一人社長になった。何を経費にできるのか。家賃は、車は、ジムは、旅行は。人間ドックは落とせるのか。一覧がほしい。

先に言う。一人社長の経費は、何を落とせるかでなく、事業との関係を説明できるかで決まる。通りやすい経費と危うい経費、家賃・車・ジム・旅行・健康診断の考え方、社宅、失敗する型、税理士に聞くべき境目を書く。税務の判断は個別で変わるので、線引きの考え方を書く。

先に一文で。一人社長の経費は事業との関係を税務調査で説明できるかで決まり、外注・通信・書籍・会議は通りやすく、家賃・車・ジム・旅行・健康診断は私用との区別の説明と記録で線が変わり、社宅は法人契約で役員に貸す形で要件があり、何でも落とす・記録がない・私用と混ざるが失敗の型なので、境目は税理士に確認しながら記録を残すのが正解だ。

この記事の要点

  • 基準は、事業との関係を説明できるか
  • 通りやすい経費と危うい経費を分ける
  • 家賃・車・ジム・旅行・健康診断は、説明と記録で線が変わる
  • 具体の可否は税理士に。ここは考え方

通りやすい経費と危うい経費

通りやすい危うい
外注費私用との区別が曖昧な家賃・車
通信費・サーバー代家族との旅行
書籍・研修・セミナー個人の趣味に近いジム・習い事
会議・打ち合わせの飲食役員一人だけの高額な福利厚生
事業に使う機材・ソフト記録のない現金の支出

危ういものは、落とせないのでなく、説明と記録が要る

家賃・車・ジム・旅行・健康診断の考え方

項目考え方線が変わる点
家賃自宅兼事務所は事業で使う割合で按分。法人契約の社宅は別の仕組み割合の根拠・契約の形
事業で使う割合で按分。法人名義なら事業用として扱いやすい走行の記録・私用の割合
ジム役員一人だけだと福利厚生の要件を満たしにくい全員が対象か・常識的な額か
旅行事業目的(視察・打ち合わせ)の記録があるか記録・家族の同行
健康診断・人間ドック全員が対象で常識的な範囲なら福利厚生の扱いがあり得る役員一人の判断は個別

可否は税理士に確認する。ここは、聞く時に何を説明できる状態にしておくかの考え方だ。

社宅の考え方

法人が住居を契約し、役員に社宅として貸す形にすると、法人が払う家賃の一部を経費にできる。役員は一定の家賃相当額を負担する。個人契約の家賃をそのまま経費にするのとは別の仕組みで、要件と負担額の計算があるので、税理士と組み立てる。

経費で失敗する型

何が起きるか
何でも落とす税務調査で否認され、追徴と加算税
記録がない説明できず、正当な経費まで否認される
私用と混ざる按分の根拠がなく、全額否認の可能性
経費のために使う使った額は消える。税が減る額より支出のほうが大きい

経費は税を減らす道具で、使う理由にはならない。節税の順番はフリーランスの節税の順番、共済の考え方は経営セーフティ共済へ。

税理士に聞くべき境目

  • 自宅兼事務所の按分の割合
  • 社宅の要件と負担額
  • 役員一人の福利厚生の扱い
  • 家族と同行した出張の扱い
  • 車の名義と按分

私は沖縄で一人の会社を回している。経費は税理士に任せ、私は記録だけ残す形にした。判断を自分でしないことが、一人社長の決める回数を減らす。社会保険の中身はマイクロ法人の社会保険と節税へ。

按分と社宅の違いは一人社長の自宅を経費にする2つの形だ。

法人名義と個人名義の違いと記録は一人社長の車を経費にする考え方だ。

福利厚生費の要件と役員一人の線は一人社長の健康診断・人間ドック・ジムは経費になるかだ。

段階順に全記事を並べた入口は一人社長の完全ガイドだ。

よくある質問

一人社長は税理士なしでやれる?

やれるが、経費の線引きと申告を自分で判断することになる。判断の量が増えて消耗する。任せるほうが、決める回数が減る。

経費の記録はどこまで要る?

日付・相手・目的・金額。領収書だけでなく、目的の1行があると説明できる。

経費を増やせば手取りは増える?

増えない。経費は使った額が消える。税が減る額より支出のほうが大きい。必要なものだけ経費にする。