「自分に向いている仕事がわからない」。この状態で適職診断を受けると、結果を見て2秒で次の疑問が湧く。

で、これ、当たってるのか?

この記事では、適職診断というものが何を判定していて、どう使えば実際の転職に役立つかを書く。タレントスクエアの中の人ではないので、適職診断に共通する仕組みと公開情報の範囲で書く。

この記事の要点

  • 適職診断が測っているのは傾向であって、運命の職業ではない
  • 当たると感じるかは、結果の抽象度と自己認識の一致で決まる
  • 使い道は職業のお告げではなく、応募先を絞る候補リストと、自己PRの材料だ
  • 診断で出た職種は、求人の量と入りやすさで現実の検証にかける

適職診断は何を判定しているのか

仕組みを先に言う。適職診断の基本形は、回答からあなたの性格・志向の型を推定し、その型と相性がいいとされる職種を提示するものだ。

つまり判定は2段階になっている。

  1. あなたはどういう傾向の人間か(ここは回答の一貫性が高いほど精度が出る)
  2. その傾向にどの職種が合いやすいか(ここは統計的な相性であって、個別の保証ではない)

1段目は割と当たる。2段目は候補の提示にすぎない。この作りを知らずに受けると、2段目の職種名だけを見て一喜一憂することになる。

当たると感じる人、外れると感じる人の差

当たると感じるケース。

自分の傾向(人と話すのが好き、コツコツ型、数字で詰めたい)を言語化してもらえた時だ。うすうす自覚していたことを、外から言葉にされると人は当たったと感じる。これは診断の正しい機能で、その言葉はそのまま自己PRの材料になる。

外れると感じるケース。

  • 出てきた職種名が、いまの自分と遠すぎる(営業職の人に「研究職」と出る等)
  • その日の気分で回答がぶれて、別の日に受けたら違う結果が出た
  • 既に強い自己イメージがあって、それと違う結果が受け入れられない

3つ目は注意が要る。診断が外れているのではなく、自己イメージの方が古い場合がある。自分では事務型だと思っていた人が、実際には調整・交渉で評価されていた、というずれは珍しくない。外れたと感じた結果ほど、一晩置いてから読み直す価値がある。

正しい使い道は2つ。お告げとしては使うな

使い道1。応募先を絞る候補リストにする。

「向いている仕事がわからない」人の本当の問題は、選択肢が多すぎることだ。診断は、無限の職種リストを数個に絞る道具として使う。出てきた職種を、次の3つで現実の検証にかける。

  • 求人の量。その職種の求人は実際にどれだけあるか
  • 入りやすさ。未経験・異職種からの入口があるか
  • 収入の水準。生活の下限と噛み合うか

3つ全部が通った職種だけが、応募先の候補になる。診断→検証→応募の順番であって、診断→応募ではない。

使い道2。自己PRの言葉を拾う。

診断結果に出てくるあなたの傾向の記述は、職務経歴書と面接でそのまま使える語彙だ。「調整役として力を発揮する」と出たなら、その裏付けになる実務の場面を思い出して書く。自己分析を白紙からやるより、はるかに早い。

受け方のコツ。精度は受ける側で上げられる

  • 疲れていない時に受ける。回答の一貫性がそのまま精度になる
  • 理想の自分ではなく、実際の行動で答える。「こうありたい」で答えると、いまの自分と合わない結果が出る
  • 2回受けて、共通する要素だけ信じる。揺れる部分は境界線上ということだ

タレントスクエアの適職診断は、数分で受けられる型だ。候補リストと語彙の調達という目的なら、コストに対して十分に元が取れる。

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受けた後の流れ|① 設問に答える(数分) → ② その場で結果が表示される → ③ 結果だけ持ち帰ってもいい

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こういう人には向かない。既に行きたい職種が決まっている人だ。その場合は診断ではなく、その職種の求人要件から逆算する段階にいる。

年収の目安も一緒に見たい場合は年収診断の精度と読み方、そもそもこのサービスが信用できるか気になる人は怪しさと安全性の検証を先に読んでほしい。診断サービス全体の比較は転職診断の無料おすすめ比較にまとめた。

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適職診断が一番役に立つのは、実は転職しない人だ

意外に聞こえるかもしれないが、書いておきたい。

適職診断の結果は、転職の応募先選び以外に、いまの職場での役割の取り方にも使える。診断で「調整・仲介型」と出た人が、いまの部署で調整役を意識して引き受けるようにする。「分析型」と出た人が、数字まわりのタスクに手を挙げる。転職せずに、いまの場所で自分の型に寄せていく使い方だ。

これには実利がある。型に合った実務経験が積み上がると、数年後に転職する時の職務経歴書が強くなる。「向いていない仕事を我慢した3年」と「型に寄せて実績を作った3年」では、同じ3年でも売り物の質がまるで違う。

診断を受けて、いますぐ動く必要がないと分かった人は、この使い方に切り替えてほしい。診断結果は捨てずに、半年に1回読み返して、いまの仕事との距離を測る物差しにする。

「向いている仕事」という言葉の罠も書いておく

最後に、適職診断の外側にある話を1つ。

向いている仕事を探し続ける人の一部は、「向いていれば苦しくないはずだ」という前提を持っている。この前提は間違いだ。向いている仕事にも、苦しい局面は普通にある。適性とは、苦しさがゼロになることではなく、回復が早いこと・積み上がりが速いことだ。

だから診断結果を見る時の問いは、「これなら楽しく働けるか」ではなく、「この方向なら、しんどい日があっても続けられそうか」にしてほしい。この問いで見ると、候補の絞り込みは現実的になる。いまの仕事がしんどい理由が適性なのか環境なのかを切り分けたい人は、辞めどき診断で環境側の判定を先にやるといい。

よくある質問

タレントスクエアの適職診断は当たりますか?

測っているのは傾向であって、運命の職業ではない。傾向の言語化としては機能する。出てきた職種名を答えではなく候補として扱えば、十分に使える。

適職診断で出た職種に転職すべきですか?

診断だけで決めるのは早い。求人の量・入りやすさ・収入水準の3つで現実の検証にかけて、通った職種だけを応募先の候補にする。

診断のたびに結果が変わるのはなぜですか?

回答がその日の状態に影響されるからだ。複数回受けて、共通して出る要素だけを信じれば揺れの影響を外せる。

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