会社を辞めた瞬間、保険料の請求書を見て目が覚めた
フリーランスになって最初に届いた国民健康保険の請求書。金額を見て声が出た。月額4万8千円。年間57万6千円。会社員時代は保険料なんて気にしたこともなかった。半分会社が負担してくれていたから。
フリーランスになると、この「見えなかったコスト」が全部自分にのしかかる。健康保険、年金、労災保険(ない)、雇用保険(ない)。会社がどれだけ守ってくれていたか、辞めてから思い知った。
でも国保以外の選択肢がある。知っているかどうかで、年間10万〜30万円の差が出る。今日はフリーランスの保険の最適解を全部書く。
国民健康保険の仕組みと計算方法
国保はなぜ高いのか
会社員の健康保険(社保)は、保険料を会社と折半している。あなたが月2万円払っているなら、会社も2万円払っている。つまり実質月4万円の保険に月2万円で入れていた。
フリーランスになると、この「会社負担分」がなくなる。全額自己負担。しかも国保の保険料は前年の所得で決まる。会社員最後の年に年収600万だった人は、フリーランス1年目の国保が異常に高くなる。年間50万〜60万円になることもある。
国保の保険料計算
国保の保険料は自治体によって異なる。だが大まかに言うと、所得の10%前後だ。年収500万(所得350万)のフリーランスなら、年間35万〜45万円程度。これに介護保険料(40歳以上)が加わる。
自治体によって保険料が違うから、住む場所を変えるだけで年間数万円安くなることもある。私の知人は東京23区から埼玉に引っ越して、国保が年間5万円安くなった。
国保以外の選択肢4つ
選択肢1。任意継続(退職後2年間)
退職後20日以内に手続きすれば、前職の健康保険に最大2年間継続加入できる。保険料は在職時の約2倍(会社負担分がなくなるから)だが、国保より安い場合が多い。
特に退職1年目は、前年の年収が高いから国保が跳ね上がる。任意継続の方が安くなるケースが多い。退職時に必ず国保と任意継続の保険料を比較してほしい。比較せずに国保に入る人が多いが、それは金を捨てているのと同じだ。
ただし任意継続は2年間で終了する。2年後は国保か、次に紹介する選択肢に切り替える必要がある。
選択肢2。文芸美術国民健康保険
デザイナー、ライター、カメラマン、イラストレーター、プログラマーなどクリエイティブ職のフリーランスなら、この組合に加入できる可能性がある。
最大の特徴は、保険料が所得に関係なく一律だということ。2026年現在、月額約2万3千円(本人分)。年間約27万6千円。年収500万でも800万でも同じ。つまり収入が高いほど得になる。
国保なら年間50万円かかるところが、文美国保なら27万円。年間23万円の差だ。加入条件を満たすなら、絶対に文美国保に入れ。
選択肢3。同業者の国保組合
IT系なら「文芸美術国保」以外にも、同業者の国保組合がある。建設業なら建設国保、医師なら医師国保。自分の業種に対応する国保組合がないか調べてみろ。国保組合は保険料が一律のことが多く、高収入のフリーランスほど得になる。
よくある質問
Q. 任意継続と国保、どちらが安い?
退職時の年収による。一般的に、年収500万以上だった人は任意継続の方が安いことが多い。必ず両方の保険料を計算して比較してほしい。自治体の窓口で国保の概算保険料を教えてもらえる。
Q. 文芸美術国保に入るには?
加盟している団体(日本イラストレーター協会、日本ネットクリエイター協会など)に入会する必要がある。団体の年会費は1万〜3万円程度。保険料の差額を考えれば、余裕で元が取れる。
Q. 法人化のタイミングは?
年間売上800万〜1000万が目安だ。売上が1000万を超えると消費税の課税事業者になるため、法人化して免税期間をリセットするメリットもある。税理士に相談して、最適なタイミングを計算してもらえ。
Q. フリーランスでも扶養に入れる?
年間所得が130万円未満なら、配偶者の社会保険の扶養に入れる可能性がある。ただし「所得」の定義がカード会社や保険組合によって異なる。必ず確認してほしい。
フリーランスになって3年目のリアル
月収85万。。って言うと華やかに聞こえるかもしれないけど、1年目は地獄だった。
月収25万の月もあった。貯金を切り崩しながら、来月の収入が確定していない不安と毎日戦っていた。
それでも会社員に戻りたいとは一度も思わなかった。なぜか。自由だから。
朝何時に起きてもいい。どこで仕事してもいい。嫌な上司もいない。この自由を一度知ると、もう戻れない。
案件獲得で一番効いたこと
最初はクラウドソーシングで小さな案件をやっていた。単価は低いけど、実績が作れる。この実績が次の案件につながる。
でも一番効いたのはXでの発信。自分の専門分野について毎日ポストを書いていたら、「お仕事お願いしたいのですが」というDMが来るようになった。
SNS発信は時間がかかるけど、一度軌道に乗ると安定する。今の月収85万のうち、半分以上はSNS経由の案件だ。
フリーランスを考えている方は、会社員のうちからSNSで発信を始めておくことをおすすめします。これ、マジで効く。
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まとめ
フリーランスの保険は、知識の差がそのまま金額の差になる。
国保以外の選択肢(任意継続、文美国保、法人化)を検討してほしい。年間10万〜30万円の差が出る。
年金と退職金は自分で作るしかない。iDeCoと小規模企業共済は今すぐ始めろ。
フリーランスの保険料を実際にシミュレーションしてみた
年収500万のケース
国民健康保険。年間約45万円(自治体により異なる)。国民年金。年間約20万円。合計。年間約65万円。月に約5万4千円が保険料だけで消える。
一方、文芸美術国保に切り替えた場合。年間約28万円。国民年金。年間約20万円。合計。年間約48万円。国保との差額は年間17万円。これは大きい。
年収800万のケース
国民健康保険。年間約70万円(上限に近い)。国民年金。年間約20万円。合計。年間約90万円。月に7万5千円。会社員時代の倍以上だ。
文芸美術国保。年間約28万円(所得に関係なく一律)。国民年金。年間約20万円。合計。年間約48万円。国保との差額は年間42万円。42万円あれば小規模企業共済の掛金6ヶ月分だ。
法人化した場合のケース(年収800万)
法人から自分への役員報酬を月50万(年600万)に設定した場合。社会保険料(健康保険+厚生年金)は労使合計で月約15万円。年間約180万円。ただし法人負担分は経費になる。個人負担分は月約7万5千円で国保とほぼ同額だが、厚生年金が含まれるため、将来の年金受給額が大幅に増える。
法人化すると手続きが増えるが、年収800万以上なら検討する価値がある。税理士に相談して、最適な役員報酬額を計算してもらえ。
保険以外にフリーランスが備えるべきリスク
所得補償保険
フリーランスは働けなくなったら収入がゼロだ。病気や怪我で1ヶ月休んだら、その月の収入はゼロ。所得補償保険に入っておけば、就業不能時に毎月一定額が支給される。月額数千円の保険料で、月収の50〜70%をカバーできる。
賠償責任保険
クライアントに損害を与えた場合の備えだ。納品物のバグでクライアントのサービスが止まった。個人情報を漏洩した。こういうリスクにフリーランスは個人で対応しなきゃいけない。FREENANCE(フリーナンス)なら、月額数百円で賠償責任保険に入れる。
貯蓄は最低6ヶ月分
フリーランスには失業保険がない。仕事がなくなった時のセーフティネットは自分の貯金だけだ。最低6ヶ月分の生活費は常に確保しておけ。理想は1年分。この貯金があるだけで、精神的な安定感が全然違う。仕事の選び方にも余裕が出る。
保険と備えは、フリーランスの生命線だ。面倒でも、今すぐ整えろ。後回しにするな。
社会保険の手続きで絶対にやってはいけないこと
退職後14日以内に国保か任意継続の手続きをしろ
退職後14日以内に国民健康保険の加入手続きをしないと、保険証がない期間が生じる。その間に病院にかかると、全額自己負担だ。10割負担は想像以上にキツい。風邪で病院に行って5000円。怪我で救急に行ったら数万円。
任意継続の場合は退職後20日以内だ。どちらを選ぶにしても、退職したらまず役所(国保)か社会保険事務所(任意継続)に行け。後回しにするな。
年金の切り替え手続きも忘れるな
厚生年金から国民年金への切り替えも、退職後14日以内だ。役所で国保と同時に手続きできる。切り替えを忘れると、未納期間が発生する。未納期間があると、将来の年金受給額が減る。
扶養に入れる場合は最優先で手続き
配偶者の社会保険の扶養に入れる場合(年間所得130万円未満の見込み)は、国保より扶養の方が断然お得だ。保険料ゼロだから。独立直後で収入が不安定な時期は、扶養に入ることも検討してほしい。
社会保険の手続きは面倒だが、後回しにすると損をする。退職したら即行動。これだけは守れ。
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この記事を読んだ方へ
独立するか、転職するか。AIが選択肢を可視化してくれる。
フリーランスになる前に、会社員としての市場価値も把握しておくといい。
独立か転職か迷ってるなら、まず転職の可能性を知っておくのも手。
