子どもの小学校入学が近い。保育園の頃より楽になると思っていたのに、周りから「小1の壁」と聞く。何が壁なのか、いつ何が起きるのかが分からないまま、不安だけがある。

壁の正体は、預かり時間が短くなることだ。小1の壁は、保育園より預かり時間が短くなることだ。中身を時間軸で並べ、乗り切る手と、転職するなら動く時期を書く。

先に一文で。小1の壁は①学童が18時前後で保育園より短い②長期休みは朝から+弁当③会社の時短が就学前で切れる④平日の行事が増える、の4つが同時に来ることで、乗り切る手は在宅・時差出勤・フレックス・民間学童の組み合わせ、転職で解決するなら入学の1〜2年前に動く。

この記事の要点

  • 壁の正体は預かり時間(保育園19時 → 学童18時前後)
  • 夏休み40日は朝から預ける+弁当。開所は8時半が多い
  • 会社の時短は就学前で切れる会社が多い
  • 2025年4月から就学前は措置義務。入学後は法の義務ではない
  • 転職で解決するなら入学の1〜2年前に動く

壁の中身(4つ)

保育園小学校+学童
終了時刻19時前後(延長で20時)18時前後(19時までは限られる)
開所時刻7時半前後8時半が多い(授業日は登校まで家)
長期休みなし(お盆のみ)夏40日・冬・春。朝から+弁当
会社の制度時短が使える就学前で切れる会社が多い
平日の行事少ない授業参観・保護者会・面談・PTA・学級閉鎖

さらに、入学式の直後は給食が始まるまで午前で帰る日が続く。4月は特に詰む

学年で続く壁

時期起きること
小1の4月給食前は午前下校。学童の慣らし
小1の夏休み40日間、朝から預ける+弁当
小4自治体によって学童の定員から外れる(小4の壁)
中1部活と塾で帰宅が遅くなる(手は離れる)

会社側の手

効き方
在宅勤務(週2〜3日)最も効く。下校後を家でカバーできる
時差出勤・フレックス8時始業16時半退勤で学童のお迎えに間に合う
時短勤務の延長規程を確認。小3・小6まで使える会社は少数派(時短勤務で給料はいくら減るかの記事
残業免除小学校就学前までは法の権利。以降は会社の規程

2025年4月から、3歳以上・小学校就学前の子を持つ労働者に対して、テレワーク・時差出勤・短時間勤務・養育両立支援休暇・保育施設などから2つ以上を選んで講じることが会社の義務になり、2025年10月からは個別の意向聴取と配慮も義務になった。ただしこれは就学前までで、入学後は法の義務ではない。だから、就学前のうちに在宅や時差の実績を作っておくと入学後も続けやすい。

家庭側の手

費用の目安
公設の学童(放課後児童クラブ)月4,000〜8,000円+おやつ代
民間学童月4〜7万円(19〜20時、送迎・食事・習い事つき)
ファミリーサポート1時間700〜1,000円(自治体の会員制)
放課後の習い事週2〜3で18時までを埋める
祖父母距離次第

公設と民間を曜日で使い分けるのが現実的な形になる。世帯の手取りと突き合わせて決める(年収別の手取り早見表の記事)。

転職で解決するなら、入学の1〜2年前

時期やること
入学の2年前求人を見る。在宅の頻度・コアタイム・時短の上限学年を条件に置く
入学の1年前転職して入社。まず実績を作る
入学の半年前在宅・時差を交渉。学童の申込(10〜12月が多い)
入学の直前4月の午前下校に有休・在宅を当てる

入社してすぐ制度を使うのは通りにくい。1年働いてからのほうが通る。在宅の求人の探し方はリモートで働けるホワイト企業の記事、面接での聞き方は業界別の平均残業時間のデータ記事で書いた。

見るべき求人の条件

条件確認の仕方
在宅の頻度「リモート可」でなく週何日か。原則出社に戻していないか
フレックスのコアタイムコアタイムなしか、11〜15時か
時短の上限学年就学前か、小3か、小6か
有休の取得率求人票と口コミ(ホワイト企業の見分け方の記事

私の場合

私は男性で1年の育休を取り、その後フルリモートで働いた。在宅であることが、子どもの時間に対して一番効くというのは実感がある。会社を選ぶ時に年収を下げてでもリモートと育休の制度を取りにいったのは、この先の時間の使い方を優先したからだ(年収を下げて正解だった転職の記事)。フリーランスになった今も、家にいられることが最大の条件になっている。

よくある誤解

「小学校に入れば楽になる」。預かり時間は短くなる。手がかかる量は減るが、時間の制約は増える。

「学童に入れば解決」。18時前後で終わる。長期休みは朝から。定員で小4から入れないこともある。

よくある質問

学童の申込はいつですか?

自治体によるが、入学前年の10〜12月が多い。就労証明書が要るので、会社への依頼を早めに出す。

時短勤務のまま小学校に上がれますか?

会社の規程次第。法の義務は3歳までで、多くの会社が就学前まで延長している。小3・小6まで使える会社もあるので、規程を確認する。給付は育児時短就業給付の記事で書いた。

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