転職を考え始めると、頭の中は職務経歴書と面接でいっぱいになる。そして、お金まわりの整理は後回しになる。保険、住民税、年金、家計。
だが実は、転職・退職はお金の点検に一番向いたタイミングだ。収入が変わる節目は、固定費と備えを組み直す口実になる。何を見直すべきかの一覧と、FP無料相談という道具の正しい使い方(と注意点)を書く。
この記事の要点
- 転職時のお金の論点は4つ。保険切り替え・住民税・DC移換・家計の再点検だ
- 退職翌年の住民税と企業型DCの放置が、定番の落とし穴になる
- FP無料相談は商品紹介で成り立つ仕組み。理解して使えば合理的な道具だ
- 相談は数字を持ち込むほど、あなた専用の答えになる
転職・退職で動くお金。4つの論点
まず全体像から。転職・退職の前後で動くお金の論点は、4つに整理できる。
論点1、社会保険の切り替え。離職から次の入社まで空白期間がある場合、国民健康保険・国民年金への切り替え(または家族の扶養に入る手続き)が要る。1日でも空白があれば手続きの対象で、放置すると未加入期間が生まれる。
論点2、住民税の時差。住民税は前年の所得に対して翌年課される。退職して収入が下がった翌年に、前年の高い所得への住民税が来る——この時差は、退職後の家計の定番の誤算だ。仕組みは年収と手取りの記事でも触れた通りで、退職前に翌年分の住民税を見積もっておくと慌てない。
論点3、企業型DC(確定拠出年金)の移換。退職後6ヶ月放置すると自動移換され、運用されないまま手数料だけ引かれ続ける。用語辞典のDCの項に書いた通り、転職先の企業型DCかiDeCoへの移換手続きを忘れないこと。
論点4、家計と保険の再点検。年収が変わるなら、固定費を組み直すタイミングだ。特に会社の団体保険(グループ保険)に入っていた人は、退職で失効するため、保障の穴が生まれていないかの確認が要る。
1〜3は手続きの話で、期限を守って処理すれば終わる。4だけは判断の話で、ここで専門家の視点を借りる選択肢が出てくる。
FP無料相談の仕組み。なぜ無料かを先に知る
FP(ファイナンシャルプランナー)の無料相談を使う前に、仕組みを正直に書いておく。
多くの無料FP相談は、保険などの金融商品の紹介手数料で成り立っている。相談自体は無料でも、その先に商品の提案がある前提のビジネスだ。これは悪ではなく、無料の理由がそこにあるという事実で、構え方を間違えなければ、専門家の視点を無料で借りられる合理的な道具になる。
構え方は3つだ。
- 提案を受ける義務はない。相談だけで終えて構わないし、まともなサービスはそれを織り込んでいる
- その場で契約しない。提案された商品は持ち帰り、必要なら他社の見積もりと比べる。即決を強く迫る相手からは、それ自体を判断材料にして離れる
- 目的を自分で持つ。「転職後の家計の組み方を整理したい」「保障の穴を確認したい」。目的を先に伝えると、相談が商品ありきになりにくい
この構えは、ポジウィルの無料相談の記事で書いた無料相談全般の原則と同じだ。無料には理由がある。理由を知って使う分には、怖いものではない。
使い分け。家計全体か、保険特化か
FP相談のサービスにも得意領域の違いがある。2つを目的別に並べる。
家計・ライフプラン全体を整理したい人。転職後の年収での家計の組み方、教育費・住宅の計画、iDeCo・NISAの位置づけ。お金の全体を1枚にしたい場合はこちらが入口になる。
*クリックすると公式サイトが開く。家計・保険・ライフプランをオンラインで無料相談できる。*
予約後の流れ|① オンライン面談を予約する(数分) → ② 現状の数字(年収・固定費)を共有する → ③ 転職後の家計の組み方を一緒に整理できる
保険の見直しに絞りたい人。団体保険の失効への対応、入りすぎた保険の整理、退職金なし・フリーランス転身に備えた保障の組み直し。保険特化ならこちらだ。
*クリックすると公式サイトが開く。専門家FPによる保険の無料相談を受けられる。*
申込後の流れ|① 無料相談を申し込む(数分) → ② 加入中の保険の一覧を共有する → ③ 保障の重複と穴を確認し、見直し案の説明を受ける
どちらの場合も、相談は数字を持ち込むほど、あなた専用の答えになる。準備は3つでいい。源泉徴収票(正確な年収)、加入中の保険の一覧、毎月の固定費のメモ。この3点があるだけで、一般論で終わる相談と、持ち帰れる相談の差がつく。
相談を使わず自分でやる場合の、最低ライン
FP相談を使わない判断も、もちろんある。その場合の最低ラインだけ書いておく。
- 手続き系(保険切り替え・住民税・DC移換)は期限があるから、自力でも必ずやる。市区町村・年金事務所・転職先の労務が窓口だ
- 保険は、公的保障を先に数える。健康保険の高額療養費、傷病手当金、遺族年金。公的な土台を知らずに民間保険を積むのが、一番の無駄になりやすい
- 家計は、転職後の手取りで固定費を組み直す。手取り計算ツールで新しい年収の手取りを出し、固定費が収まるかを見る。これだけでも大枠は守れる
40代・家族持ちで、ローンと学費と転職を同時に考えている人は、40代・家族持ちの辞めたいの整理で書いた通り、数字にしてから家族と話すのが順番だ。その数字づくりの外注先として、無料相談は使える。
キャリアの節目は、お金の節目でもある。転職の準備リストに、書類と面接だけでなく、お金の点検を1行足しておく。それだけで、入社後の景色がだいぶ違うんよ。
よくある質問
転職のタイミングでお金の何を見直すべきですか?
保険の切り替え・住民税の時差・企業型DCの移換・家計と保険の再点検の4つだ。DCの放置と退職翌年の住民税が定番の落とし穴になる。
FPの無料相談はなぜ無料なのですか?怪しくないですか?
商品の紹介手数料で成り立つ仕組みだ。提案を受ける義務はなく、その場で契約しない構えで使えば、専門家の視点を無料で借りられる道具になる。
FP相談の前に何を準備すればいいですか?
源泉徴収票・加入中の保険の一覧・固定費のメモの3つだ。数字を持ち込むほど、一般論ではなくあなた専用の答えが返ってくる。
お金の点検リストはLINEで。資料を無料配布中
転職・退職前後のお金の手続きチェックリストをまとめた資料を、公式LINEで無料配布している。節目の点検は、リストがあれば漏れない。




