給料だけだと将来が不安だ。副業を始めたい。でも、何から手をつければいいのか分からない。調べれば調べるほど、怪しい情報ばかり出てくる。

結論から言う。会社員の副業は、スキルの切り売りから始めろ。時間の切り売りでもなく、いきなりの事業でもなく、スキルの切り売りだ。

私は会社員時代に副業ブログを始めて、月数千円から数万円まで育てた。その後、匿名SNSの運用で副業収入が給与を超える月も出て、最終的にフリーランスとして独立した。その経験から、最初の一歩の正解と、やってはいけない順番を書く。

副業は2種類しかない。時間の切り売りとスキルの切り売り

世の中の副業は、突き詰めると2種類に分かれる。

時間の切り売り

コンビニの夜勤、フードデリバリー、単純作業の在宅ワーク。働いた時間の分だけ金になる。

即金性は高い。今月の生活費が足りないなら、これが正解だ。だが、時給は永遠に上がらないし、辞めた瞬間に収入もゼロになる。本業で疲れた体で時間を売ると、本業のパフォーマンスも落ちる。じり貧なんよ。

スキルの切り売り

文章を書く、画像を作る、資料を作る、経理をやる、プログラムを書く。自分のスキルを使って成果物を納品して金にする。

最初は安い。時給換算するとコンビニ以下のこともある。だが、実績が溜まると単価が上がる。同じ1時間の値段が、続けるほど高くなっていく。これが時間の切り売りとの決定的な差だ。

将来の選択肢を増やすために副業をするなら、選ぶべきはスキルの切り売り一択だ。

「売れるスキルなんてない」は勘違いだ

ここで大体の人がこう言う。「自分には売れるスキルなんてない」。

断言するが、それは勘違いだ。売れるスキルとは、専門資格や特殊技能のことじゃない。誰かが「面倒くさい」「自分にはできない」と思っている作業を、あなたが代わりにやれることだ。

  • Excelで表を整えられる → 資料作成やデータ整理の代行
  • 議事録をまとめるのが早い → 文字起こし・要約の仕事
  • 営業トークが得意 → 営業資料の作成、セールスライティング
  • 写真を撮るのが好き → 商品写真の撮影・加工
  • 経理をやっている → 個人事業主の記帳代行

本業で毎日やっていることは、あなたにとっての当たり前で、誰かにとっての面倒事だ。本業スキルの棚卸しをせずに「スキルがない」と言うのは、在庫を見ずに「売るものがない」と言っているのと同じだわ。

このあたりの考え方はAI時代に生き残る会社員のスキルは3つだけでも書いた。スキルの価値は、希少性と需要で決まる。

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最初の1円までの手順。5ステップ

やることは5つだ。順番も含めて、このまま真似してほしい。

ステップ1:本業と過去のスキルを棚卸しする

紙に書き出せ。仕事で人に頼まれること、人より早くできること、過去に褒められたこと。この3つの質問で出てきたものが、あなたの商品候補だ。

ステップ2:クラウドソーシングに登録して相場を見る

クラウドワークスやランサーズのようなサイトに登録して、自分のスキルに近い仕事がいくらで取引されているかを見る。ここで重要なのは、稼げそうかではなく、案件の数を見ることだ。案件が多いジャンルは需要がある。需要のない場所でスキルを磨いても金にならない。

ステップ3:小さい案件を1つ受ける

最初の案件は、金額で選ぶな。納品まで完走できそうな小ささで選べ。数百円〜数千円でいい。目的は金じゃなくて、「受注→納品→入金」の流れを一周することだ。この一周の経験が、想像と現実の差を全部埋めてくれる。

ステップ4:実績として見せられる形にする

納品したら、実績としてプロフィールに書く。実績が3つ溜まると、受注率が目に見えて変わる。最初の3件は修行だと思って、利益度外視で数を作れ。

ステップ5:単価を上げるか、自分の場を作るか

実績が溜まったら、単価交渉するか、ブログやSNSのような自分の場を育てて直接依頼を受ける形に移る。私はブログとSNSを選んだ。時間はかかるが、プラットフォームの手数料なしで依頼が来る状態になると、収入の伸びが変わる。

著書『顔を出さずにSNSで稼ぐ人が、やっていること』(Kindle)
このステップ5の実践編、つまり自分の場をSNSで育てて稼ぐ手順は、1冊にまとめてある。顔出しなしのSNS運用で月5万円の副業収入を作る手順を、Xフォロワー11万人と匿名アカウント複数を育てた実践から書いた。
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会社員の副業で絶対に守る3つのルール

ルール1:就業規則を確認する

副業禁止の会社はまだある。禁止規定があるのに堂々とやると、処分の口実を与える。規定を確認して、必要なら申請する。会社にバレる経路と住民税の扱いは副業が会社にバレる経路は住民税だけじゃないに詳しくまとめた。

ルール2:本業の会社の情報・時間・備品を使わない

会社のPCで副業、勤務時間中に副業、業務で知った情報を流用。これは副業の是非以前に、懲戒の対象だ。副業は自分の時間と自分の道具でやる。ここだけは絶対に守れ。

ルール3:最初の半年は金額を見ない

副業で月数千円だと「時給換算したらバイト以下だ」と辞めたくなる。私も最初の頃、ブログの収益は月数千円だった。それでも続けたのは、金額ではなくスキルと実績が積み上がっているかを見ていたからだ。切り売りできるスキルは、売りながら育つ。半年は育成期間だと割り切れ。

やってはいけない副業の始め方3つ

順番を間違えて消耗する人が多いので、地雷も書いておく。

高額な情報商材・スクールから入る

「まず学んでから」と数十万円の講座に申し込むのは、順番が逆だ。無料の情報と小さい案件で一周してから、足りない部分に金を払え。私自身、Webスクールに50万円払った経験があるが、それは業界転職という明確な目的のためで、副業の入口としてなら過剰投資だ。

いきなり物販・投資系に手を出す

在庫を抱える物販や、投資系の「副業」は、スキルが積み上がらない上に元本を失うリスクがある。特にSNSで勧誘される投資系の話は、副業ではなくカモ探しだ。近づくな。

完璧な準備をしてから始めようとする

資格を取ってから、機材を揃えてから、勉強が終わってから。この「〜してから」が一番の敵だ。スキルの切り売りは、今のスキルを今の値段で売りながら上達するのが正解のルートなんよ。

副業は転職と独立の練習台になる

副業の価値は、収入だけじゃない。

本業の外で金を稼ぐ経験は、自分のスキルが市場でいくらになるかを教えてくれる。これは転職市場での自分の値段を考えるときの、生きた判断材料になる。年収の上げ方を業界と職種の掛け算で考える話は軸ずらし転職で年収は上がるに書いた。

そして、副業収入が育てば、独立という選択肢も現実になる。私は副業収入が給与を超える月が出た段階で独立を決めた。独立後のリアルな数字はフリーランス4年目の収支のリアルに書いたから、独立に興味があるなら読んでほしい。

いきなり独立はギャンブルだ。だが、会社員のまま副業で試すのはノーリスクの実験だ。失敗しても給料は入る。この安全圏から始められることが、会社員の一番の強みなんよ。

まとめ。今日やるのは棚卸しだけでいい

  • 副業は時間の切り売りではなく、スキルの切り売りを選べ
  • 売れるスキル=誰かの面倒事を代われること。本業スキルを棚卸ししろ
  • 最初の案件は金額ではなく完走できる小ささで選べ
  • 就業規則・会社の資源・半年の我慢。3つのルールは守れ
  • 副業は転職と独立の練習台。会社員という安全圏から実験しろ

今日やることは、紙に自分のスキルを書き出す棚卸しだけでいい。それが最初の一歩だ。調べ物を続けるのは行動じゃないぞ。手を動かせだわ。

スキルを出品する場としては、ココナラが入りやすい。文章、デザイン、相談まで、スキルをそのまま商品として並べられる。案件を受注する型ならクラウディアのようなクラウドソーシングもある。手数料や案件の傾向がサイトごとに違うから、2つ登録して相場を見比べるところから始めればいい。

よくある質問

会社員の副業は何から始めるのがおすすめですか?

スキルの切り売りだ。文章、資料作成、データ整理など、本業で使っているスキルを小さく売る。時間の切り売りと違って、実績が溜まるほど単価が上がる。まず本業スキルの棚卸しから始めろ。

副業で最初の収入を得るまでどのくらいかかりますか?

クラウドソーシングで小さい案件なら、始めて数週間で最初の入金までいける。ただし最初の半年は金額を見るな。月数千円の時期はスキルと実績の育成期間だ。私もブログは月数千円から始まった。

副業する時間がありません。どうすればいいですか?

時間が本当にないなら、まず本業の残業を減らすのが先だ。副業は週5時間からでも回る。通勤時間と寝る前の30分で、棚卸しと相場調べは終わる。時間のなさより、始めない理由を探す癖の方が敵だ。

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記事を読んで終わりにせず、自分に合うサービスの当たりを付けるところまで進んでほしい。ここまでが今日の一歩だ。

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