内定先の初任給が26万円。友人の会社は30万円。自分は損をしているのか、手取りはいくら残るのか、この先どう伸びるのかが分からない。

大卒初任給は26.2万で、手取りは21万。大卒初任給26.2万は、手取りにすると21万だ。学歴別の額面と手取りと、2年目に減る理由と、初任給が高い会社の中身を書く。

先に一文で。令和7年の初任給は大卒262,300円・高卒207,300円・院卒299,000円で、手取りは1年目に住民税がないため大卒約21.1万・高卒約16.8万、2年目6月から住民税で月1万前後減り、20〜24歳の平均賃金24.3万・25〜29歳27.9万と比べて5年で3〜4万上がるのが平均で、初任給30万台の求人は固定残業代と年俸制の中身を見る。

この記事の要点

  • 額面|大卒26.2万、高卒20.7万、院卒29.9万、高専短大23.6万、専門23.1万
  • 手取り|大卒約21.1万、高卒約16.8万、院卒約23.9万(1年目・住民税なし)
  • 2年目6月から住民税で月1万前後減る
  • 初任給30万台は固定残業代・年俸制の中身を見る。伸びは職種と会社で決まる

学歴別の初任給と手取り(令和7年)

初任給は2025年6月分の所定内給与(残業代・通勤手当を含まない)。手取りは協会けんぽ東京・40歳未満・扶養なし・賞与なし・1年目(住民税なし)で私が計算した概算。

学歴初任給(額面)前年比社会保険料の目安所得税の目安手取り(1年目)手取り(2年目〜、住民税込み)
大学院卒299,000円約4.4万円約0.6万円約23.9万円約22.7万円
大学卒262,300円+5.6%約3.9万円約0.5万円約21.1万円約20.1万円
高専・短大卒235,500円約3.5万円約0.4万円約19.0万円約18.2万円
専門学校卒230,700円約3.4万円約0.4万円約18.6万円約17.8万円
高校卒207,300円+5.0%約3.1万円約0.3万円約16.8万円約16.1万円

大卒の男女別は男性264,900円・女性259,700円。出典|厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(新規学卒者の初任給)。手取りの計算式は年収別の手取り早見表の記事で書いた。

2年目の6月に手取りが減る理由

住民税は前年の所得に対して、翌年6月から翌々年5月に12回で引かれる。1年目は前年の所得がないので住民税がなく、2年目の6月から引かれ始める。大卒で1年目の年収が315万(賞与なし)なら住民税は年約12万、月約1万円。昇給が1万円未満なら、2年目の6月の手取りは1年目より減る(住民税の年収別早見表の記事)。

20代の平均賃金との比較

年齢平均賃金(所定内、男女計)初任給との差
大卒初任給262,300円
20〜24歳242,800円初任給のほうが高い(新卒以外・高卒を含むため)
25〜29歳279,400円+1.7万円
30〜34歳312,300円+5.0万円

5年で3〜4万円、10年で5万円上がるのが平均。初任給の差より、この伸びの差のほうが30歳の年収を決める(年代別の平均給与のデータ記事学歴別の平均賃金のデータ記事)。

初任給30万円台の求人の中身

見る項目内容
固定残業代月給30万のうち固定残業代6万(40時間分)なら基本給24万。統計の初任給と比べる時は基本給で見る(残業代の計算方法と早見表の記事
年俸制年俸360万を12で割って月給30万と見せる会社は、賞与がない。賞与ありの月給26万(年収340万)と年収で比べる
地域手当・住宅手当東京勤務の手当が入っていると、転勤で消える
30歳のモデル年収初任給が高くカーブが緩い会社と、初任給が平均でカーブが立つ会社がある。30歳の額を聞く

基本給・固定残業代の時間数・賞与の実績月数・30歳のモデル年収の4つを揃えて比べる。初任給だけの比較は、固定残業代の分だけ見誤る。

初任給から年収を上げる道

初任給は入口の額で、年収を決めるのは職種と会社の伸びだ。職種で年収は2倍違い、25〜29歳では差が小さくても45〜49歳で開く(職種別・年代別の平均年収のデータ記事)。私は1社目が美容業界のブラック企業で、初任給は低く残業代も出ず、1年以内に辞めた。Web業界に未経験で入った2社目の初任給も平均以下だったが、大手系に転職して給与が上がった。初任給で負けても、職種と会社を変えれば追いつける。逆に初任給で勝っても、伸びない会社にいれば30歳で抜かれる。

よくある誤解

「初任給26万なら手取りも26万近い」。社会保険料と所得税で約2割引かれ、手取りは約21万。2年目からは住民税でさらに1万減る。

「初任給が高い会社は生涯年収も高い」。固定残業代と年俸制で高く見せている求人が多い。基本給とカーブで見る。

最初の会社を辞めた若手の割合と理由(公的データ)

令和5年若年者雇用実態調査で、最初の会社を辞めた若手は42.7%(大卒34.1%・高卒49.7%・非正規70.9%)。理由は労働時間・休日28.5%、人間関係26.4%、賃金21.8%で、1年未満で辞めた人は人間関係が1位。若手正社員の31.2%が転職を考え、理由の1位は賃金59.9%だ。学歴・年齢・雇用形態別の表は最初の会社を辞めた人は42.7%のデータ記事で書いた。

よくある質問

初任給の平均は都道府県で違いますか?

違う。東京の初任給は全国平均より1〜2万円高く、地方は1〜2万円低い。都道府県別の平均賃金の差は都道府県別の平均給与のデータ記事で書いた。

初任給が入社後に求人票より低かったら?

固定残業代・試用期間の減額・手当の条件が求人票に書かれていたか確認する。書かれていない減額は労働条件の相違で、入社後すぐなら即時退職もできる。

転職の資料をLINEで無料配布中

求人票の月給を基本給・固定残業代・賞与・住民税込みの2年目手取りに直して、平均と並べる記入表を公式LINEで無料配布している。初任給でなく、2年目の手取りと5年後の額で決めよう。

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