あなたの年収が低いのは、あなたのせいじゃない
これは何度でも言う。同じスキル、同じ努力量でも、業界が違うだけで年収は100万、200万変わる。私がこの事実に気づいたのは27歳の時だった。当時、飲食業で年収320万。死ぬほど働いていた。
転職活動でIT業界の求人を見た時、目を疑った。同じ「未経験歓迎」で年収400万スタート。残業も少ない。「嘘だろ」と思った。でも本当だった。業界が変わるだけで、年収は変わる。しかも大きく変わる。
だから今日は、高年収が狙える業界をランキング形式で全部書く。あなたが今いる業界と比較してほしい。もし差があるなら、それはあなたの能力の問題じゃない。業界の構造のせいだ。
第1位。金融・保険(平均年収680万)
メガバンク・証券の年収テーブル
金融業界は依然として年収の王者だ。メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)なら30代で700万〜900万。証券会社なら30代で800万〜1200万。生命保険大手なら30代で650万〜850万。
特に注目すべきは、金融業界は年功序列が比較的残っている点だ。つまり、在籍年数に応じて確実に年収が上がる。成果主義の世界で結果を出し続ける自信がない人にとっては、逆に安心材料になる。
金融業界の注意点
ただし金融業界は異業種からの転職が難しい。特に総合職は新卒採用がメインだ。中途で入るなら、専門職(IT部門、リスク管理、コンプライアンス)か、金融系の資格(FP1級、証券アナリスト)を持っているかが鍵になる。
フィンテックという新しい選択肢
従来の金融に入れなくても、フィンテック企業という選択肢がある。PayPay、メルペイ、マネーフォワード、freee。これらの企業は金融知識とIT知識の両方を求めている。異業種からでも転職しやすく、年収も高い。フィンテック企業の30代平均年収は600万〜800万。成長産業だから今後さらに上がる可能性が高い。
第2位。IT・通信(平均年収620万)
SaaS企業の年収が特に高い
IT業界全体の平均年収は約620万だが、その中でもSaaS企業の年収水準は際立って高い。Salesforce、サイボウズ、Sansan、ラクスなど。エンジニアだけでなく、営業やカスタマーサクセスの年収も高い。
SaaS企業の30代年収は、エンジニアで600万〜900万、営業で550万〜1000万(インセンティブ込み)、カスタマーサクセスで500万〜700万。しかも成長産業だから、昇給幅も大きい。
未経験からIT業界に入るルート
IT業界は人手不足だ。未経験でも入れる。私のフォロワーで、営業職からITエンジニアに転職して1年で年収を150万上げた人がいる。最初はSESで実務経験を積み、1〜2年で自社開発企業に転職する。これが最も再現性の高いルートだ。
よくある質問
Q. 業界を変える転職は難しい?
難しくない。30代前半までなら異業種転職は十分可能だ。ポイントはポータブルスキル(どの業界でも使えるスキル)をアピールすること。営業力、マネジメント力、数値分析力。これらがあれば業界は関係ない。
Q. 年収を上げるには大企業に行くべき?
必ずしもそうじゃない。成長中のベンチャーやSaaS企業は、大企業より年収が高いことがある。大事なのは「企業規模」ではなく「業界」と「職種」だ。
Q. 年収以外に業界選びで重視すべきことは?
将来性とワークライフバランスだ。年収が高くても、10年後に業界ごと縮小するなら意味がない。逆に今は年収が中程度でも、成長業界なら今後上がる可能性が高い。
Q. 今の業界での経験は無駄になる?
絶対にならない。どの業界の経験も、別の業界では「異業種の知見」として重宝される。むしろ異業種経験があるからこそ採用される場合も多い。
年収が上がった瞬間のリアルな話
1社目の年収は300万だった。飲食業界の店長。朝から晩まで働いて、手取りは月22万。
2社目に転職した時、年収が500万になった。同じ「接客スキル」を使っているのに、業界を変えただけで200万上がった。この時に気づいた。年収は能力じゃなくて、「どこで働くか」で決まるんだと。
3社目は700万。4社目(フリーランス)は月収85万。
振り返ると、スキルが劇的に上がったわけじゃない。「自分のスキルが高く評価される場所」を選んだだけ。これが軸ずらし転職の本質だと思っている。
ステップ1。自分の市場価値を知る
まずミイダスで診断してほしい。5分で今の市場価値がわかる。業界を変えた場合の年収レンジも見えてくる。「今の業界で年収400万の自分が、IT業界なら500万で評価される」。こういう発見がある。
ステップ2。ポータブルスキルを棚卸しする
どの業界でも使えるスキルを整理してほしい。営業力、コミュニケーション力、数値管理力、マネジメント力、問題解決力。これらはどの業界でも重宝される。「飲食業で培った接客力」は、SaaS企業のカスタマーサクセスに直結する。「小売業の在庫管理経験」は、EC企業のオペレーション管理に活きる。
ステップ3。転職エージェントに登録する
異業種転職の場合、転職サイトで自分から応募するより、エージェント経由の方が成功率が高い。エージェントは「この人のスキルなら、この業界のこのポジションで活きる」という目利きができる。ビズリーチに登録してスカウトを待つのも有効だ。
ステップ4。面接では「なぜ業界を変えるのか」を明確に語れ
面接で100%聞かれる質問だ。「年収を上げたいから」は正直だが印象が悪い。「これまでの経験を活かして、成長産業で新しいチャレンジがしたい」。こういう前向きな理由を用意してほしい。具体的なエピソードを添えるとさらに説得力が増す。
業界別の年収推移データ
5年後の年収はどう変わるか
ここが最も重要なポイントだ。今の年収だけじゃなく、5年後の年収を見ろ。飲食業は5年経っても年収はほぼ変わらない。400万の人が5年後も420万。一方、IT業界は5年で年収が1.5倍になることがある。400万の人が5年後に600万。この差は無視できない。
コンサル業界はもっと極端だ。入社時500万が、5年後に800万〜1000万。年間60万〜100万ずつ上がっていく。金融も同様に、5年で年収が大幅に上がる傾向がある。
生涯年収で考えろ
30歳で業界を変えて、残り30年間働くとする。年収の差が年間100万なら、生涯年収の差は3000万になる。マイホーム1軒分だ。この数字を見たら、業界を変えることの重要性がわかるだろう。
まずは小さな一歩から始めてみてほしい。ミイダスで市場価値を診断して、自分の値段を知るところから始めろ。あなたの業界での経験は、別の業界では想像以上の価値がある。
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この記事を読んだ方へ
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