値段を聞かれるたびに、返事に時間がかかる。毎回見積もりを作っている。安く言えば損した気がして、高く言えば消える気がする。料金表は、値段を見せる紙じゃないんよ。
先に言う。料金表は、値段を見せるための紙じゃない。決めることを減らすための紙だ。聞かれるたびに考える人は、毎回同じ判断をしている。表にした日から、判断は作業になる。作る理由、入れる項目、額の決め方、公開の線、見積もりが要る仕事、値上げの変え方、渡すタイミングを書く。私は値段を表で答える形にして、一人で回している。
先に一文で。フリーランスの料金表はメニュー、範囲、額、納期、修正の回数、含まないものの6つを書き、時間×単価を下限に松竹梅の3段で額を決めて真ん中を一番選ばれる形にし、公開するか聞かれた時に渡すかは仕事の種類で決め、範囲が大きく変わる仕事は表を目安に見積もりを出し、値上げは表を差し替えて新しい依頼から適用するのが正解で、表にすると値段の判断が作業になる。
この記事の要点
- 料金表は決めることを減らす紙
- 6つの項目を書く
- 松竹梅の3段。真ん中を選ばれる形に
- 範囲が変わる仕事は表を目安に見積もる
料金表を作る理由
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 見積もりの往復が減る | 出発点が決まっている |
| 値引きの話になりにくい | 範囲と額が対で見える |
| 自分の判断が減る | 聞かれたら表で答える |
決めることを減らす形は受けない仕事の条件の決め方に書いた。
料金表に入れる項目
| 項目 | 例 |
|---|---|
| メニュー | 記事1本、ロゴ1点、月次の運用 |
| 範囲 | 何をどこまでやるか |
| 額 | 税込か税別か |
| 納期 | 受けた日から〇日 |
| 修正の回数 | 2回まで。3回目から〇円 |
| 含まないもの | 素材の購入、追加の要素、対面の打ち合わせ |
含まないものを書くと、追加の話が出た時に見積もりを出しやすい。
額の決め方
| 段 | 中身 |
|---|---|
| 梅 | 範囲を絞った形。下限 |
| 竹 | 一番選ばれる形。範囲と額の釣り合いを一番良くする |
| 松 | 範囲が広い形。上限 |
下限は時間×自分の単価。単価の出し方はフリーランスの単価の決め方と時給換算に書いた。1つだけの額より、3段のほうが値引きの話になりにくい。相手が選ぶ形になる。
公開するか渡すだけにするかの線
| 形 | 向く仕事 |
|---|---|
| 公開する | 決まった形の仕事。記事、ロゴ、写真など |
| 聞かれた時に渡す | 案件ごとに範囲が変わる仕事。相手によって額を変えたい仕事 |
公開すると問い合わせの前に絞られる。渡すだけなら、話してから額を出せる。
料金表があっても見積もりが要る仕事
- 範囲が案件ごとに大きく変わる仕事
- 初めての種類の仕事
- 月額の契約
料金表は目安として渡して、そこから見積もりを出す。見積書の書き方は見積書と請求書の書き方に書いた。
値上げした時の表の変え方
- 表を差し替える
- 新しい依頼から適用する
- 継続の相手には、次の更新から適用すると先に伝える
値引きを頼まれた時の答え方はフリーランスの値引きの断り方に書いた。
料金表を渡すタイミングと言い方
- 最初の問い合わせの返事に、表を添える
- 目安としてお送りします。範囲を伺ってから、正式な見積もりを出します、と添える
- 表にない依頼は、表のどれに近いかを聞く
私は値段を表で答える形にしている。聞かれてから考える時間がなくなって、その分を作る時間に回せる。
下げないための5つはフリーランスの単価が下がる理由に書いた。
よくある質問
Q. 料金表は作るべきか
作る。決めることが減る。
Q. 額の決め方は
時間×単価を下限に、松竹梅の3段。
Q. 表があっても見積もりは要るか
範囲が変わる仕事は要る。表を目安に出す。
決める量を減らして働く考え方は、私が運営しているメンバーシップTHINK LESS CLUBで続きを出している。何が読めるかは募集ページに書いてある。中身と向かない人はTHINK LESS CLUBとはに書いた。


