消化率は何%ですか?」。数字で答えてくれる会社はホワイトの可能性が高い。曖昧にはぐらかす会社は。。ちょっと考えた方がいいかもしれない。
ホワイト企業への転職を考えている方は、パソナキャリアに相談してみるのがいいと思う。顧客満足度が高いエージェントで、非公開のホワイト企業求人を多く持っている。
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パソナキャリアは非公開求人が豊富で、ホワイト企業の案件も多い。顧客満足度No.1のエージェントなので、安心して相談できる。
マイナビスカウティングはハイクラス向けだけど、スカウトを待つだけなので手間がかからない。
どちらも無料で使えるので、ホワイト企業への転職を考えている方はぜひ。
まとめ
離職率はその会社の通知表だ。入社前に調べられるのに、調べない人が多すぎる。
就職四季報、OpenWork、有価証券報告書。この3つで大抵の情報は手に入る。
入社してから後悔するな。調べる時間を惜しむな。あなたの1年は、そんなに安くない。
離職率を実際に調べてみた。業界別リアルデータ
IT業界の離職率
IT業界全体の3年後離職率は約28%。ただしSES企業は40%を超えるところも多い。自社開発のIT企業は20%以下が多い。同じIT業界でも企業形態によって大きく異なる。
私の周りの実感値では、SIer大手は25%前後、Web系ベンチャーは30%前後、SES企業は35〜45%。SES企業の離職率が高いのは、スキルが身につかない環境で消耗する人が多いからだ。
飲食・小売業の離職率
飲食業は3年後離職率が約50%。2人に1人が辞める。小売業も約45%。長時間労働、低賃金、休日の少なさが原因だ。この業界にいて離職率が気になるなら、業界ごと変えることを検討した方がいい。
メーカー・製造業の離職率
製造業は3年後離職率が約20%。全業界で最も低い水準だ。安定した雇用、比較的規則的な労働時間、福利厚生の充実が理由。「離職率が低い会社に転職したい」なら、メーカーを候補に入れるのは合理的だ。
金融業の離職率
金融業の3年後離職率は約25%。メガバンクは30%を超えることもある。年収は高いが、ノルマのプレッシャーや転勤の多さが離職理由になっている。
離職率を下げている会社の共通点
共通点1。給与が市場相場以上
当たり前だが、給与が低い会社は人が辞める。同じ業界の同じポジションで、年収が50万以上低ければ、そりゃ転職を考える。給与が市場相場以上の会社は、離職率が明らかに低い。
共通点2。マネージャーの質が高い
「人は会社を辞めるんじゃない。上司を辞めるんだ」。この言葉は真実だ。離職率が低い会社は、マネージャーの教育に力を入れている。1on1ミーティング、コーチング研修、360度フィードバック。こういう仕組みがある会社は、上司の質が保たれている。
共通点3。成長機会がある
「この会社にいても成長できない」。これが離職の大きな理由だ。離職率が低い会社は、研修制度、資格取得支援、ジョブローテーションなどの成長機会を提供している。社員が成長を実感できる環境を作っている。
共通点4。リモートワークやフレックスが使える
コロナ以降、柔軟な働き方ができるかどうかは離職率に大きく影響している。フルリモートやフレックスを導入している会社の離職率は、導入していない会社より5〜10ポイント低い傾向がある。
離職率は数字だ。数字は嘘をつかない。入社前に調べろ。調べる方法はある。調べなかったら自己責任だ。
入社前の企業調査チェックリスト
最低限やるべき5つの調査
調査1。就職四季報で3年後離職率を確認する。調査2。OpenWorkで口コミを10件以上読む。調査3。有価証券報告書で平均勤続年数と平均年収を確認する(上場企業のみ)。調査4。転職エージェントに離職率を聞く。調査5。面接で直接離職率を質問する。
この5つを全てやれば、ブラック企業に入る確率は劇的に下がる。全部やっても3時間もかからない。3時間の調査で、地獄の1年間を回避できる。試す価値はあると思います。
調査にかかる時間と費用
就職四季報。図書館で1時間。費用ゼロ。OpenWork。自宅で30分。月額1,100円(口コミ投稿すれば無料)。有価証券報告書。自宅で30分。費用ゼロ(EDINET等で無料閲覧)。転職エージェントへの質問。面談中に5分。費用ゼロ。面接での逆質問。面接中に3分。費用ゼロ。
合計2時間半、費用ほぼゼロだ。この投資で年収数百万の判断を左右する情報が手に入る。
入社前の調査を怠るな。あなたの1年は、2時間半の調査よりも遥かに価値がある。
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ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
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