土日に休めない。シフトが1ヶ月前にならないと分からない。給料は何年やっても大きく変わらない。立ち仕事で膝が痛い。辞めたいが、接客しかやってこなかった。

接客だけでは通らない。接客の経験じゃなく、数字を持っているかで通る。翻訳できる5つの型と、通りやすい先を書く。

先に一文で。販売から職種を変えるなら、まず土日休み・シフト・給料・身体の4つのどれを解決したいかを決め、店舗の経験を数字の管理・育成とシフト・顧客対応・商品知識・在庫管理の5つに翻訳して、法人営業・事務・人材・EC運営・バイヤーのどこを狙うかを選ぶ。

この記事の要点

  • 4つのどれを解決したいかを先に決める(土日休み/シフト/給料/身体)
  • 翻訳できる5つ|数字の管理/育成とシフト/顧客対応/商品知識/在庫と発注
  • 通りやすい先|法人営業/事務・アシスタント/人材/EC運営/バイヤー・MD・SV
  • 上がりやすいのは法人営業とEC・IT系。事務は下がることが多い
  • 職務経歴書は接客が得意でなく、数字を書く

まず、4つのどれを解決したいか

不満取りにいくもの
土日休みが取れないカレンダー通りの休み
シフトが不安定固定時間・固定曜日
給料が上がらない昇給のある職種
身体がもたない座って働ける仕事

すべてを一度に取ろうとすると通らない。未経験の職種で、いきなり好条件を求めることになるからだ。優先順位を1つ決める

店舗の経験を5つに翻訳する

実際にやっていること翻訳
売上・客単価・客数・在庫回転・人件費率を日次で見る数字の管理
スタッフの育成、シフトの作成マネジメント(店長経験なら特に)
苦情対応、返品対応顧客対応と問題解決
何が売れるかを現場で見てきた商品知識と提案力
発注、在庫、ロスの管理在庫管理と発注業務

通りやすい転職先

何が活きるか給料
法人営業初対面の人に売る経験。単価が高かった人、指名を作っていた人は強い上がりやすい
事務・アシスタント正確さ、処理量下がることが多い(休みと時間を買う)
人材(キャリアアドバイザー、コーディネーター)人と話し、数字も追う。販売出身者が多い職種同等〜上
EC運営商品知識と、何が売れるかの感覚がそのまま使える同等〜上
バイヤー・MD・SV現場を知っていることが前提の仕事上がりやすい

事務を狙うなら、営業事務・受発注・店舗運営本部の事務のように前職の知識が使える事務にする(営業から事務に移る記事)。未経験の一般事務は倍率が高い。

EC運営から先に進むなら、未経験からWebマーケターになる順番の記事で書いた道がそのまま続く。

通りにくい先(=先に学習が要る先)

理由
経理・法務資格と実務が要る(簿記2級は転職に効くかの記事
エンジニア学習の投資が要る
Webデザイナー同じく(未経験からWebデザイナーになる順番の記事

通らないのではなく、先に学習の期間が要るという意味だ。在職のまま学ぶ制度もある(教育訓練給付金の記事教育訓練休暇給付金の記事)。

職務経歴書に書く7つの数字

  1. 担当した店舗の規模(月商、席数、スタッフ数)
  2. 自分の売上と達成率
  3. 客単価とその推移(自分が入って何が変わったか)
  4. 指名・再来店・リピート率
  5. 在庫の回転率・ロス率
  6. 育成したスタッフの人数と期間
  7. シフト作成の人数と人件費率

この7つのうち、書けるものを3つ以上並べる。数字が分からなければ、覚えている範囲の概算に「約」を付ける。大事なのは、店舗を数字で見ていた人だと伝わることだ。

志望先で軸を変える

志望先前に出す数字
法人営業売上・達成率・客単価
事務在庫・発注の正確さ、処理量
EC運営商品知識、何が売れるかの分析
人材育成の経験、面談の件数

同じ経歴でも、どれを前に出すかで通り方が変わる職務経歴書に書くことがない人への記事)。

30代でも通る

30代でも、店長経験や数字があれば通る。むしろ通らないのは、10年働いていて書ける数字が1つもない場合だ。それは経験の問題ではなく、記録の問題になる。

今の職場にいるうちに、月次の数字を控えておく。辞めた後には取りに戻れない(30代の未経験職種への転職の記事)。

求人で確認する4つ

条件確認の仕方
休日完全週休2日制か(「週休2日制」とは違う)。年間休日の日数
勤務時間シフトか固定か。コアタイムの有無
年間休日120日以上か全体では39.3%しかない(ホワイト企業の制度導入率のデータ記事
残業業界の平均と比べる(業界別の平均残業時間のデータ記事

私の場合

私の1社目は美容業界のブラック企業だった。現場に立って、数字を追って、休みは不定期。辞めた時に手元にあったのは、経歴と呼べる形になっていない経験だけだった。そこからフリーター期間を挟んで、Webスクールに通って業界を変えた。現場の経験は、翻訳して数字を添えれば経歴になる。それを知らなかったから、私は遠回りをした(美容業界を1年で辞めてWebスクールに50万払うまでの話)。

数字を書き出したら、通る先を確かめる

店舗の数字を7項目書き出したら、それがどの職種でいくらの評価になるかを確かめる。ここは1人で考えても答えが出ない。求人の実物と、担当の見立ての2つが要る。

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使わなくていい人|同じ業界の本部職(バイヤー・MD・SV)を狙う人。その領域は業界特化の求人のほうが数が多い。

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よくある誤解

「接客経験は誰でも持っているから武器にならない」。数字を持っている接客経験は違う。売上・客単価・育成の3つが書ければ通る。

「事務に移れば楽になる」。休みと時間は取れるが、給料は下がることが多い。何を買うのかを決めて動く。

よくある質問

在職中に転職活動できますか?

できる。シフト制なら平日の面談を入れやすいという利点もある。有休の取得は年5日が会社の義務だ(有休の付与日数の早見表の記事)。

同じ業界の本部職を狙うのはありですか?

あり。バイヤー・MD・SVは店舗経験が必須条件の求人が多く、外から入るより有利になる。

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