人事に転職したい。だが未経験だ。求人を見ると、経験者ばかり。人事総務のアシスタントの求人はあるが、それでいいのか。資格は要るのか。30代でも入れるのか。

先に言う。人事の未経験求人は少ない。だが入口はある。採用アシスタント、労務、人材業界からの横移動の3つだ。人事全般をやりたいと言うと落ちる。採用か労務か、どちらから入るかを決めろ。現実、入口3つ、年齢の線、資格、前職の訳し方、志望動機、面接、年収、人事の中の職種、向いていない人を書く。

先に一文で。人事の未経験転職は採用アシスタント・労務や給与計算の補助・人材業界からの横移動の3つの入口から入り、20代は補助職から30代前半は前職の経験を訳して担当者へ30代後半は労務の資格か人材業界の経験が要り、社労士は必須でなく衛生管理者や簿記が入口を広げ、営業は採用に事務は労務に店長は教育や採用に訳し、志望動機は人事全般でなく採用か労務のどちらかを選んだ理由を事実で書き、面接で人事の仕事の中身を知っていることと板挟みに耐えられることを示すのが正解だ。

この記事の要点

  • 入口は3つ。採用アシスタント、労務補助、人材業界からの横移動
  • 人事全般でなく、採用か労務かに絞る
  • 資格は必須でない。前職の経験を訳す
  • 30代後半は労務の資格か人材業界の経験

人事の未経験転職の現実

項目中身
求人の数少ない。人事は1社に数人で、中途は経験者が優先
未経験の求人補助職(アシスタント・事務)が中心。担当者の未経験求人は稀
決まる人採用か労務かを決め、前職の経験を訳せる人
期間3〜6か月。求人が少ないので、長引く

人事の仕事の中身と、辞めたくなる理由は人事を辞めたいに書いた。入る前に、板挟みの仕事だと知っておく。

入りやすい入口3つ

入口仕事の中身未経験求人その後
採用アシスタント・採用事務面接の日程調整、応募者の連絡、求人媒体の運用、説明会の運営多い。派遣や契約からも1〜2年で採用担当。面接に同席するようになる
労務・給与計算の補助社会保険の手続き、勤怠の集計、給与計算の補助、入退社の書類ある。正確さと期限を守る人が向く労務担当。社労士の科目合格で幅が出る
人材業界からの横移動人材紹介の営業やコーディネーターとして採用の現場を経験し、事業会社の採用担当へ人材業界は未経験求人が多い2〜3年で事業会社の採用担当に横移動

3つ目は、遠回りに見えるが、事業会社の採用担当への一番太い道だ。人材業界で採用の現場を知った人は、採用担当として即戦力に近い。

年齢の線

年齢入口
20代補助職から。人事全般に育てる前提の求人がある
30代前半前職の経験を訳せれば担当者として。営業→採用、店長→教育や採用、事務→労務
30代後半労務の資格(社労士の科目合格・衛生管理者)か人材業界の経験が要る
40代管理職の経験を、中小企業の人事総務の責任者として売る形

年齢が上がるほど、人事全般でなく採用か労務に絞る。

資格は要るか

資格判断
社会保険労務士必須でない。労務で評価されるが、取るのに1年以上。未経験転職の条件にはしない。科目合格でも労務の求人で通ることがある
衛生管理者(第一種)従業員50人以上の事業所で必要。総務や労務の求人で歓迎。数か月で取れる
簿記給与計算と会計の接点。労務の入口で少し有利
キャリアコンサルタント教育や採用で評価。取るのに費用と時間
人事系の検定ほぼ評価されない

資格より、前職の経験を訳せる方が決まる。総務からの入口も近く、線は総務に未経験で転職するに書いた。

前職の経験の訳し方

前職訳す先言い方
営業採用「候補者に会社を売り、数字(採用人数・内定承諾率)を追う仕事と捉えている」
販売・店長採用・教育「スタッフの採用と教育を店で◯人担当した」
事務労務「期限と正確さが要る書類を◯件、ミスなく回した」
人材業界採用全般「◯社の採用を支援し、母集団の形成から内定までを見た」
コールセンター採用事務・労務「応募者や社員の問い合わせへの対応」
現場の管理職教育・労務「部下の評価と面談、勤怠の管理を◯人分」

「人と関わる仕事が好き」は、訳になっていない。前職で人事の仕事に当たる部分を、事実で切り出す。

志望動機の型と例文

型は3つの文でできる。1.採用か労務かを選んだ理由(前職の事実から)。2.その会社の人事で何をするか。3.続ける根拠。

採用の例。「営業として◯年、顧客に提案し数字を追ってきました。その中で、新卒の採用の面接に同席し、候補者に会社を伝えて入社に至った経験が最も手応えのある仕事でした。貴社は◯年で採用人数を◯人に増やす計画と伺い、営業で培った候補者への訴求と数字の管理を、採用の現場で使いたいと考えています」。

労務の例。「事務として◯年、期限と正確さが要る書類を月◯件処理してきました。社会保険の手続きは前職で一部を担当し、社員から頼られる仕事だと分かりました。貴社の労務で、手続きの正確さと、社員が相談しやすい対応の両方を担いたいと考えています」。

面接で聞かれること

質問答え方
なぜ人事か採用か労務かを選んだ理由を、前職の事実で
人事の仕事の中身を知っているか採用なら母集団の形成から内定承諾まで、労務なら入退社の手続きと給与計算と勤怠。調べた上で答える
板挟みに耐えられるか「経営と社員の間で調整する仕事だと理解している。前職で◯◯の調整をした」
守秘「給与や評価の情報を扱う。前職で◯◯の情報を扱った」
数字採用なら、人数と承諾率と費用を追う仕事だと知っているか

人事に聞く逆質問は人事面接の逆質問に書いた。人事を受ける面接では、人事の仕事の中身を聞く逆質問が、そのまま志望の強さになる。

年収の現実

段階年収
採用アシスタント・労務補助300〜350万円
担当者(2〜3年後)350〜450万円
主任・リーダー450〜550万円
人事の管理職600万円以上

入口は低い。前職が営業で歩合込み450万円なら、一度下がる。人事は、年収を上げる職種でなく、長く続けて上がる職種だ。

人事の中の職種の違い

職種中身未経験の入りやすさ
採用求人、面接、内定、入社まで入りやすい
労務社会保険、給与、勤怠、就業規則入りやすい(補助から)
教育・研修新人研修、階層別研修の企画と運営中。店長や現場の教育経験があれば
制度・評価評価制度、等級、給与テーブル難しい。経験者のみ
人事企画人員計画、組織の再編難しい。経験者のみ

未経験は上の2つから入る。制度と企画は、採用か労務を数年やった後の道だ。向く型はMBTIで人事に向いてる型はどれかに書いた。

向いていない人

向いていないなぜ
人に好かれたい人人事は、断る・伝える・調整する仕事。嫌われる場面がある
数字を追いたくない人採用は人数と承諾率と費用の仕事
期限と正確さが苦手な人労務は1つのミスが社員の給与と保険に響く
経営側に立てない人人事は会社側の立場で社員と向き合う

法務に法学部でない人が入る入口と資格の線は法務に未経験で転職する現実に書いた。

塾講師の経験を訳して異業種に移る先は塾講師からの転職に書いた。

相談員の経験を訳して企業の人事と支援に移る先は社会福祉士・相談員の一般企業への転職に書いた。

よくある質問

人事総務のアシスタントの求人から入っていいか

いい。中小企業の人事総務は、採用も労務も総務も1人で回すので、未経験で全部に触れられる。1〜2年で、採用か労務に絞って次に動く形が多い。

派遣の人事事務から正社員の人事になれるか

なれる。派遣で採用事務や労務補助を1〜2年やり、その経験で正社員の人事の補助職か担当者に応募する。派遣先での正社員化もある。

未経験で人事に転職して後悔する人は

「人と関わる仕事」だと思って入り、実際は書類と調整と断る仕事だと知って後悔する。入る前に、人事を辞めたい人の記事を読んで、仕事の中身を知っておく。

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