求人票に「年間休日120日」とある。多いのか、普通なのか。月に何日か。有給は含むのか。土曜は休めるのか。120日と書いてあって、実際は違う会社があると聞く。どう見分けるのか。

先に言う。年間休日120日は、完全週休2日(104日)に祝日と年末年始(16日)を足した数だ。月に10日。有給は含まない。土曜出勤があれば120日にならない。求人票の120日は、カレンダーで数えて確かめろ。内訳、月に何日か、有給、土曜出勤、他の日数との差、嘘の見分け、業界、義務化の噂、一緒に見る物を書く。

先に一文で。年間休日120日は完全週休2日の104日に祝日16日前後を足した数で月に平均10日休め、有給は含まず、完全週休2日で祝日が休みなら土曜出勤は原則ないが年数回の土曜出勤や祝日の一部出勤で120日に合わせる会社があるので、面接で土曜出勤の回数と祝日の扱いを聞くか会社カレンダーを見せてもらい、105日との差は年15日で月1日以上、義務化の話は事実でなく、選ぶ時は有給の消化率と残業も一緒に見るのが正解だ。

この記事の要点

  • 土日104日+祝日16日=120日。月10日
  • 有給は含まない。含めて書く会社は要注意
  • 土曜出勤の回数と祝日の扱いを聞く
  • 義務化の話は事実でない

120日の内訳

休日日数
土日(完全週休2日)104日(52週×2)
祝日16日前後(年によって15〜17日。土曜と重なる分は減る)
合計120日前後
年末年始・夏季休暇を別に付ける会社125〜130日

120日は、土日と祝日が全部休みの会社の数だ。年末年始(12月29日〜1月3日)は祝日でない日が含まれるので、これを別に付ける会社は125日前後になる。年間休日の平均と分布は年間休日の平均に書いた。

月に何日か

平均10日。ただし月で差がある。

月休日の目安(土日+祝日)
祝日がない月(6月)8〜9日
祝日が1日の月9〜10日
祝日が多い月(5月・9月・11月)10〜12日
年末年始が付く月(12月・1月)11〜13日

「月に10日休める」は平均で、6月は8日、5月は12日、という形だ。

有給を含むか

含まない。年間休日は、会社が全員に与える所定の休日の数だ。有給休暇は、本人が申請して取る物で、取るかどうかは人による。だから別に数える。

「年間休日120日(有給休暇を含む)」と書く会社は、所定の休日が110日前後で、有給の10日を足して120日にしている。書き方で盛っている。求人票の欄で、有給が別に書いてあるかを見る。

120日で土曜出勤はあるか

会社の形土曜出勤
完全週休2日、祝日休み、年間休日120日原則ない
年間休日120日だが、祝日の一部が出勤日その分、夏季や年末年始が長い。土曜は休み
年間休日120日で、年に数回の土曜出勤(棚卸・研修・行事)ある。その分、どこかで休みを付けて120日に合わせている
シフト制で年間休日120日土日が休みとは限らない。休日の曜日はシフトで決まる
週休2日制(完全でない)で年間休日120日月に1回以上2日の週があればいい制度なので、土曜出勤の週がある。120日を名乗るには他で休みを足している

完全週休2日と週休2日の差は週休2日と完全週休2日の違いに書いた。120日でも、休日の形で中身が変わる。

105日・110日・125日との差

年間休日内訳の目安120日との差月の差
105日完全週休2日で祝日なし、または週休2日で祝日あり15日少ない月1.25日
110日完全週休2日で祝日の一部10日少ない月0.8日
120日完全週休2日で祝日
125日120日+年末年始・夏季休暇5日多い月0.4日
130日125日+会社独自の休日10日多い月0.8日

105日と120日の差は年15日。同じ年収なら、120日の会社の方が1日あたりの給料が高い。105日の線と、110日の線は年間休日105日はきついのかと年間休日110日は少ないかに書いた。

求人票の120日が嘘かを見分ける

見分け方中身
休日の形を見る「完全週休2日制(土日)、祝日」と書いてあるか。「週休2日制」だけなら要確認
有給を含んでいないか「年間休日120日」の近くに「有給休暇◯日」が別に書いてあるか
面接で土曜出勤の回数を聞く「土曜出勤は年に何回ありますか」「祝日はすべて休みですか」
会社カレンダーを見せてもらう内定後に頼めば、多くの会社は見せる。土日祝以外の出勤日と休日を数える
シフト制かを見るシフト制の120日は、土日休みではない
口コミの休日の項を見る「求人票は120日だが、実際は土曜出勤が月1回」のような書き込み

カレンダーで数えれば、嘘は分かる。年間休日の数え方は、その年の1月1日から12月31日の所定休日の合計だ。求人票の他の欄の読み方は求人票の見方に書いた。

120日以上の会社が多い業界と少ない業界

多い少ない
メーカー(特に大手・製造の本社)飲食・宿泊
IT・情報通信小売・販売
金融・保険運輸・物流(ドライバー)
公務員に近い団体建設(現場)、介護・医療(シフト)
大手の事務・企画中小のサービス業

業界の平均を知った上で、同じ業界の中で120日以上の会社を探す。業界を変えると、休日の数の水準が変わる。

義務化の噂は事実でない

「年間休日120日が義務化される」という話は、事実でない。法律で決まっているのは、週1日以上の休日(労基法35条)と、週40時間の労働時間の上限。1日8時間なら週5日、年間で最低105日前後の休日が要る計算になる。120日の義務化は法律にない。

年間休日の平均は116日前後(厚生労働省の就労条件総合調査)で、120日以上の会社は全体の3〜4割、大手ほど多い。120日は、平均より少し上の水準で、法律でなく会社の制度の話だ。

120日の会社を選ぶ時に一緒に見る物

見る物なぜ
有給の消化率120日でも有給が取れない会社と、110日でも有給を全部取れる会社では、実際の休みが逆転する
残業の月平均休日が多くても、平日の残業が月40時間なら、休日の価値が下がる
休日出勤の有無と代休120日でも休日出勤があれば、代休が取れるか
祝日の扱い祝日が出勤日で、代わりに夏季休暇が長い会社は、家族と休みが合わない

年間休日の数字だけで選ばない。有給の消化率と残業を足して、実際に休める日で比べる。

よくある質問

年間休日120日で、ゴールデンウィークとお盆は休めるか

ゴールデンウィークは祝日が入るので、土日祝が休みなら休める。お盆は祝日でないので、120日の会社では夏季休暇が別にあるか、有給で取るかのどちらか。125日の会社は夏季休暇が付いていることが多い。

年間休日120日の会社から105日の会社に転職すると、どう感じるか

年15日、月に1日以上の差だ。土曜出勤が月に1〜2回入る感覚になる。年収が同じなら、時給換算で1割以上下がる。

年間休日120日は、看護師や介護でもあるか

シフト制の120日はある。ただし土日休みではなく、シフトで休日が決まる。夜勤明けを休日に数えるかは、施設で違う。面接で「夜勤明けは休日に含みますか」と聞く。

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