転職サイトを開くたびに「あなたの市場価値を診断」と出てくる。どれも無料。どれも数分。で、結局どれを受ければいいんだ、と手が止まっているはずだ。
答えを先に言う。診断はサービス名で選ぶな。あなたの迷いの種類で選べ。迷いは大体4つに分かれる。自分の値段はいくらか。年収は適正か。何の仕事が合うか。そもそも転職できるのか。この4つの問いに、それぞれ答える診断がある。この記事で対応表を渡すから、自分の迷いに合うものだけ受ければいい。
この記事の要点
- 診断はサービス名ではなく、迷いの種類で選べ。値段=ミイダス、年収=年収診断、適性=適職診断、可能性=可能性診断
- 同じ問いに2つの診断を当てて、幅で掴むのが精度の出る使い方だ
- 全部無料で、合計30分以内。診断だけ受けて閉じる使い方も成立する
- 限界も知っておけ。診断は現在地の測定であって、行き先は決めてくれない
結論の対応表。迷いの種類→使う診断
| あなたの迷い | 使う診断 | 所要時間 | 出てくるもの |
|---|---|---|---|
| 自分の値段はいくらか | ミイダス(市場価値診断) | 約10分 | 想定年収・行動特性・オファーの傾向 |
| 今の年収は安すぎないか | タレントスクエア(年収診断) | 数分 | 適正年収の目安 |
| 何の仕事が合うのか | タレントスクエア(適職診断) | 数分 | 合う職種の傾向 |
| そもそも転職できるのか | タレントスクエア(転職可能性診断) | 数分 | 転職の目の有無の目安 |
役割はこれだけ整理できる。以下、1つずつ中身と使いどころを書く。
①市場価値を測る:ミイダス
一番よく知られている診断だ。設問が多い分、出てくるものも厚い。想定年収に加えて、行動特性(あなたがどう動く人間か)の言語化まで出る。
- 向いている人:自分の値段の目安と、強みの言語化を両方ほしい人。面接で自分を説明する材料がほしい人
- 注意点:所要は10分前後と、数分系の診断より長い。登録後にオファー通知が届く仕組みだから、不要なら通知を絞ればいい
診断は無料で、その場で結果が見られる。登録後の通知が不要なら設定で止めればいい。
詳しい中身と結果の読み方はミイダスを実際に使って分かったことに全部書いた。しつこいと言われる通知の実態と止め方はミイダスの通知がしつこいときの対処にある。
②年収の適正を測る:タレントスクエアの年収診断
迷いが「安く働かされていないか」という金の一点なら、これが最短だ。数分で適正年収の目安が出る。今の年収と並べて、差があるかどうかを見る。
- 向いている人:年収への不満が転職動機の人。感情を数字に変換したい人
- 注意点:出てくるのは目安のレンジだ。1万円単位の精密さを期待するものではない
③合う仕事を探す:タレントスクエアの適職診断
迷いが金ではなく「この仕事、向いてないのでは」という適性側なら、こっちだ。特性に合う職種の傾向が出る。
- 向いている人:やりたいことが分からない人。今の職種への違和感の正体を掴みたい人
- 注意点:診断が出すのは仮説であって、天職の答えではない。仮説を面談や情報収集で検証する前提で使え
④転職の目があるかを測る:タレントスクエアの転職可能性診断
経歴に自信がなくて、エージェントに会う前に門前払いの不安を消したい人向けだ。今の経歴で転職の目がどのくらいあるか、対人の負荷ゼロで確かめられる。
- 向いている人:転職活動を始める勇気が出ない人。査定される前に自分で確かめたい人
- 注意点:結果が渋くても、それは終わりではなく作戦の入口だ。経歴の見せ方と窓口選びで変わる部分が大きい
タレントスクエア3診断の使い分けと評判の詳細はタレントスクエアの評判にまとめてある。
受ける順番。迷いが複数あるならこう回せ
迷いが1つに絞れないなら、順番はこうだ。
- 可能性診断(そもそも土俵に乗れるか)
- 年収診断か市場価値診断(自分の値段の幅を掴む)
- 適職診断(方向の仮説を足す)
全部受けても30分かからない。ポイントは、同じ問いに2つの診断を使って、数字の幅で掴むことだ。例えば年収なら、タレントスクエアの年収診断とミイダスの想定年収の両方を見る。2つの推定が近ければ信頼度が上がり、離れていれば実測(スカウトや面談)で確かめる理由になる。
診断の限界。ここを分かって使え
正直に書く。無料診断には共通の限界がある。
- 短時間の入力から出す推定だ。精密検査ではない。数字は点ではなくレンジで受け取れ
- 盛った入力は無意味だ。高い数字が出ても市場で再現できない。正直に入力しろ
- 診断は行き先を決めてくれない。出てくるのは現在地であって、どこへ行くべきかはあなたの仕事として残る
- 診断だけ繰り返すのは、体重計に乗り続けるダイエットと同じだ。測定は行動とセットで初めて意味が出る
測定の全体像(診断→スカウトでの実測→年収への反映まで)は柱記事の市場価値の測り方 完全ガイドに体系としてまとめてある。診断の先まで見たい人はそちらを読め。
診断とエージェント面談はどう違うのか
「エージェントに聞けば診断は要らないのでは」という疑問にも答えておく。両者は別の道具だ。
- 診断は、人に会わずに数字が出る。気軽さと客観性が取り柄で、転職を迷っている段階でも罪悪感なく使える
- エージェント面談は、求人という実弾込みの査定だ。精度は高いが、相手は成約が商売だから、評価には「決めさせたい方向」の力が混ざり得る
- だから順番は、診断が先だ。自分の数字を持たずに面談へ行くと、相手の言い値で相場観が作られる。診断で目安を持ってから会えば、提案を検品できる側に回れる
面談で消耗しないための知識は転職エージェントはやめとけと言う人が正しい場面、間違ってる場面で補強しておけ。
診断の次の一歩。測ったら実測に進め
診断結果は仮説だ。仮説の検証は市場でやる。
- 数字に手応えがあった人:スカウト型に経歴を置いて、実際に届く声の年収帯で答え合わせをする。待ち方の技術はリクルートダイレクトスカウトの評判に書いた
- 数字が渋かった人・経歴に不安がある人:20代なら特化型エージェントで経歴の見せ方から組む方が早い。20代の転職エージェントの使い分けを読め
- 方向の迷いが深すぎて診断では足りなかった人:無料の手段を試し尽くしたなら、有料の伴走を検討する段階だ。判断基準はポジウィルキャリアの評判にまとめた
まとめ
- 診断はサービス名ではなく、迷いの種類で選べ。値段=ミイダス、年収=年収診断、適性=適職診断、可能性=可能性診断
- 同じ問いに2つの診断を当てて、幅で掴むのが精度の出る使い方だ
- 全部無料で、合計30分以内。診断だけ受けて閉じる使い方も成立する
- 限界も知っておけ。診断は現在地の測定であって、行き先は決めてくれない
- 測ったら実測へ。スカウトの実弾か、エージェントの面談で答え合わせをする
どれを受けるか迷っている時間が、診断そのものより長くなったら本末転倒だ。迷いを1つ選んで、10分だけ動けばいいんよ。
私が未経験でWeb業界に飛び込んだ頃、こういう無料の測定器は手元になかった。自分の値段を知らずに面接へ行くのは、値札を見ずに売り場へ立つのと同じだ。今は数分で済む。使わない理由がない。
診断は無料で、10分で終わる。結果はその場で見られて、そのまま閉じてもいい。
よくある質問
無料診断は全部受けた方がいいですか?
全部は要らない。自分の迷いの種類に合う1〜2個で十分だ。迷いが「自分の値段」なら市場価値と年収の診断、「仕事選び」なら適職診断、「そもそも転職できるか」なら可能性診断。合計しても30分かからないから、迷いが複数あるなら足せばいい。
無料診断の結果はどこまで信用できますか?
レンジの目安として信用しろ。短時間の入力から出す推定だから、1つの数字を絶対視するのは間違いで、複数の診断やスカウトの実測と突き合わせて幅で掴むのが正しい。体温計と同じで、精密検査ではないが受診の判断には十分使える。
診断を受けると営業の連絡が来ませんか?
登録後に案内が届くことはあるが、診断系は電話攻勢が主体の型ではない。不要なら配信を止めて、結果だけ持ち帰ればいい。診断だけ受けて閉じる使い方は普通に成立するし、それで元が取れるのが無料診断の使い方だ。
診断の後は何をすればいいですか?
結果を仮説にして、実測に進む。数字に納得したらスカウト型に経歴を置いて市場の反応を見るか、エージェントの面談で求人と突き合わせる。診断は現在地の測定であって、行き先は決めてくれない。次の一歩とセットで初めて意味が出る。
迷ったらLINEで。転職戦略シートを無料配布中
診断結果を次の一手に変換する「転職戦略シート」をLINEで無料配布している。測った数字を、行動の計画にしてほしい。



