保険営業を辞めたい。最初は紹介で回っていたが、縁故が尽きてから数字が作れない。収入が読めず、自分の契約で埋めたこともある。でも、辞めて何ができるのかが分からない。

分かれ目ははっきりしている。縁故が尽きた時が本番。そこで続くかどうかが分かれ目だ。辞める時の扱いと、経験の翻訳先を書く。

先に一文で。保険営業は雇用されている形と業務委託の形があり、失業保険が出るかどうかも辞め方も変わるので給与明細で雇用保険料の有無を先に確認し、経験は無形商材の新規開拓・成約までの流れの組み立て・数字の管理・金融と社会保障の知識に翻訳すると通る。

この記事の要点

  • まず契約形態を確認(雇用か業務委託か)。給与明細の雇用保険料で分かる
  • 雇用なら失業保険の対象。業務委託は原則対象外
  • 歩合の低下で賃金が85%未満になったなら、会社都合扱いになりうる
  • 経験の翻訳|無形商材の新規開拓/成約までの組み立て/数字の管理/金融と社会保障
  • 通りやすい先|法人向け無形商材の営業、不動産、金融、インサイドセールス・カスタマーサクセス

まず契約形態を確認する

雇用(営業職員)業務委託(代理店・個人)
報酬固定給+歩合フルコミッション
社会保険健保・厚年・雇用保険国保・国民年金
失業保険対象原則 対象外
辞める時退職の手続き契約の解除

給与明細か報酬明細を見て、雇用保険料が引かれているかを確認する。引かれていれば雇用、引かれていなければ業務委託の可能性が高い。

辞めたくなる典型3つ

#中身
1縁故が尽きた後の新規開拓が続かない(最初の1年は回るが、2年目から数字が作れない)
2歩合の比率が高く、収入が読めない(月ごとの上下が大きい)
3自爆営業(自分や家族名義の契約)や、研修費・営業経費の自己負担で手取りが削られる

3は、費用を負担せずに何かをさせられているなら、契約の中身を確認する。業務委託でも、不当な経済上の利益の提供要請は禁止行為に当たりうる(フリーランス法で発注者に課される義務の記事取適法の4義務と11の禁止行為の記事)。

業務委託でも、実態が雇用なら労働者

契約書が業務委託でも、毎日出社が求められ、日々の具体的な指示を受け、時間が拘束され、他社の仕事を受けられないなら、労働者と判断される余地がある。判断は契約書の名前でなく実態で行われる(その業務委託は偽装請負かもしれないの記事)。

指示のやりとりと勤怠の記録を残しておく。辞めた後には取りに戻れない。

歩合が下がった場合の離職理由

雇用されている場合、賃金が85%未満に低下したことを理由に、自分から辞めても特定受給資格者として会社都合と同じ扱いになりうる。給付制限がつかず、給付日数も長くなる。

給与明細を持ってハローワークで相談する会社都合と自己都合の違いの記事)。離職票の理由に異議があれば、その場で申し立てる。

経験の翻訳

保険営業での実際翻訳
形のないものを、必要性を感じていない相手に売る無形商材の新規開拓
アポ取り→ヒアリング→提案→クロージング→フォローを1人で回す成約までの流れを自分で組み立てる力
目標に対する進捗を週次で見る数字の管理
生命保険料控除、相続、退職金、遺族年金、高額療養費金融・税・社会保障の基礎知識

分業されている会社の営業より、全部を1人で回している人のほうが強いことがある。ここは自信を持っていい。

通りやすい転職先

何が活きるか
法人向け無形商材の営業(SaaS、人材、広告、コンサル)新規開拓、提案
不動産金融・税の知識、対面の提案
金融機関商品知識、資格
インサイドセールス対面の飛び込みから離れられる。電話・オンライン中心
カスタマーサクセス継続率を見る仕事。フォローの経験が活きる
事務・企画数字の管理(営業から事務に移る記事

職務経歴書に書く数字

  1. 扱った商材
  2. 担当した顧客の属性(個人/法人、年齢層、規模)
  3. 月の面談件数
  4. 成約率
  5. 継続率(保険は特にここが効く)
  6. 達成率(目標に対して何%か)

件数と率が書ければ、業界が違っても比較できるので通りやすくなる。書き方は職務経歴書に書くことがない人への記事で書いた。

辞める前に確認する3つ

#確認
1自分名義の契約をどうするか(続けるのか、解約するのか。解約返戻金と返還の有無)
2未払いの歩合・インセンティブの精算(報酬が未払いの時の記事
3社会保険の切り替え(退職後の健康保険の記事

私の場合

私は保険営業ではないが、1社目の美容業界のブラック企業で、数字と人間関係の両方に追われた。あの時に思っていたのは、辞めたら何も残らないということだった。実際には、残るものはある。ただし翻訳しないと残らない。何を、誰に、どうやって、どれくらい売ったのか。それを数字で書けた時点で、それは経歴になる。

数字を書き出したら、評価される場所を探す

面談件数、成約率、継続率、達成率。この4つを書き出したら、それが評価される場所を探す。同じ数字でも、業界と職種で受け取られ方が違う。

ANNAは20代・30代のキャリア転職を扱っていて、無形商材の営業経験を、法人向けのサービス営業やインサイドセールスに翻訳する相談ができる。フルコミッションから固定給の環境に移る場合、年収の組み立てが変わるので、そこを事前に確認しておく。

*クリックすると公式サイトが開く。無料で登録でき、担当との面談を経て求人の紹介に進む。*

登録後の流れ|① Webで登録(数分) → ② 担当から連絡、面談の日程を決める → ③ 面談で数字を伝え、年収の組み立てと求人を確認する

使わなくていい人|同じ保険業界で代理店を変えるだけの人。業界内の移動は、知り合い経由のほうが条件が通りやすい。

ANNAで営業経験の翻訳先を相談する

3分で試算退職タイミングシミュレーター——退職日を入れると、住民税・社会保険・賞与・有休の損得が並ぶ。無料・登録不要。

よくある誤解

「保険営業の経験は他で使えない」。無形商材の新規開拓は、法人営業でそのまま評価される。

「業務委託だから何も守られない」。実態が雇用なら労働者と判断される余地がある。記録を残す。

よくある質問

自分で入った契約は解約したほうがいいですか?

必要な保障なら残す。数字のために入っただけなら、解約返戻金と、代理店の手数料の返還規定を確認してから決める。

何ヶ月分の生活費を用意すればいいですか?

歩合の比率が高いほど、辞めた直後の収入がゼロに近くなる。3〜6ヶ月分を目安に置く(独立の資金はいくら要るかの記事)。

転職の資料をLINEで無料配布中

契約形態・離職理由・経験の翻訳・書ける数字を並べて、次の職種を決める記入表を公式LINEで無料配布している。残るものは、翻訳した人にだけ残る。

LINEで無料の資料を受け取る