答えから言う。

「普通いくら上がる」という平均値は、あなたの役に立たない。転職者には上がる人も、変わらない人も、下がる人もいて、あなたがどれになるかは平均ではなく条件で決まるからだ。

だからこの記事では、平均の話を1行で終えて、上がる人の条件の話に時間を使う。

この記事の要点

  • 転職で年収が上がる人・変わらない人・下がる人は、それぞれ一定割合いる
  • 上げ幅を決めるのは3条件。業界・スキルの需給・前職の安さだ
  • 自分の見込みは、平均ではなくスカウトの提示帯で測る
  • 上げ幅だけを追うと、労働時間という代金を見落とす

平均の話は、1行で終える

転職で年収が増える人は全体の一部で、減る人も一定割合いる。つまり「転職すれば上がる」も「転職すると下がる」も、どちらも雑な一般化だ。

平均値を調べるのをやめて、自分の条件を数えた方が早い。

上げ幅を決める3条件

条件1。業界を、給与水準の高い側に移すか。

年収を決める最大の変数は、個人の能力より業界の相場だ。同じ職種でも、業界が変われば同じ仕事に払われる金額が変わる。営業のまま、事務のまま、給与水準の高い業界に移る。いわゆる軸ずらしで、上げ幅が一番出やすいパターンだ。詳しくは年収を上げる転職の考え方にある。

条件2。あなたのスキルが、需要過多かどうか。

採りたい企業が多く、人が足りない領域のスキルは、それだけで単価が上がる。逆に、供給の多いスキルは経験年数があっても上がりにくい。自分のスキルがどちら側かは、感覚ではなくスカウトの量と提示帯で分かる。

条件3。前職が、市場より安く払っていたか。

実は一番シンプルな上がり方がこれだ。いままで相場より安く働いていた人は、相場に戻るだけで上がる。中小企業から大手へ、給与テーブルの低い会社から普通の会社へ。あなたの能力が変わらなくても、値札が正常化する。

3つとも当てはまらない場合——同業同職種で、相場どおりの給与から動く場合——大幅な上昇は期待しない方がいい。その転職の目的は、金以外に置くべきだ。

自分の見込みを、事前に知る方法

平均を調べる時間で、自分の数字を測る。2つで足りる。

1つ目。想定年収の診断。タレントスクエア 年収診断なら、質問に答えるとその場で目安が出る。いまの年収より明確に高く出るなら、条件3(安く働いている)の可能性がある。無料だ。

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2つ目。実際の提示帯。診断は統計だが、エージェントが持ってくる求人の年収レンジは実物だ。アサインのような伴走型に経歴を見せて、「この経歴でどの帯の求人に届くか」を具体で聞く。数字の裏が取れる。無料だ。

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2つの数字が揃えば、あなたの上げ幅の見込みは平均値より正確に見える。

上げ幅だけを見ると、代金を見落とす

最後に、真逆の話をしておく。

年収が上がる転職には、代金が付いていることがある。労働時間の増加、責任の重さ、通勤の変化。額面が100万上がって、労働時間が月40時間増えたら、時給ではむしろ下がっている。

だから内定の場面では、上げ幅ではなく、時給と生活で判断してほしい。時給換算の考え方は年収600万できつい仕事に書いた。

私は3回目の転職までは年収を上げる方向で動き、4回目で下げる選択をした。両方やった実感として、上がる転職の高揚感は数ヶ月で消え、働き方の変化は毎日残る。上げ幅は大事だ。ただ、それだけで決めると、数字の勝ちと生活の負けを交換することがある。

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よくある質問

転職すると年収は平均でいくら上がりますか?

全員が上がるわけではない。上がる人・変わらない人・下がる人がそれぞれ一定割合いる。平均値はあなた個人の見込みとほぼ関係がないため、自分の条件で見積もる方が実用的だ。

年収が大きく上がる転職の条件は何ですか?

業界を給与水準の高い側に移す、需要過多の職種スキルを持っている、前職の給与が市場より安かった。この3つのどれかに当てはまると上げ幅が出やすい。

何%アップを狙うのが現実的ですか?

一律の目安を持つより、スカウトや診断で自分への実際の提示帯を見る方が正確だ。安く働いていた人は大幅に上がることもあり、適正相場だった人は横ばいが普通になる。

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