求人票に年収450万と書いてある。で、結局手取りはいくらなのか。毎回検索して、ざっくりの早見表を眺めて、なんとなくで済ませていないか。

道具を使えば30秒だ。年収計算機に額面を入れて、手取りに変換してから判断する。使い方のコツと読み方を書く。

先に一文で。年収計算機は額面年収から税と社会保険料を引いた手取りを30秒で出す道具で、求人比較は手取り変換後に行うのが正しい。

この記事の要点

  • 額面と手取りの差は2〜3割。年収が上がるほど差の率も増える
  • 入力は額面年収だけでいい。細かく出すなら扶養・年齢も入れる
  • 見るべきは月の手取りと、引かれている内訳の2つだ
  • 求人比較・年収交渉・現職比較の全部で、手取り変換が判断を速くする

使い方。入力は1分もかからない

当サイトの手取り計算ツールは無料・登録不要で使える。手順はこれだけだ。

  1. 額面年収を入力する。求人票の想定年収、現職の源泉徴収票の支払金額、どちらでもいい
  2. 結果を見る。年間の手取りと、月あたりの手取りが表示される

より正確に出したい場合の入力のコツが2つある。

  • 賞与込みの年収で入れる。求人票の「月給30万+賞与2回」は、年収表記に直してから入れる(月給×12+賞与見込み)。月給だけで入れると手取りが小さく出る
  • 扶養の状況を反映する。配偶者や子の扶養があると税額が変わる。設定項目があるツールでは正直に入れるほど、実際の振込額に近づく

結果の読み方。2つの数字だけ見ればいい

計算結果で見るべきは2つだ。

月の手取り。生活の判断はこの数字でやる。家賃の上限(手取りの3割弱が目安)、貯蓄の計画、ローンの返済額。額面年収は他人と比べる数字、月の手取りは自分の生活を組む数字だ。

引かれている内訳。所得税・住民税・社会保険料がそれぞれいくらか。ここを見ると、年収が上がった時にどこが増えるのかの感覚が育つ。年収700万クラスの税と手取りの実額は年収700万の税金と手取りで書いた。

額面と手取りの構図そのもの(固定給・総支給・差引支給の用語)に自信がなければ、先に固定給とは何かを読むと結果の意味が立体的になる。

転職での使い方。3場面で効く

場面1、求人の比較。候補が3社あるなら、3社の提示年収を全部手取りに変換して並べる。月給高め・賞与少なめの会社と、月給低め・賞与厚めの会社は、額面では比べにくいが年間手取りに揃えれば一発で比較できる

場面2、年収交渉の逆算。「生活に必要な月の手取り」から出発して、必要な額面年収を逆算する。手取り28万が必要なら額面はいくらか、をツールで探ってから希望年収を言う。根拠のある希望額は、交渉の場で崩れない

場面3、現職との比較。いまの源泉徴収票の額を入れて現職の手取りを出し、オファーの手取りと並べる。転職で額面が30万上がっても、手取りの差は20万程度に縮む。その実感値で判断する方が、入社後のがっかりを防げる。

そもそも自分の市場相場が分からない場合は、先に相場を測る工程になる。診断の選び方は年収診断はどれが正確かが担当だ。

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よくある誤解

「計算機の結果と実際の振込額は、どうせ大きくずれる」。ずれの主因は入力の粗さ(賞与の入れ忘れ・扶養の未設定)で、丁寧に入れれば実額にかなり近づく。また住民税は前年所得ベースなので、転職や昇給の直後だけは1年ずれる。仕組みのずれと入力のずれを区別すれば、道具は十分に信頼できる。

「手取りは会社の経理に聞かないと正確には分からない」。税と社会保険料の計算はルールが公開されており、計算機はそのルールをなぞっているだけだ。会社にしか分からない要素は、独自の控除(社宅・財形・組合費など)くらいで、それはツールの結果から引き算すればいい。

よくある質問

副業収入がある場合も計算できますか?

給与所得の計算機は本業の給与を前提にしているものが多い。副業分は確定申告で税額が別途変わるので、本業の手取りをツールで出し、副業の税は分けて考えるのが混乱しない。副業と住民税の関係は副業の住民税申告で書いた。

ボーナスにも税金はかかりますか?

かかる。賞与も所得税と社会保険料の対象で、額面から2〜3割引かれる。賞与の手取りの出し方はボーナスの手取り計算が担当だ。

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